社会的養護施設第三者評価結果

湘南学園

データ登録日 2021年07月26日
【1】第三者評価機関名 (特非)きょうと福祉ネットワーク一期一会
評価調査者研修修了番号 SK18140
21福祉-30
29-003


【2】種別 児童養護施設 定員 45(本体)+6(地域小規模児童養護施設)名
施設長氏名 大久保 和久 所在地 滋賀県
URL http://shonanhouse.com/yougo/
開設年月日 1904年03月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 湘南学園
職員数 常勤職員 39名 非常勤職員 13名
有資格職員 社会福祉士 4名 保育士 19名
看護師 1名 臨床心理士 1名
教職 5名
施設設備の概要 (ア)居室数 36室 小規模グループケア、自立支援居室 (イ)設備等 面接室、心理療法観察室、親子生活訓練室
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 子どもを権利の主体と位置づけ、常に子供の最善の利益に配慮した援助を行うこと。
「すべては子どもから」を基本理念とし「おもいを聴きます伝えます」「ともに考え動きます」「何があっても何度でも」の3本柱を建て「子どもにとってどうなのか」を常に第一と考える養育の実践を目指しています。
【4】施設の特徴的な取組

子どもたちの生活様式は中学生年齢までを小規模グループケアを推進し高校生以上は自立を視野に入れた寮生活スタイルを取り入れている。また、食育年間計画をもとに各グループごとに食育の実践を行い「おいしく楽しく食べる」を目標にケアワーカーがキッチンに入り、子どもと触れ合いながら30年来、直接調理にあたっています。

【5】第三者評価の受審状況 2020年06月27日(契約日)~ 2021年06月18日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評

●施設の概要
 児童養護施設「湘南学園」(定員45名)は、近くに瀬田川が流れ、石山寺がある風情豊かな住宅街の小高い場所に位置しています。地域との交流や貢献事業も積極的に行ってきています。高齢化率の高い石山団地内で地域団体や民生委員と協働し、「共まちサロン」を月に一回開催するなど定期的に交流を図っています。また、昭和59年には大舎制からより家庭的な支援を目指し先駆的な取組を行うとともに、現在では、小規模グループケア実践の基本理念を明文化して家庭機能を備えた小集団の生活による支援を行っています。(本体とは別に、一軒家を利用して地域の中に地域小規模児童養護施設しょうなんハウス(定員6名)を立ち上げています。)

◆特に評価が高い点
〇人材の確保・育成
 法人が期待する職員像として「児童養護施設湘南学園が目指す職員」が定められています。人材の確保については、採用環境の変化に合わせて、ユーチューブの活用やリクナビへの登録、学校訪問など早い段階からの計画的な採用活動を実施しています。人事考課については「人事管理トータルシステム」を構築して、評価基準を明確にするとともに、業務管理シートを用いて面談(年3回)を実施し、目標の設定から達成状況の確認を行っています。研修については、各階層にあわせて「GROW-S研修」として、年間研修を実施しています。
〇地域との交流、貢献
 地域との関わり方について事業計画に基本的な考え方を明示しています。日常的な買い物について地域の商業施設を利用するなど地域の方との日常的な関りに心がけるとともに、自治会に加入し、自治会の子ども会部長を長年担っています。また、高齢化率の高い石山団地内で地域団体や民生委員と協働し、「共まちサロン」を月に一回開催して定期的に交流を図っています。湘南学園の児童がサロンに参加し、地域の高齢者と触れ合う機会ともなっています。
〇支援の継続性とアフターケア
 子どもが安定した社会生活を送ることができるようリービングケアと退所後の支援に積極的に取り組んでいます。年齢に応じて、高校生には自立生活に向けた一人暮らしに必要な環境を整えた部屋をフロアに設置し、炊事や決められた予算内で生活するための練習を実施しています。退所後も退所者が通う学校や企業等とも必要に応じて連携をとっています。また、年に1回フェスティバルが開催され退所児童が交流する場となっています。

◆改善を求められる点
〇事業計画の策定
 中長期計画を踏まえた単年度計画が策定されています。また、単年度計画は、アンケート調査をする等、現場職員の意見を集約し、運営会議で内容を精査した上で策定しています。しかし、年度途中で事業計画の実施状況を評価することや現場職員や子供たちへの周知徹底が課題と思われます。数値目標等成果の設定とあわせて検討されてはいかがでしょうか。
〇自立支援計画の策定
 自立支援計画の策定にあたっては担当職員に加えて心理職や看護師等の複数の職員が関わりって策定しています。しかし、アセスメント様式の作成が不十分で情報が散在していました。また、自立支援計画は全体会議等で定期的に振り返り、子どもの目標や自立支援計画票の内容見直しを行っていますが、緊急に変更する場合の仕組みが整備されていませんでした。今一度、自立支援計画の策定の手順や様式の見直しをされてはいかがでしょうか。
〇記録の管理体制
 個人情報保護規定、文書取扱規程が策定されています。しかし、文書の管理について保存期間は定められているが、記録の保管や廃棄、持ち出しや情報の開示について定められていませんでした。法人のリスク管理の観点からも整備されることが望まれます。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回初めて貴機関で受診することとなりました。経験豊富な調査者方々の視点から、的確な分析とご指摘を頂きました。
当施設が力を注いでいる内容に関しては高評価を頂き、今後もこの評価に奢ることなく努力してまいります。また整備できていない内容に関しては、その理由と改善策を丁寧にご指導いただきました。
今後のサービス内容向上に向け、更なる意識改革と整備に努めます。