【1】第三者評価機関名 | (合)静岡評価センター |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021147 SK2021149 |
【2】種別 | 母子生活支援施設 | 定員 | 暫定28世帯 | |
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施設長氏名 | 長谷川 アソカ | 所在地 | 静岡県 | |
URL | https://totjoy.jimdofree.com/ | |||
開設年月日 | 1946年12月05日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 浜松母子福祉苑 | |
職員数 | 常勤職員 | 12名 | 非常勤職員 | 3名 |
有資格職員 | 基幹的職員 | 2名 | 保育士 | 4名 |
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社会福祉士 | 1名 | 社会福祉主事 | 2名 | |
看護師 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 2DK(27室)、3DK(3室) | (イ)設備等 | 学童教室、保育室、面接室、静養室、緊急一時保護室、常直室 |
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(ウ) | 児童用グランド、乳幼児用園庭、各世帯用外物置 | (エ) | 防災用備蓄室、屋上避難場所(浜松市津波避難ビル指定) | |
【3】理念・基本方針 | 【 理念 】 *愛 愛を持って人と出会い、見つめ、繋がる *命・絆 一人一人がなくてはならない存在であり、すべての命を大切に守る *健康(心と体) 心身ともに健康であることを喜び、感謝をする *和 親子・家族・友人・地域・国から世界中へとあたたかな和を築く ≪愛・命・健康(心身)・和(笑顔)≫ 4つの理念をつなげ、皆が平和な生活を送ることができるよう支援し、幸せの和を広げる 【 基本方針 】 母と子を擁護する支援事業を推進する中で、きめ細やかな対応とあたたかな人間関係を構築しつつ、 安心・安全な環境のもと自立に向けた支援サービスと課題への相談とサポートの提供に努める。 *生命ある全ての生物の命を第一とし、大切に愛しむ。 人権とプライバシーの尊重を最優先とした支援を行う。 *各自が持つ夢や願いの実現に向けた助勢に努めるが、受け身ばかりではなく 入所母子もいずれかは社会へと貢献できるような自立の形に導く。 *あらゆる関係機関との連携を図り、健康な心と体が備わる子どもが育まれる 環境を整える。*地域との連携を強化し、入所母子が退所後も安心で安全な生活を送れるよう 信頼される施設の事業運営を図る。 *必要な情報公開を積極的に行い、健全で透明性の高い事業経営に努める。 *職員間のチームワークを高め、各職員はサービスの質の向上と自己の資質の研鑽に励む。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 1)風通しの良い職場環境の整備・職員の育成・チームワークの強化。 2)社会情勢に敏感にアンテナを張り、変化に対応できる柔軟性ある支援と資質 向上に向けた学びの実践。 3)透明性ある事業運営を図る。 必要な情報公開を適切に行い、入所者をはじめ地域や関係機関から法人・施設 としての信頼を得ることで関係機関との連携を強化して、入所母子が退所後も 安全・安心な生活が送れるように努める。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2024年07月24日(契約日)~ 2025年02月20日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和3年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ◆母子生活支援施設職員としての心得(心構え) 優しさと厳しさは表裏一体であり、優しさと甘さは違うことを職員は理解している。職員がどう対応するかによって「入所者の将来が変わってしまう」ことも理解している。時に厳しくとも、場合によっては入所者に嫌われようとも指摘することを指摘して、入所者の成長を促すことを優先している。まさに親の境地で入所者と関わる職員の皆さまに、心より敬意を表します。 ◆支援の質の向上に向けた組織的な取組み 自らの支援を振返り、職員全体の取組み状況や理解度を確認する機会として、毎年自己評価を実施し3年毎に第三者評価を受審している。今年度は職員アンケートにも取り組み、評価機関の事前説明会には多数の職員が参加して「自己評価の重要性」を再認識している。施設全体で真摯に取組む姿勢は、高い評価に値する。自立への支援において、ほぼa評価であることがその根拠である。今後は、事を選ばず何事にもチームで助け合い取り組む姿勢を継続されたい。 ◆利用者個々の状況に合わせた安心できる支援体制 人権とプライバシーを最尊重した取組みが職員に周知徹底していることで、入所者が安心して、自分の課題に向き合い、相談することは相談できる支援が充実している。リフレーミングを重視した否定的言葉がけの回避、利用者と職員の関わり、関係機関との連携など、入所者それぞれの状況に合わせた支援から利用者の自立に向けての意識が高められている。 ◇改善が期待される点 ◆中・長期計画、事業計画、事業報告の繋がり 中・長期計画にある~経営戦略に基づいた目標(各年度の目標と具体的な取組み)~を事業計画で活かすことが求められる。5年後に向けて職員が意識して取り組めるように、年度毎に具体的な取組みをそのまま事業計画にスライドさせることが大切である。計画を実際に実行する職員にとっては、取組み内容、進捗状況、結果等を事業報告で分かりやすく周知することも大切である。事業報告の基礎となるのが事業計画であり、「曖昧な事業報告は曖昧な事業計画を生む」ことを意識されたい。職員がPDCAサイクルを意識して取り組むことができる「事業計画」となることを期待する。 ◆バリアフリーに向けた積極的な取組み 身体面で足腰が不自由であったり、子どもが乳幼児ばかりであったりなど、入所者の状況に合わせて住居を低階層にするなど配慮している。今後の取り組みとして、ノーマライゼーションの観点から、安全性を最優先した上で、身体障害者の受入れに関してバリアフリーなる設備整備対応も含めて検討されたい。 ◆職員の定着に向けた取組み 施設では、職場環境を整備して働きやすい職場の醸成に努めている。職員の定着においては、「ストレスの軽減」を図ることが大切である。施設の「期待する職員像」を頭では理解していても、心が痛み傷ついている職員が「今ここにいる」ことも事実である。入所者に適切な対応を行うためには、職員にも思いを吐き出してリセットする場が必要である。対応の良し悪しを図る場ではなく、気持ちを純粋に受け止めてもらえる場について検討されたい。その取組みにより、職員が入所者を受容する立場になった際にプラスの支援として反映されることに期待する。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回の第三者評価を受審したことによって、理解してくださる方がいらしたことの『心強さ』が強く印象に残りました。 書類を揃え、入所者向けの受審の意味の説明会を開催し、職員の評価に対する考え方の温度差を感じ、良くも悪くも入所者からの正直な感想、等を経た後に評価員の方々からの御意見を伺うに値する結果が伴っているのであろうかと、受審毎に感じておりました。 今回は御指摘された箇所についても、当施設も同様に改善が必要としていた点であったこと、そして改善とはどういうことなのか、ただ変更すればよいのではなく変えた先に辿り着くのは、当法人・施設が求めるものより更に良質な人材と入所者支援になるのかと考える時間を職員同士で共有できたことが、第三者評価を受審する本来の意味であると捉えることが出来ました。 まだ完全ではない活動や残っている課題に取り組む時期を決め、早々に解決する必要性があります。 また、職員の生活が充実するように、国で決められた休暇等の制度を積極的に取り入れて支援の質の向上に繋がることで、入所者も楽しく施設生活を送って自立へと向かって欲しいと願っています。 奇麗ごとに聞こえますが、命あるもの全てが平等であり幸せでありということが叶うよう、日々の支援にあたっております。 あたたかなご指導とご理解をありがとうございました。 |