社会的養護施設第三者評価結果

内原深敬寮

データ登録日 2026年03月03日
【1】第三者評価機関名 (一社)Riccolab.
評価調査者研修修了番号 SK2024085
H0301076



【2】種別 児童心理治療施設 定員 35名(通所10名)
施設長氏名 渡邊 孝幸 所在地 茨城県
URL http://www.doujinkai.or.jp
開設年月日 2003年07月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人同仁会
職員数 常勤職員 36名 非常勤職員 2名
有資格職員 社会福祉士 5名 公認心理師       7名
精神保健福祉士  2名 臨床心理士     2名
保育士   3名 医師     1名
施設設備の概要 (ア)居室数 1人部屋16室、2人部屋12室 (イ)設備等 1人部屋・10㎡、2人部屋・14㎡
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 理念
綱領「合掌深敬の心」を基本理念とする
人間尊重・子生尊重を意味しており、解りやすく「人権を守る」と定義している

基本方針
法人:1人権の尊重2サービスの質の向上3地域との連携協力4コンプライアンス(法令及び法人倫理遵守)の徹底5説明責任の徹底6関係業者との適正な契約関係の構築7行政との連携・協力の促進8人材育成、適切な人事・労務管理の実践9公共的・公益的取組の推進10組織統治の確率11財政基盤の安定化12経営責任の明確化
施設:1福祉サービスの向上2組織体制の強化3人材の育成と人材確保4財政基盤の強化
【4】施設の特徴的な取組

児童心理治療施設として生活・心理(医療)・教育が連携して子どもたちの支援を行っており、家族機能の回復のための取組の充実や児童に個別支援プログラムを実施している。また職員は専門的な資質向上を図るため、積極的な外部研修や法人研修への参加と園内研修を充実させて、福祉サービスの向上を図っています。

【5】第三者評価の受審状況 2025年04月07日(契約日)~ 2026年02月20日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和4年度
【6】総評

◇特に評価の高い点
〇「個々の発達課題等に沿って、目的を明確化したうえで個別の支援プログラムを実施し、社会経験や大人との信頼関係、自己実現等を支援している」
入所前の背景や特性等により、社会経験が限られていたり、自己表現が難しい等の個々の課題があり、また、集団生活のなかでストレスを感じているこどももいる。そうした個別課題への対応のため、施設では日々の関わりに加えて個別支援プログラムを実施している。実施にあたっては目的を明確にして計画的に取り組んでおり、その内容は多岐にわたっている。その時々に必要な短期的なねらいを持たせたタイムリーな支援のしくみとして機能している。

○「働きやすい職場となるための取り組みが行われており、お互いにフォローしあえる風通しのよい職場環境が維持され、安定した職員体制のもとで運営されている」
こどもの治療・支援を展開するために、それぞれの職員の専門性を発揮したチームアプローチができることを目指して取り組んでいる。また、日頃、こどもと関わる場面で職員間でコミュニケーションをとり、お互いにフォローしあえる職場風土が構築されている。さらに、率直に意見が言える風通しの良い職場環境であることや、子育て中の職員について勤務シフトを配慮する等、働きやすい職場となるための取り組みが進められている中、職員の平均継続勤務年数も10年以上と、安定した職員体制のもとでの運営が進められている。

◇改善を求められる点
●「施設の専門性を積極的に還元するために、地域貢献に向けた具体的な取り組み内容について検討を重ね、実施していくことが望まれる」
施設での受け入れ実績や、こども一人ひとりへの丁寧な治療・支援、さらには施設運営体制の安定化等の観点から、来年度から利用者定員を30名に減らすことを予定している。これにより施設内の運営や治療・支援の質の向上につながる一方で、地域社会に向けた公益的な取り組みについては未実施となっていることは改善が望まれる。今後、施設の専門性を還元する具体的な取り組みを検討・決定し、実施していくことが期待される。

●「支援の根拠を明確化し、職員が自信をもって日々の支援を進められるよう、アセスメントのしくみを強化することが望まれる」
児童相談所の援助方針に沿って自立支援計画を立て、4か月ごとに振り返るとともに、ケース会議等で多職種が検討し支援に生かすしくみがある。生活課題については日々の支援のなかで取組んでいるが、身に付けさせたい生活技術等の水準と個々の子どもの状態を明らかにするような明文化されたアセスメントの手法は取り入れられていない。スモールステップの支援の根拠を明確化することで職員の支援内容を具体化し、成長の振返りもより細かく可視化することにより、日常の支援の視点を定めることや、職員のモチベーションアップにつなげることが望まれる。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回が5回目の第三者評価の受審でしたが、実施している個別支援プログラムが子どもたち一人ひとりの支援のしくみとして、機能していることを高く評価していただきました。今後も、支援内容の充実を図ってまいります。また改善をもとめられる点については、過去の受審から地域貢献については改善していないことから、具体的な公益的な取り組みの検討・決定をして、改善を進めていきます。