社会的養護施設第三者評価結果

北海道立大沼学園

データ登録日 2018年06月27日
【1】第三者評価機関名 (特非)北海道児童福祉施設サービス評価機関
評価調査者研修修了番号 北海道第0142
SK15153
S16002


【2】種別 児童自立支援施設 定員 48名
施設長氏名 三浦 辰也 所在地 北海道
URL http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/ong/index.htm
開設年月日 1924年04月01日 経営法人・設置主体 北海道
職員数 常勤職員 22名 非常勤職員 2名
専門職員 児童自立支援専門員等 22名 心理療法担当職員 1名
栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 4寮 各寮3室 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 理念:
当園は男子のみを対象とし、夫婦の寮担当職員が児童と生活を共にすることを基盤にしながら、児童の最善の利益のため、本館担当職員及び分校職員との連携・協力のもとに一体となって生活指導、教科指導、そしてクラブ活動(分校では運動クラブを部活動と位置づける)展開する。
その中で、児童の情緒の安定と基本的生活習慣の確立をはかり、また、基礎学力や社会適応性を高め、総合的に自我の発達を促し、社会的自立に向けて支援する。
また、児童相談所との連携を密にし、児童の家庭の状況に応じ親子関係等の再構築を図るよう努める。

基本方針:
1 自己肯定感の育成を図る
2 情緒・情操の発達を図る
3 知力の活性化を図る
4 自主性の伸張を測る
5 耐性・自律・成就感の涵養を図る
6 健康増進を図る
6 衛生管理を図る
7 学園退所先の確保を図る
8 地域との交流を図る
【4】施設の特徴的な取組

道立施設としての役割、児童福祉法における施設の使命に則り、今日的な課題を踏まえ、不良行為をなすおそれのある児童の支援はもとより、発達障害児、被虐待児等への取り組みを模索している。

【5】第三者評価の受審状況 2017年11月10日(契約日)~ 2018年03月28日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評

◇特に評価の高い点
1.施設長の強いリーダーシップ
 子ども達の多くが暴力行為や金銭持ち出し等の問題行動に加えて被虐待や発達に障害等を抱えている。支援は困難を極め、高い専門的技術と職員の強いチームワークが求められる。施設長は、自らの長く豊富な臨床経験と行政経験を礎に「職員朝会」「職員会議」「支援会議」等に積極的に参加して意見を述べると共に子ども達との面接などの実践を通じて職員に範を示すなどの強いリーダーシップで質の高い支援に取り組んでいる。

2.適切なアセスメントによる自立支援計画の策定
 アセスメントは、寮担当職員、心理担当職員や分校の担任教諭も含めて協議する仕組みが構築されている。それに基づいて一人ひとりの子どもの自立支援計画が策定されている。毎月開催される支援会議の場には、分校の教頭も参加して自立支援計画に沿った支援が行われているかを確認している。

3.学園職員と分校教諭が連携した各種の支援プロジェクト
 授業のチームティーチング体制をはじめに子どもの各種課題に学園職員と分校教諭の連携した支援が行われている。特に生活指導プロジェクトや学習指導プロジェクト、性に関するプロジェクトを立ち上げて、教育と福祉の両面から個々の子どもの抱える各種課題に特化した対応の検討を行い、寮生活と本館生活の中で適切な子どもの支援が行なわれている。

◇改善を求められる点
1.公的な社会的養護関係施設としてのリーダーシップ
 大沼学園は極めて広域な北海道において、数少ない公的な社会的養護関係施設である。何れの社会的養護関係施設も発達障がいや被虐待体験を有する子ども達が増加傾向を示し支援が困難な状況にある。子どもの自立支援に向けた、大沼学園の生活支援、学習支援、作業支援、家庭環境調整等をもとにして、少子化の中で様々な課題を抱えた子どもの育ちや保護者等の子育て支援、さらに、地域の社会的養護関係施設職員の支援の質の向上・研鑽の為の中心的な施設として、全道の社会的養護関係施設ネットワーク構築を視野に入れた支援の取り組みに期待したい。

2.子どもや保護者等は支援の大切なパートナー
 施設で行なわれる支援が効果的に行なわれるためには、子どもや保護者等の施設理解が大前提となる。支援のパートナーとして施設の理念・基本方針や事業計画等をわかりやすく、丁寧に説明し理解を得る為の積極的な取り組みに期待したい。

3.被措置児童虐待に対応する仕組みの強化
 現在は、北海道の「被措置児童虐待対応マニュアル」に則って対応しているが、現実の問題に追い付いていない懸念があることから、施設独自の規程を作成して通告者を保護する仕組みや虐待者には厳正な処分を行うこと、また虐待防止研修会等の効果的な実施・活用方法などを検討して、施設として被措置児童虐待への対応を強化する仕組み作りに期待したい。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  今回の第三者評価を受け止め、改善が求められる点、ご指摘を頂戴した事項について、北海道庁保健福祉部子ども未来推進局と協議しつつ、解決策を探ってまいります。