社会的養護施設第三者評価結果

照光愛育園

データ登録日 2022年11月04日
【1】第三者評価機関名 (株)中部評価センター
評価調査者研修修了番号 SK2021157
28地福第1744-17



【2】種別 児童養護施設 定員 40名
施設長氏名 番 勝彦 所在地 愛知県
URL http://syoukoukai.net/
開設年月日 1967年06月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 照光会
職員数 常勤職員 27名 非常勤職員 2名
有資格職員 保育士 16名 児童指導員 3名
認定心理士 1名 栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 22室 (イ)設備等 多目的ホール・心理遊戯室
(ウ) 厨房・洗濯室・備蓄倉庫・資料倉庫 (エ) ラウンジ・学習室・静養室
【3】理念・基本方針 ★理念
 子どもと職員が、生活を共にする中で、お互いに信頼し合い、喜びや悲しみを共有しながら、共に生きていることを実感し合える施設づくりに努める。
【めざす子ども像  明るく 正しく 仲良く】
 ・明るい子  心身ともに健康で、明朗性豊かな子
 ・正しい子  正義感や公共性に富み、人としての道理にかなった子
 ・仲良い子  協調性や社会性に富み、お互いに認め合い助け合う子
【めざす職員像】
   ・明るい職員  ・汗する職員  ・学ぶ職員

★基本方針
 ①目標の具現化を目指し、全職員が協調し合い、共通理解を基盤として、目標の達成に努める。
 ②慣例や慣習にこだわることなく、創意工夫に心がけ、諸活動を通して魅力ある施設づくりに努める。
 ③入所児の生育歴や性格をしっかり理解し、その能力や個性に応じた処遇を図る。
 ④開かれた施設づくりとして、地域社会・関係の学校・関連の施設等との連携を密にし、情報交換や交流を深める。
 ⑤職員の危機管理意識の高揚を図るとともに、子どもの権利を擁護し、安全かつ安心できる施設環境の構築に努める。
 ⑥入所児が、家庭生活に準じた「生活の場」であることを体感できる支援体制の強化を図る。
 ⑦施設の小規模化、及び家庭的養護の推進を計画的に行う。
 ⑧施設内の処遇を通して、規範意識や基本的倫理感の醸成に努める。
 ⑨生活環境の美化を図ることにより、豊かな感性を育むための潤いある施設づくりに努める。
 ⑩職員の資質向上を図るため、各種研修会を充実させるとともに、施設外での学びの場を積極的に設定する。
【4】施設の特徴的な取組

①児童会
照光愛育園児童が、自分たちの生活を充実、向上させようとする意図の下に発議、検討し社会性と自主性を養うため、各年代単位で行う「自治会」、各年代代表者で構成される「代表者会」を経て施設内のルール改正等を行っている。
②サタデーファンクラブ
照光愛育園児童の仕事に対する視野を広げ、働くイメージを持てるようにする。退所児童に対しての相談、助言を目的に愛知県中小企業同友会と連携し、中学生以上の児童が月1回の交流会、年2回の企業実習を行っている。
③安全委員会
安心で安全な生活が送れるよう、暴力・暴言のない施設づくりに児童、職員が一体となって取り組むため、地域、学校、児童相談センターと連携し、施設内で起きる問題行動を発見、解決し、適切な行動への支援体制を構築している。また、月1回行う全児童へのヒアリングでは、学校や施設での生活の様子などを確認できる個別対応の時間として機能している。
④0(ゼロ)クラブ
「食に興味関心を持つ」を目的にした食育活動である。野菜栽培や育てた野菜を使った調理実習、施設内の掲示物を児童と作成し、食を通じて生きる力を養う取り組みを行っている。
⑤ライフ
施設内で行う性教育活動である。児童が「自分を大切に思う」をテーマに年齢に応じた性知識等を得られるようにしている。

【5】第三者評価の受審状況 2022年07月20日(契約日)~ 2022年10月26日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和元年度
【6】総評

◇特に評価の高い点
◆管理者の卓越した指導力
 管理者は長年培った教育や養護現場での経験と知見を基に、日常的に職員指導やアドバイスを実施し、役職者から新任職員までのスーパーバイザーとなっている。年2回の定期面談の他、各職員が記載する業務日誌に必ずコメントして業務指導を行っている。また、日々の打ち合わせや各会議にも参加して支援内容の確認と助言を行うなど、職員一人ひとりがポシティブに業務意欲を喚起できるよう、職員集団を先導、牽引している。更には、子どもを自室に呼んで直接対話するなど、誰もが頼れる存在として施設に欠かせない存在である。

◆安全委員会の活用
 子どもの権利擁護と安全で安心な生活に向け、事件や事故対応の他にも生活上のアクシデントなど、様々なケースで安全委員会方式を用いて対応している。事前の聞き取りから検証、検討、対応に至るまで、外部委員を含めた客観的かつ公正な視点で捉えて取り組むことで子どもはもとより職員にも安心感をもたらし、また支援効果としての有効性、完成度ともに大変高いものとなっている。

◆事業の方向性
 国が進めている小規模化、地域分散化という養育方針を受けた形で社会的養育推進計画を策定し、10年間の行程表に則って事業を進めている。この明確な方向性の下、年度ごとに具体的な目標を設定し、それに向けたソフト・ハード両面の対応や準備を行っている。

◇改善を要する点
◆人事管理の適正化
 人事制度が整備されておらず、基準を明確にしていく必要がある。年功序列の昇給や不明瞭な昇格要件などの他、職務への貢献度の評価、キャリアパスによる職務職階確立などの検討事項は数多い。適正な職員管理に向け、未整備な部分を抜本的に改革していくことが求められる。

◆体系的なOJTの活用
 新任職員の育成の手立てとして、OJTは極めて有効な研修ツールである。研修効果を上げるためには、担当者の配置、目標の設定、効果測定、評価といった手順の下、組織として体系的に実施していくことが望ましい。OJTは、技術的な面のみならず精神的にも新任職員の安心感を生み、その点でも意義があるが、指導者側の職員にとっても支援方法やスキルの適正化を再確認する意味で実施効果は高い。改善に向けた検討を期待したい。

◆BCP(事業継続計画)の策定
 児童養護施設の対象は要保護児童であり、災害や感染症蔓延など如何なる非常時にあっても居住場所の変更は難しい。よって、事業継続は必須要件であり、そのためのBCP(事業継続計画)の策定は急務である。事業所の環境や子どもの状況を考慮し、災害や感染症に対応するBCPの策定が求められる。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  今回で3回目の受審となります。
評価結果について、当施設の改善すべき点を明確化するだけでなく、改善に向けた指南も頂きました。当施設の方針である「開かれた施設作り」をする為には、このような外部機関の視点が重要であると認識しております。まずは、全職員が今回の結果を共有・分析し、より質の高い施設運営が行えるよう取り組んでまいります。
また、高く評価頂いた項目につきましても、日々変化する社会福祉ニーズに適合できるよう精進してまいります。