【1】第三者評価機関名 | (株)福祉工房 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021027 SK2022002 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 80(51)名 | |
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施設長氏名 | 大塚 涼子 | 所在地 | 宮城県 | |
URL | https://lasallehome.net/ | |||
開設年月日 | 1948年12月26日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人ラ・サール会 | |
職員数 | 常勤職員 | 44名 | 非常勤職員 | 12名 |
有資格職員 | 児童指導員 | 13名 | 保育士 | 21名 |
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看護師 | 1名 | 栄養士 | 1名 | |
心理士 | 1名 | 調理員 | 3名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 小学生以上5部屋、幼児1部屋、地域小規模児童養護施設3か所 | (イ)設備等 | 地域開放交流室、親子訓練室、自立訓練室、医務室、体育館 |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 【理念】児童福祉法第一条 全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。 【養護方針】 児童福祉法第一条に規定した児童福祉の理念に沿い、キリスト教的世界観、人間感を土台にして、次のような子供を育てます。 ・祈ることのできる子ども ・自分で自分の生活を創り出せる子ども ・共同生活の場で、自分の役割を果たせる子ども ・自然への親しみと関心を持てる子ども |
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【4】施設の特徴的な取組 | 小規模化の推進、地域分散化の推進、 より家庭的な生活創りを積み重ねている。 個別化と協同、育ち合いの実践。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2023年08月01日(契約日)~ 2024年02月06日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和2年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 〇高機能、地域分散への取り組み 『新しい社会的養育ビジョン』に基づき、当事業所では中長期計画を策定し、高機能化や地域分散化などの目標に着実に取り組んでいます。この計画に沿って、児童自立支援専門員、家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員などの専門職員の確保と育成を進めています。特に、心理職員の強化に注力しており、外部の専門家を非常勤で雇用し、必要なスーパーバイズを提供しています。これにより、複雑化する児童問題への対応能力を強化しています。また、地域分散化に関しては、予定より早く3ヶ所目の地域小規模施設を開設するなどの進展を遂げています。施設本体内では6~7名のユニットケアを実施し、従来の食堂を利用した集団での食事から各ユニットでの食事へ変更するなど、より家庭的な環境を重視した養護を実現しています。 〇家庭復帰や自立に向けた取り組み 事業所では、子どもたちの家庭復帰や自立に向けた支援が積極的に行われています。家庭復帰に向けては、子どもの状況に合わせた個別プログラムを作成し、児童相談所と連携して家庭支援専門相談員が中心となり、家庭訪問を行い、子どもが愛情ある安全な環境に戻れるよう支援しています。面会、外出、一時帰宅、共同での活動やイベントへの参加、親子訓練室での生活体験などを通じて、スムーズな家庭復帰を目指しています。 自立に向けては、個々の子どものニーズを確認し、それに合わせたリービングケアを提供しています。社会的スキルの向上と健全な人間関係の構築を目的としたソーシャルスキルの支援、地域行事への参加、アルバイトの推奨などを行っています。また、行政手続きの支援や、定められた1年間のアフターケアに加えて、実質的には無期限のフォローを提供しています。 ◇改善を求められる点 〇マニュアルや手順書などの整備 事業所では、支援に関する手順について、従来は経験に基づいた対応や指導が主流であり、一部の手順が文書化されていない状況があります。一貫した方法での支援実施には、手順書やマニュアルの存在が重要です。これらは職員が一貫した対応を提供するための指針となり、事業所における支援の質を向上させ、利用者との信頼関係構築に寄与します。現在の手順書やマニュアル類を精査し、不足部分については職員間で検討し、新たに作成する必要があります。この取り組みにより、事業所の運営がより効果的かつ効率的になることが期待されます。 〇IT化及びネットワークシステムの導入 現在、当事業所ではITシステムおよびネットワークの導入を検討していますが、現段階では記録類などは紙ベースで管理されており、ユニット内での情報共有も会議や回覧などに頼っています。ITシステムの導入により、職員の業務効率が向上し、業務負担の軽減や情報伝達の速度が改善される効果が期待されます。また、複数のグループホームとの情報共有が必要な地域分散化の進展を考えると、ネットワーク導入の利益は大きいと考えられます。そのため、ネットワークを早期導入していくことが期待されます。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回、良い評価をして頂きました点につきましては、更に向上させるよう努力して参ります。又、ご指摘頂きました点につきましては、法人全体として、職員・子どもの協力も受けながら前向きに取り組んで参ります。 |