社会的養護施設第三者評価結果

たかずやの里

データ登録日 2018年04月20日
【1】第三者評価機関名 (株)中部評価センター
評価調査者研修修了番号 SK15105
25地福第2303-11号



【2】種別 児童養護施設 定員 40名
施設長氏名 菅 雄峰 所在地 長野県
URL http://www.janis.or.jp/users/takazuya03/
開設年月日 1952年07月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 たかずや福祉会
職員数 常勤職員 24名 非常勤職員 11名
専門職員 指導員 8名 心理士 2名
嘱託医 2名 保育士 11名
看護師 1名 調理員、栄養士 4名
施設設備の概要 (ア)居室数 29室 (イ)設備等 管理棟(調理室等を含む)
(ウ) 多目的宿泊棟 (エ) 地域交流館
【3】理念・基本方針 ★理念
~あたたかさとやすらぎ心のふるさと~
◎あたたかさとやすらぎ   家庭のようなあたたかく、やすらぐ環境で心を癒す
◎心の成長         優しさと笑顔で、思いやりと感謝の気持ちを育てる

★基本方針
(定款 経営の原則 第3条より)
社会福祉事業の主たる担い手としてふさわしい事業を確実、効果的かつ適正に行うため、自主的にその経営基盤の強化を図るとともに、その提供する福祉サービスの質の向上並びに事業経営の透明性の確保を図り、もって地域福祉の推進に努める。

(たかずやの里管理規定 運営方針 第1条 より)
施設運営の方針は地域の中に立脚し、暖かな家庭的機能を醸す中で児童福祉の理念に徹し、心身ともに健全で忍耐強い明朗な児童の養育に努めるものとする。
【4】施設の特徴的な取組

(1)施設全体を小規模グループケアとして、5グループに分けて子ども達が生活をしている。この中で、家事手伝い等を日常的に体験できる環境で子ども達が生活をしている。
(2)学校の部活動、地域の運動クラブ、行事など地域における活動に積極的に参加できるよう子ども達に促している。(部活動やサッカークラブやスイミングクラブに参加する児童が増えてきた。)
(3)子ども達の学習にボランティアを積極的にお願いをしている。また、学習教室を施設内で開いていただき、基礎学力の向上を目指している。
(4)年1回「たかずやふれあいまつり」を開催している。地元地区のボランティアの協力を得ながら運営をしている。ステージ発表には地元小学校の4学年全員(入所児童も含む)が合唱を発表するなど、多くの方々の参加がある。
(5)CAPプログラムを毎年開催し、自分の心とからだを守る意識づけを行なっている。

【5】第三者評価の受審状況 2017年11月22日(契約日)~ 2018年03月30日(評価結果確定日)
受審回数 2回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評

◇特に評価の高い点

◆近隣市町村の手厚い支援
 4年前に施設が現在地に新築移転した際、上伊那広域連合(伊那市はじめ8市町村)から多額の助成金の支援を受けた。それ故に、面積的にも、機能的にも十分に整備された施設運営が可能となっている。“二重措置”として通常は認められない幼児の保育園通園も、年長児に関しては市の特別な配慮による規制緩和として認められている。幼稚園が施設の近隣に無いため、小学校入学時の子どもの友人関係に配慮しての措置と聞く。また、年少の子どもは、施設内保育園で日中を過ごし、充実した日々を送っている。

◆“働きやすい職場”の実現
 職員の平均勤続年数は10年を超えており、安定的な職員雇用が継続している。毎月の希望休暇を3日間認め、職員配置にゆとりのある日に有給休暇の消化を推奨している。有給休暇の管理簿からは、職位・職階に関係無く有給休暇が消化されていることが確認できた。ワーク・ライフ・バランスにも配慮がみられ、家族の通院の付き添いや小学校に通う子どもの行事のために有給休暇が取られていた。“働きやすい職場づくり”のために、施設長と事務長による個別面談の実施もある。

◆子どもの主体性と権利擁護
 ユニット毎の話し合いで生活ルールを決めたり、毎月の担当職員による面談や意見箱による意向表明の機会、またCAPプログラム(児童に対する暴力防止のプログラム)の導入や「職員倫理規程」等、様々な形で子どもの権利を擁護し、子ども一人ひとりの主体性を発揮できる体制が確立している。さらに、子どもを積極的に施設の外に出す(地域と交流する)方針を持って支援しており、子どもの社会性の醸成に関して大きな布石となっている。

◇改善を求められる点

◆事業計画と事業報告の相関性
 事業計画で取り上げた“重点項目”が、事業報告の中で曖昧な評価に終っている。その原因の一つとして、“重点項目”に具体的な数値目標が設定されていないことが挙げられる。“重点項目”のそれぞれに、責任者(誰が?)、期限(いつまでに?)、実施方法や目標値(何をする?)を明確にして取り組むことを望みたい。これにより、中間の進捗評価や期末評価の判定(“重点項目”が達成されたか否か)が根拠を持ち、次年度の事業計画に反映されるPDCAサイクルが構築される。

◆リスクマネジメントの強化
 「危機管理マニュアル」、「リスクマネジメント実施規程」が定められ、リスクマネジメント委員会にて事故等の報告、検証がなされているが、日常的なヒヤリハットが明確に記録されておらず、集計による傾向の割り出しや防止に向けての対応が不十分である。リスク回避への対策の強化が望まれる。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  受審により、大変多くのご指摘をいただきました。それは、今まで見過ごし、避けてきた部分であったと恥じ入るものであります。また、その時々の状況に応じ右往左往する姿が思い起こされ、フレームワークの無さを改めて認識した次第です。
 今回、ご指摘を受けた多くの項目の中でPDCAによる取り組みの重要性を解説されていました。また、未整備の項目や不明瞭な点について改めて認識でき、今後の取り組み課題が明らかになったと思います。
 これらの評価結果を基に、今後の施設運営や子ども達の成長発達、職員の育成など、より充実した施設となるよう取り組んで参りたいと思います。