社会的養護施設第三者評価結果

まきばの家

データ登録日 2026年03月19日
【1】第三者評価機関名 (社福)静岡県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK2024123
SK2024121
H28-b005


【2】種別 児童養護施設 定員 24名
施設長氏名 伏見 進吾 所在地 静岡県
URL http://www.denmark-bokujyo.or.jp
開設年月日 2007年03月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人デンマーク牧場福祉会
職員数 常勤職員 32名 非常勤職員 9名
有資格職員 社会福祉士 6名 保育士 14名
心理士 1名 管理栄養士 1名
栄養士 1名 児童指導員 6名
施設設備の概要 (ア)居室数 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 (1)人として大切にされる命である
(2)喜びや悲しみを分かちあう
(3)安心できる生活
(4)よく食べ、よく遊び(学び)、よく寝る
(5)それぞれの違いを受け入れる
【4】施設の特徴的な取組

・施設は広大なデンマーク牧場の一端に位置し、隣接する精神科診療所の協力によって、さまざまな課題を持つこどもたちへの医療的サポートが行われています。
・幼児以外の全員に個室が提供され、利用者の希望に沿った居室が整備されており、各ユニットの食堂で食事をするなど、家庭に近い環境となっています。
・こどもたちの意見表明のための取組として、お茶会・こども会議・こども応援会議
 などを実施しています。
・内部研修・エルダー制度・養育チェックリスト・各種マニュアルと養育の手引き
 などを適宜活用して、養育の標準化に取り組んでいます。
・地域のニーズに応じるため、適切に子育て支援ができる体制を整備し、法人併設の児童家庭支援センターたよりと連携しなが ら、ショートステイ事業を実施しています。
・若手職員などがこどもの対応に困った時に、すぐに職員に助けを求めたり助言を
 仰ぐことができる状態にするなど、職員たちの不安解消を目的に、通信システムの「インカム」を導入しています。

【5】第三者評価の受審状況 2025年06月26日(契約日)~ 2026年01月31日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和4年度
【6】総評

◇特に評価の高い点
・緑豊かで施設の敷地が広く、さまざまな動物たちが身近に暮らす、気持ちが良い施設です。各棟とも、家庭のような雰囲気があります。
・関係団体の協議会に施設長等が積極的に出席し、施設経営を取りまく情報を把握・分析し、マニュアルに沿って職員も参加し、具体的な中・長期計画を作成し、職員やこどもに周知しています。
・施設長は養育の質の向上や経営の改善を図るために、情報を共有する目的で、
クラウドの導入など、IT機器の導入を積極的に進めています。
・毎年、職員の就業に関する意向を把握するとともに、個々の職員の勤務時間を
正確に把握し、長期休暇の取得を奨励するなど、ワーク・ライフ・バランスに
配慮した、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
・職員の経験や習熟度に配慮したエルダー制度により、OJTが適切に行われ、
スーパービジョンの体制を確立して、職員の専門性や施設の組織力向上に取り組んでいます。
・リービングケアと退所後の支援に積極的に取り組んでいます。
・こどもの不適切な行動に対しては、現場にインカムを取り入れ他職員と相互連携をすることで、問題が大きくなる前の早期対応を図っています。
・毎月、ユニット会議やこどもの面接を行い、自立支援計画を振返り、改善状況を確認し、短期計画に反映させるなど、養育・支援の質の向上を組織的に取り組んでいます。


◇改善を求められる点
・弱い立場にあるこどもに対して配慮する旨を明示した文書等がありません。
・施設は、どうしても安全が優先事項になって、職員がこどもに手を貸しすぎてしまう傾向があります。その対策として、「つまずきや失敗の体験の大切さ」「見守る姿勢」について、支援マニュアル等に明記することが求められます。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 評価を通じて、まきばの家の養育及び提供しているサービスについて、客観的に振り返る機会となり、非常に貴重なご意見をいただいたこと、感謝いたします。改善を求められる点については、真摯に受け止め、職員の養育に対する姿勢及び取り組みの見直しを行い、改善を図っていきます。また、評価が高かった項目についても、それに甘んじることなく、より質の高いサービスができるように、精進いたします。
ただ、高い評価を得ることに傾倒しすぎるあまり、本来の「こどもにとって本当に必要な支援」という視点が置き去りにならないように注意しなければいけない、とも感じております。こどもが安心して生活を送ることができる環境を作っていけば、自然と評価(生活をしているこどもからの評価も含め)はついてくるものだと思います。
まきばの家の理念である「喜びや悲しみを分かち合う」を体現していくことができるように、こどもの痛みに寄り添い、感情を共有できる職員集団になれるように共感力を磨いていきます。