【1】第三者評価機関名 | (合)静岡評価センター |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021147 SK2021149 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 36名 | |
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施設長氏名 | 春日 由紀子 | 所在地 | 静岡県 | |
URL | http://s-keimei-j.jp/ | |||
開設年月日 | 1959年11月13日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 静岡恵明学園 | |
職員数 | 常勤職員 | 17名 | 非常勤職員 | 23名 |
有資格職員 | 保育士 | 11名 | 社会福祉士 | 5名 |
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児童指導員(任用資格) | 4名 | 公認心理士 | 1名 | |
栄養士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | いちょうの家 6室、ももの家 6室、地域小規模さくらの家 3室、地域小規模はなみずきの家 3室 | (イ)設備等 | センター棟、キッチン(集合調理室)、グラウンド |
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(ウ) | 職員宿舎、ホール、面接室 | (エ) | ||
【3】理念・基本方針 | 【理念】子どもとともに 静岡恵明学園の創立よりの精神(子どもとともに)を踏まえ 1.人間であることを学び合いたい。 2.「人間形成の場」・「人格形成の場」でありたい。 この生活を通して ①自然の中で生まれる豊かな心を育みたい。 ②強い身体をつくりたい。 ③人と人とのふれあいを大切にしたい。 ④基礎的な深みのある学力をつけたい。 【基本方針】 児童と職員が寝食を共にして、互いが一体となる暮らしにより、児童の発達を保障する 学校・地域・家庭は、児童の人生にとってかけがえのない財産であり、日常の暮らしを通して、それぞれの関係性とあり方を大切にする |
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【4】施設の特徴的な取組 | 当施設は、創立時より夫婦制にて運営をしてきた。昭和57年に現在地に移転して以降も、夫婦小舎制(コテージシステム)を維持し、家庭的な養育環境のもと子どもも大人も一体となる暮らしを大切にしてきた。現在、夫婦制の存続は困難になってしまったが、小舎制は維持し、できるだけ小規模な集団の中でその子らしく伸び伸びと成長できる環境を整える努力を続けている。平成16年に開設した地域小規模児童養護施設「三ツ谷の家」(※現在は「さくらの家」と改称、移転)は、今年で開設20年を迎え、地域小規模児童養護施設の運営ノウハウを蓄積し、安定した運営を行っている。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2024年09月04日(契約日)~ 2025年02月28日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和4年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価が高い点 ◆「事業報告」の基礎となる「事業計画」の策定 前回の第三者評価での課題に取組み、適切に改善している。「事業計画」を基礎として、「事業報告」を実際のプロセスや目標達成度を確認できる内容としている。計画内容の進捗を確認して評価を行い、報告を行う流れができている。「事業計画」と「事業報告」が対となっており、業務の改善や効率化を図るPDCAサイクルが機能している。 ◆実家機能として安心感のある自立支援への取組み 施設の養育方針に自立支援の場であることを掲げ、年齢に応じた社会常識や社会規範、生活技術について日々の暮らしから習得できるよう丁寧に取り組んでいる。その上で、退所した子どもが、「ただいま」と帰れる場としての実家機能が確立している事は、家庭的養護機能として評価できる。さらには、その状況を見ている子どもにも「自分も帰って来ることができるる」と、自立に向けて安心感を育む機会となっている。 ◇改善が期待される点 ◆養育・支援の質の向上への取組み~職員参画での組織形成について~ 第三者評価含め毎年の自己評価の方法や評価結果の分析、評価項目に対する職員の共通理解を図り確認することなどは定期的に行うことが望まれる。また、課題についての対応や具体的な取組みの明文化と周知、さらには見直しからマニュアルに反映させることなど、職員参画の上で行う会議や委員会の設置などを検討されたい。 ◆緊急時医療対応の職員周知について 子どもの医療面に対する緊急時の対応は、AED(自動体外式除細動器)の取扱いについての学習会を実施している。緊急救命を要する事態に備えて、けいれん発作、発熱、誤嚥等、様々な医療的な知識を全職員が深めることを期待する。 ◆職員に対する対応マニュアルの周知徹底 子どもの相談や意見への対応は、担当職員が上司に相談した上で可能な限り迅速に対応している。この対応については職員の格差がみられる。マニュアルの定期的見直し含めて対応方法について検討することが期待される。また、実習生やボランティアの受入れなどは、子どもの利益に直結する事項であるため、職員全体へのマニュアルの周知徹底に取り組むことが望まれる。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 受審前にお願いいたしましたとおり、過渡期にある当園の現状に即した第三者評価を実施くださり、適切で率直な評価をしていただきましたこと感謝申し上げます。基本理念「子どもとともに」の原点に立ち返り、職員が期待と責任を持って業務を遂行できるよう、職員参画での組織形成、運営を目指し、努力してまいります。 |