社会的養護施設第三者評価結果

興正学園

データ登録日 2025年01月28日
【1】第三者評価機関名 (一社)Riccolab.
評価調査者研修修了番号 SK2021082
H2001106



【2】種別 児童養護施設 定員 66名
施設長氏名 鏑木 康夫 所在地 北海道
URL http://www.kousyou.or.jp/taiyo/
開設年月日 1945年07月11日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 常徳会
職員数 常勤職員 65名 非常勤職員 4名
有資格職員 社会福祉士 16名 保育士 30名
臨床心理士 4名 調理師 3名
精神保健福祉士 1名 公認心理師 6名
施設設備の概要 (ア)居室数 児童養護施設興正学園:36名 (イ)設備等 小規模児童養護施設:6名
(ウ) 小規模児童養護施設:6名 (エ) 小規模児童養護施設:6名
【3】理念・基本方針 (1)理念
社会福祉法人常徳会は、情緒豊かで高度な知識と技術を備えた職員が確かな福祉倫理を有し、こどもたちの明るい未来の創造に向け、心身ともに健康な成長と発達を保障します。
(2)基本方針
1.こどもたちの権利を積極的に保障し、こどもたちの最善の利益を追求することを目指します。
2.地域社会の子育て支援に積極的に貢献し、子育てに希望の持てる社会の実現を目指します。
【4】施設の特徴的な取組

法人内の社会的養護を担う各事業所の週に1回の会議
自立・就労支援のための事業所の展開・活動
生活の質の向上とより個別化された支援の実践
施設入所児童、退所児童の家族支援体制
里親フォスタリング機関としての活動、里親支援、家族支援に特化した一時保護委託施設の開設
地域支援及び関係機関との連絡、ネットワークの構築

【5】第三者評価の受審状況 2024年04月19日(契約日)~ 2025年01月23日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和3年度
【6】総評

◇特に評価の高い点
○「社会的養育をめぐる地域ニーズを把握しつつ、法人・施設の専門性を地域社会へ還元する具体的な取り組みを積極的に展開している」
 法人が有する様々な機能を発揮して子どもの育ちの支援を行うことを目指し、施設で暮らす子どもの生活支援に加えて、行政や関係機関・関係団体と情報交換しながら社会的養育をめぐる地域ニーズを把握し、貢献できる領域を見極めながら運営している。昨年度までに家庭支援に特化した一時保護委託施設の開設や里親ショートステイの実施等、具体的な取り組みを展開して地域社会のニーズに専門性を還元している。

○「子どもの自立を入所から退所後まで一貫して支援する体制を整え、機能している」
施設では、入所した時から退所後の生活に至るまでのケアについて、施設やグループホーム、自立援助ホーム等、さまざまな形態の資源を展開して一貫した体制が整っており、それぞれの段階で関わる職員の意識も高まっている。また、「応援ミーティング」という保護者への支援を目的とした懇談を開催したり、他にも保護者への心理療法を行う等、職員の専門性を活かした支援により親子関係の再構築にも力を注いでいる。大学、専門学校への進学率も高く、障害のある子どもには就労支援事業所を開設して支援する取り組みも行っている。退所後も、卒園生の会や施設行事への参加を呼びかけ、個別の相談に真摯に対応する等、さまざまな機会で交流を重ね、社会人として自立できるよう支援している。

◇改善を求められる点

●「職員一人ひとりに焦点をあてた育成計画の取り組みを全職員へ拡大し、定期的に個別面談を行いながら着実な育成等へつなげていくことが期待される」
 施設では、個別研修計画のフォーマットを用意して、リーダー職員を対象に求められる職員像等を共有しながら着実な育成を目指して取り組んでいる。今後は、この営みを全職員まで拡大するとともに、個別研修計画の立案時と振り返りの場面で個別面談を実施することで、職員一人ひとりの考えを丁寧に確認する機会を用意していくことが期待される。

●「業務におけるIT化をさらに推進することで、より学園の理念に沿った支援が円滑に進められるように努めていくことが望まれる」
 施設では、アプリケーションソフトの活用で記録や統計管理業務にあたっており、個別援助計画等を確認できるネットワークシステムは整備されているが、毎月の養育記録は職員が自宅に持ちかえり作成するといった状況がうかがえる。効率性とリスク管理の面からもよりグレードをアップしたグループウェアを導入し、パソコンやタブレット等全員へ配置する等で、タイムリーに記録が共有化でき、施設内で業務が完結するしくみの構築が期待される。また、施設と離れたグループホーム間もグループウェア内で情報共有でき、施設長の発信力が増すことで、より学園の理念に沿った支援が望めるため、施設、グループホーム業務のIT化の促進が望まれる。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 第三者評価の内容を受け、改善を求められる部分についてコメント致します。
施設における職員一人ひとりに焦点をあてた育成計画の取り組みについては、継続し、全職員への拡大及び職員一人一人の考えを丁寧に確認する機会を設けていきたいと思います。
業務におけるIT化の推進に関しては、どのようなネットワークを構築すれば、効率が良い業務となるのかをしっかり精査し、導入に向けて前向きに取り組んでいきたいと思います。
今後とも、よりよい施設運営を目指し努力していきます。