社会的養護施設第三者評価結果

春光学園

データ登録日 2024年04月25日
【1】第三者評価機関名 (株)R-CORPORATION
評価調査者研修修了番号 SK2021100
S2022028



【2】種別 児童養護施設 定員 58名
施設長氏名 原田 修二 所在地 神奈川県
URL https://shunko-gakuen.jp
開設年月日 1945年12月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 春光学園
職員数 常勤職員 33名 非常勤職員 3名
有資格職員 社会福祉士 3名 社会福祉主事 13名
保育士 10名 看護師 1名
管理栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 1人部屋18室、2人部屋15室、3人部屋4室、幼児居室2室、食堂 (イ)設備等 幼児保育室、園庭、洗面所、トイレ、浴室、医務室、静養室
(ウ) 相談室、応接室、事務室、会議室、当直室、洗濯室、沐浴室 (エ) 調理室
【3】理念・基本方針 【理念】
全国児童養護施設協議会 倫理綱領に準ずる
【基本方針】
学園の養育観を一致させて、子ども達の養育に取り組み、次のような子どもを育てます。
(1)心身ともに健康な子ども
(2)心のやさしいこども
(3)あいさつの出来るこども
【4】施設の特徴的な取組

キャリアカウンセリングプロジェクト
ライフストーリーワーク

【5】第三者評価の受審状況 2023年06月01日(契約日)~ 2024年01月15日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和2年度
【6】総評

●春光学園は児童福祉法に基づいて社会福祉法人春光学園(以下、法人という)が経営する児童養護施設です。所在は、JR横須賀線衣笠駅から徒歩10分、衣笠十字路から3~4分、住宅地が続く、衣笠山丘陵の麓に位置しています。近くには衣笠小学校、衣笠病院、衣笠十字路バスセンター、商店街等があり、周辺は活力ある街並みです。
●法人は、大正11年8月に横須賀隣人会を設立し、長い歴史と共に福祉活動に継続して尽力し、戦後昭和20年、横須賀市教育課から幼稚園舎を譲り受け、同年11月に保育所三和保育園を立ち上げ翌月、引揚孤児の収容施設春光学園を開設しました。昭和23年には社会福祉法人の認可を受け、児童養護施設春光学園となり今に至っています。現在、小舎制、プライバシーを尊重した個室化への方向性、その必要性を認識しながら且つ、行政の方針及び予算化が整うことを待つ現状であり、現在は、建物の改装後、2フロア・6ユニットの構成の下、個室及び2人部屋の準個室として進めています。
●力を入れている点として、特に、人的サービス面において、①子ども一人ひとりに対応した個別支援学習(週1回の個人指導体制)と必要に応じた学習塾の利用の整備、②自立支援のためのキャリア・カウンセリング・プロジェクト(CCP)の取組、③ライフ・ストーリー・ワーク(生い立ち整理)の取組、④職業指導員を中心とした卒園後のアフターフォロー、等のサポートを組織全体で進めています。
≪特徴や今後期待される点≫
1.【キャリア・カウンセリング・プロジェクト(CCP)の取組】
春光学園(以下、学園という)では、北海道大学大学院教育学研究院の井出智博准教授の協力を得て、児童に対して年10回程度、自分の将来や大人になることについて楽しく考える時間とする「キャリア・カウンセリング・プロジェクト(CCP)」を実施しています。昨年度の実績では中・高生を中心とした2つのグループを構成しました。基本的に入所児童は、家庭での成長過程の変化や社会性の獲得について経験が無い、または偏っている等の背景を踏まえ、中学生は卒業後の「色々な人生について」、高校生は「色々な人生おとな編」について話し合い、それぞれの生活の仕方をシュミレーションしながら教示しています。特に、高校生は卒業後、自立するに当たり、生活における毎月の光熱費の発生等、実際を描けるよう、心理士の手作りによる「2ヶ月人生体験ゲーム」を作り、○月○日電気代集金=お金の支払い等を想定したゲームを行い、実際を知る機会へとつなげています。この「2ヶ月人生体験ゲーム」はOB、OGにも好評を得、役立てる一環となっています。
2.【ライフ・ストーリー・ワークの取組】
子ども一人ひとりに、その生い立ちの整理のためライフ・ストーリー・ワークを実施しています。対象は全児童とし、子ども達が常に疑問としていること等を個々の理解度に合わせて簡単な冊子や視覚的資料を準備し、「説明をする回」と「事後フォローする回」を設定し、丁寧に対応をしています。また、入所要因の家庭崩壊、親の不和、暴力・虐待、ネグレクト等、子どもにとって理解し難い事実を乗り越えて行く課題として、職員は丁寧に向き合い、対応しています。昨年度までの実績(令和5年4月1日迄)では、46名の在籍の内、19名の個別ライフ・ストーリー・ワークが実施済です。また、高年齢での入所で、自分のライフ・ストーリーを把握している児童は10名であり、合わせて63%の達成率となっています。メンタル面に配慮しながらの実行・達成率は目覚ましく、子ども達が将来に希望が持てるよう心に寄り添った話し合いを継続して期待します。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント ≪第三者評価を受審した感想、自己評価に取組んだ感想≫
●評価の過程で業務についての見直しをすることができた。今後の業務改善に結びつけていきたい。
●園内での子ども支援ばかりではなく、広い視野を持つ必要性を感じた。特に、地域への貢献等について考えることができた。
●子ども支援についての振り返りが行えたので、今後の支援に生かしていきたい。
●職員間で多岐にわたり話し合うことができたので、様々な情報共有をすることで職員間での情報共有ができた。
≪評価後 取組んだ事として≫
●次年度以降の子ども支援のための職員配置等の検討を始めた。