社会的養護施設第三者評価結果 検索

サーフサイドセヴン茅ヶ崎ファーム

【1】第三者評価機関名 (特非)ニッポン・アクティブライフ・クラブ ナルク福祉調査センター
評価調査者研修修了番号 SK2021105
SK2021104
SK2021185


【2】種別 児童養護施設 定員 58名
施設長氏名 吉見 哲 所在地 神奈川県
URL http://ss7c.com
開設年月日 1959年12月03日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 茅ヶ崎学園
職員数 常勤職員 30名 非常勤職員 6名
有資格職員 保育士 12名 社会福祉士 1名
栄養士 1名 社会福祉主事 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 2軒長屋×5棟 1軒に一人部屋×3 二人部屋×1、長屋に幼児室 1 (イ)設備等 1軒にキッチン、ダイニングルーム、リビングルーム、風呂1、トイレ\n2
(ウ) 事務室、会議室、面接室、親子宿泊室、ホール(地域にも開放) (エ) 工作室、図書コーナー、プレイルーム、陶芸・木工等手工芸活動室
【3】理念・基本方針 【トータルテーマ】癒しのための巣づくり
 子どもたちにとって、茅ヶ崎ファームは「第2の我が家」「もう一つの家族」。本当の家族とは離れて暮らしていても「自分の領分」として、せめて「おれんち」「あたしんち」と呼べるような「家と暮らし」をつむぐ。安息と休息、そして暮らしそのものが癒しとなることを願う。
【サブテーマ】
①子ども6人の家庭舎……小さな暮らし
 幼児~18歳までの男女混合の6人。年齢差、発達の差、性差を目の当たりにする疑似的兄弟関係。同年齢のライヴァルの少ない状態。自分の環境が侵されにくい環境。“ともに暮らす”ことでケンカやいたわり、背伸びや甘えがごちゃ混ぜとなってこそ“ノーマルな感覚”が生まれる。
②緑をまとう暮らし
 全ての生き物は緑を目指す。緑のあるところに水ありエサがある。鳥や虫の喜ぶ場所であれば、必ずや子どもたちにとっても安らぎとなる。だから、茅ヶ崎ファームは緑をまとう。
【4】施設の特徴的な取組  ユニットケア推進のため、2006年に園舎を建て替えました。新園舎は、「おれんち」「あたしんち」をキーワードとし、子ども6人の家庭舎を単位として全10軒にそれぞれ玄関を設け、子どもたちにとって「第2の我が家」「もう一つの家族」ともいえる「家と暮らし」に近づけたいという方針のもと、建築されました。
 子ども一人一人に応じた個別支援計画のもと、職員は、家庭舎での「自分の領域が脅かされる心配の少ない小さな集団で、年齢差のある仲間との共生から得られる秩序感や連帯感」が持てる暮らしの実現に向けて日々取組んでいます。
 定員は58名で「癒しのための巣づくり」を理念とし、幼児から高校生までの6名が暮らす個室3室と2人部屋、幼児室からなる家庭舎、2軒の家庭舎を1軒長屋としています。各家庭舎において食事は子どもの目の前で調理し、寝るから起きるまで生活の全てを1軒の家庭舎で紡ぎ出しています。職員は子どもと生活を共にしながら、緑に囲まれた“普通の家”での“普通の暮らし”を目指した養育支援に当たっています。
【5】第三者評価の受審状況 2024年05月02日(契約日)~ 2024年12月23日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和元年度
【6】総評 【特に優れていると思われる点】

1.理念「第2の我が家」「もうひとつの家族」の実現に向けた継続的な取組
 年齢や性別の違う6人の子どもが、家庭舎(家)で生活をしています。理念にもとづいた暮らしが、子どもの安息と休息の場となるよう取り組んでいます。「家」2軒を長屋1単位として、職員は連携して支援しています。
  暮らしの中心は食と捉え、一般家庭のようにキッチンで子どもの目の前で調理し、ランチョンマットに食器を並べるなど、食卓の団らんを大切にしています。職員は「食卓の団らん」など言いやすい土壌を大切に育み、子どもの声に耳を傾け、子どもの発信のキャッチに努めています。ケース記録では、子どもがどれだけわがままや意見を言えたのかという視点を持ち、職員がどれだけ子どもを褒めたのかを振り返っています。
 昼食はメニュー決め、買い物、調理を家ごとに行なっています。また、子ども一人ひとりが大切にされていると感じられるように、生活すべてにおいて、集団ではなく一人ひとりに焦点をあてた対応を心がけています。2023年度は、全員の子どもを対象に、交友関係や衣類、学習、外出、買い物等、一人ひとりの生活の様子を検証しています。

2.子どもたちが社会との接点を作るための支援
子どもたちの生活が施設内で完結しないよう≪外へ!≫の合言葉のもと、社会との接点を増やす取組を積極的に行なっています。
小学生は地域の学習教室やサッカークラブ、ピアノ教室等に通っています。中学生はほぼ全員が学校の部活動に参加し、ほぼ全員が地域の学習塾に通っています。高高校生には部活動を推奨していますが、子どもの意向によりアルバイトをする高校生もいます。友だちとの交流や招待行事・地域活動への参加、買い物や美容院、図書館等への外出も可能な限り子ども単独での行動を促しています。

3.子ども同士の権利侵害を受けとめる権利擁護委員会
「ちがさきタグボート+」として、権利擁護委員会を設置しています。子ども同士の暴力やいじめなど、特に被害感に焦点を絞った援助を行なうため、毎月1回、子どもと職員が1対1での聞き取り面接を実施しています。それにもとづき、毎月、職員による内部検証を行ない、年4回は児童相談所が参加して検討する機会を設けています。

【特に改善や工夫などを期待したい点】

1.施設の理念の実現・継続に向けた人材確保
家の暮らしを実践する上で必要な人材確保に努めています。職務内容を「子どもにまつわる生活のすべて・朝起きてから夜眠るまでのあらゆることに対応」することとしています。採用に関しては、ホームページや公共職業安定所、求人サイト等を通じて行なっていますが、必要な人員確保が難しい状況にあり、さらなる取り組みへの検討が期待されます。

2.中・長期計画の策定
長期的ビジョンを「子ども6人の家庭舎養護」として、ホームページに掲載して、家庭的養護の推進に取り組み続けていることを表明しています。施設長と職員は現状の長屋体制について、日常の業務を通じて現状の把握をしていますが、中・長期計画の明文化には至っていません。県社会的養育推進計画をもとに、施設の目指す方向性について中・長期的視点での計画を、具体的内容を取り入れて策定し、職員に周知することが望まれます。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回も第三者評価事業が、1つの「自分たちを見つめ直す機会」になりました。「茅ヶ崎ファームの職員として何を語れるのか」…実践が伴っていなければ語れません。その私たちの「語り」を調査員の方々に、一つ一つ聞き取っていただきました。その上で出された評価、また子どもたちの声を受け止め、これからも子どもたちに寄り添っていきたいと思います。
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