社会的養護施設第三者評価結果 検索

白梅寮

第三者評価結果詳細
1 支援
(1) 支援の基本 第三者
評価結果
母親と子どもそれぞれの個別の課題に対応して、専門的支援を行っている。 b
(2) 入所初期の支援
入所に当たり、母親と子どもそれぞれの生活課題・ニーズを把握し、生活の安定に向けた支援を行っている。 a
新しい生活環境に適応できるよう、精神的な安定をもたらす支援を行っている。 a
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 個別に話を聞く機会を設け、気持ちに寄り添い、子育てを手伝うなどの相談にも対応しています。
 入所時の支援においては、心身共に疲弊されていることを考慮して、まずは落ち着いて過ごせることに重点を置いている点は高く評価できます。
 住み込みの職員体制ではありませんが、母親の相談等にいつでも対応できるよう、休日や夜間時は転送電話にて取組みをされています。
 経験年数が浅い職員が多く、専門職としての対応が弱いため、今後は専門的な対応ができる経験のある職員の活用等を行えるよう期待します。
 また、建物が古く、2階建てでバリアフリーに対応できないため、今後の整備も必要と考えます。
(3) 母親への日常生活支援 第三者
評価結果
母親が、安定した家庭生活を営むために必要な支援を行っている。 a
母親の子育てのニーズに対応するとともに、子どもとの適切なかかわりができるよう支援している。 a
母親が安定した対人関係を築くための支援を行っている。 a
(4) 子どもへの支援
健やかな子どもの育ちを保障するために、養育・保育に関する支援を行っている。 a
子どもが自立に必要な力を身につけるために、学習や進路、悩み等への相談支援を行っている。 b
子どもに安らぎと心地よさを与えられるおとなとのかかわりや、子どもどうしのつきあいに配慮して、人と人との関係づくりについて支援している。 a
子どもの年齢・発達段階に応じて、性についての正しい知識を得る機会を設け、思いやりの心を育む支援を行っている。 c
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 母親会で交流の場を作ったり、金銭管理ができない母親の日常生活費を管理するようにして、必要に応じて家計簿を作って金銭管理できるように支援されています。また、月に2回の調理活動で経験を補ったり、楽しみの時間を作っています。母親と職員との間で交換日記をして相談に乗ったり理解を深めるようにして支援しています。
 子どもに対しては、子ども会を実施し、子どもの現状を把握し学校側と情報交換をして支援方法を協議しています。
 母親が残業等で遅くなる場合は、職員が子どもの送迎や夕食の手伝いを行うことで母親が働ける環境を整え、子育ての支援を行っています。
子どもを怒鳴るなど不安定な母親に対して、家庭相談室の相談員との面談を活用し、連携し対応している点は高く評価できます。
 子どもの発達段階に応じて、性についての正しい知識を得る機会を設けておらず、性教育の必要性は感じておられないようですが、様々な発達段階の子どもが入所していることから、性教育の在り方等を検討することが、今後必要と思われます。
 また、不登校の児童が在籍されていますが、有効な支援が見つかっていないため、専門機関等との連携を図り、子どもの最善の利益を保障できる支援が行われることを期待します。
(5) DV被害からの回避・回復 第三者
評価結果
母親と子どもの緊急利用に適切に対応する体制を整備している。 b
母親と子どもの安全確保のために、DV防止法に基づく保護命令や支援措置が必要な場合は、適切な情報提供と支援を行っている。 c
母親と子どもの安全確保を適切に行うために、必要な体制を整備している。 c
心理的ケア等を実施し、DVの影響からの回復を支援している。 c
(6) 子どもの虐待状況への対応
被虐待児に対しては虐待に関する専門性を持ってかかわり、虐待体験からの回復を支援している。 c
子どもの権利擁護を図るために、関係機関との連携を行っている。 c
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 配偶者等からの保護が必要な母親に対し、接触をさけるために、母親を避難させたり、一人で買い物をさせないようなどして配慮されています。
 施設内でも虐待に対しては注意を払い、日々観察し身体状況の確認を行ったり、声掛けをされています。
 現在のところ、緊急的な一時入所等の対応実績がないとのことですが、今後の十分な対応を行うには体制の整備が必要と思われます。
 DV被害等で居場所を知られず保護するには、夜間は職員が不在な上、簡単に建物に入れるという建物管理のハード面に弱さが感じられます。
 DV法に基づく保護命令や支援措置が必要な場合の体制が整っておらず、弁護士や心理士等の専門機関との連携もされていないとのことなので、今後は困難な状況にも対応できるような体制を整えられるよう期待します。
(7) 家族関係への支援 第三者評価結果
母親や子どもの家族関係の悩みや不安に対する相談・支援を行っている。 a
(8) 特別な配慮の必要な母親、子どもへの支援
障害や精神疾患のある母親や子ども、その他の配慮が必要な母親と子どもに対する支援を適切に行い、必要に応じて関係機関と連携している。 a
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 母親会や子ども会を定期的に行い、理解を深めるよう努力されており、事務所や居室での個別面談も行い、個々の悩みや生活に対する支援を行っています。
 また、服薬管理のできない母親には服薬の支援を行うようにして、きめ細かな配慮がなされています。
(9) 主体性を尊重した日常生活 第三者
評価結果
日常生活への支援は、母親や子どもの主体性を尊重して行っている。 b
行事などのプログラムは、母親や子どもが参画しやすいように工夫し、計画・実施している。 a
(10) 就労支援
母親の職業能力開発や就労支援を適切に行っている。 a
就労継続が困難な母親への支援を行い、必要に応じて職場等との関係調整を行っている。 b
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 母親が母親会の行事に参加しやすように、子どもを預かったり、急な残業には臨機応変に保育を行うなど、母親が活用しやすい環境を確保されています。
 就労支援については、現場実習の計画を立てたり、ハローワークへ同行し、母親の職場での人間関係の悩みを聞いて、励ますなどの相談に乗り個別の対応をされています。
 なお、基本的生活習慣等が身についていない母子に対して、基本的習慣の確立を支援することが十分にはできてないようです。また、母子の弱みに着目しがちで、強みについて考え生かす支援が出来ていないようなので、できることや強みを伸ばせるような支援方法を模索されることを期待します。
 さらに、就労支援制度の利用や福祉的就労の活用が図られていないようですので、今後は活用の仕組みづくりを行うことを期待します。
(11)支援の継続性とアフターケア 第三者
評価結果
施設の変更又は変更による受入れを行うに当たり、継続性に配慮した対応を行っている。 c
母親と子どもが安定した生活を送ることができるよう、退所後の支援を行っている。 c
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 行事の写真はあるとのことですが、子どもの発達の記録やアルバム作成などはされていないようですので、母子の成長が見えるようなものを作成されることで継続的な支援に活かせると思われます。
 また、引き継ぎがマニュアル化されておらず、その時の担当者の判断で行っている状況がありますので、今後は統一された継続的な支援体制の構築が必要と思われます。
 退所後は、母子側が関わりを拒否する傾向があるため、施設側としては、関わりを持ちづらいようですが、退所後も継続的な支援ができるよう期待します。
2 自立支援計画、記録
(1) アセスメントの実施と自立支援計画の策定  第三者
評価結果
母親と子どもの心身の状況や、生活状況を把握するため、手順を定めてアセスメントを行い、母親と子どもの個々の課題を具体的に明示している。 c
アセスメントに基づいて子ども一人一人の自立支援計画を策定するための体制を確立し、実際に機能させている。 b
自立支援計画について、定期的に実施状況の振り返りや評価と計画の見直しを行う手順を施設として定め、実施している。 c
(2) 記録の作成と適正な管理
母親と子ども一人一人の支援の実施状況を適切に記録している。 a
母親と子ども等に関する記録の管理について、規程を定めるなど管理体制を確立し、適切に管理を行っている。 b
母親と子ども等の状況等に関する情報を職員が共有するための具体的な取組を行っている。 a
日々の業務について支援内容を適切に記録し、支援の分析・検証や職員間の情報共有に活用するとともに、説明責任を果たす取組を行っている。 b
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 年に2回の個別面談と、半年間の自立支援計画を策定され、不定期にケース会議を行い問題の解決に努めておられます。また、月1回全家庭を対象に見直しを行い、改善点を話し合っている取組みは大いに評価できます。
 一方で、自立支援計画どおりに支援を行われていることを確認する仕組みが構築されていないようですので、職員会議等を活用することが必要と思われます。
 また、担当の子育て支援課からのスーパーバイズの下で支援計画の見直しを行っておられますが、職員個人の判断や資質に任せているところもあるようなので、専門性を生かした統一された継続性のある支援の仕組みづくりを行うことを期待します。
 記録については、勤務している職員が日誌に記録し、毎月毎に世帯別にまとめ、市に報告しておられますが、記録のまとめ方を工夫して効率化を図ることで、より有効な記録になり、支援の実践的な活動場面で生かせるものになると思われます。
3 権利擁護
(1) 母親と子どもの尊重と最善の利益の考慮 第三者
評価結果
母親と子どもを尊重した支援についての基本姿勢を明示し、職員が共通の理解を持つための取組を行っている。 b
社会的養護が、母親と子どもの最善の利益を目指して行われることを職員が共通して理解し、日々の支援において実践している。 b
母親と子どものプライバシー保護に関する規程・マニュアル等を整備し、職員に周知するための取組を行っている。 c
母親と子どもの思想や信教の自由を保障している。 a
(2) 母親と子どもの意向や主体性の配慮 
母親と子どもの意向を把握する具体的な仕組みを整備し、その結果を踏まえて、支援の内容の改善に向けた取組を行っている。 c
母親や子どもが、自分たちの生活全般について自主的に考える活動(施設内の自治活動等)を推進し、施設における生活改善に向けて積極的に取り組んでいる。 b
施設が行う支援について事前に説明し、母親と子どもそれぞれが主体的に選択(自己決定)できるよう支援している。 a
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
  母親や子どもが主体的に生活ができるように母親会や子供会を毎月開催し、全員が意見を述べ協力し合う場を作る配慮がなされています。また、行事を行ったり、随時、食事作りや工作を通じて、子どもの成長を促す取り組みも行われています。
 母親・子ども・親子間のトラブルや相談には、毎月の個人面談や母親会などの際に問題提起し、解決に向けて適切に対応されています。さらに、職員は自分の行った支援を振り返り、報告する体制ができており、最善の利益を目指し努力されていると思われます。
 理念や基本方針に母親や子どもを尊重した支援の基本姿勢が明示されていないことや、基本的人権への配慮・プライバシーの保護などに関する規程・マニュアル等の整備がなされていないため、早急に整備し人権に配慮した取り組みが期待されます。
 職員は、権利擁護に関する研修会への参加を通して職員全体の意識の向上に努め、母親と子どもが安心して生活が送れるよう支援していくことが望まれます。
(3) 入所時の説明等 第三者
評価結果
母親と子ども等に対して、支援の内容を正しく理解できるような工夫を行い、情報の提供を行っている。 b
入所時に、施設で定めた様式に基づき支援の内容や施設での約束ごとについて母親と子ども等にわかりやすく説明している。 b
(4) 母親や子どもが意見や苦情を述べやすい環境 
母親と子どもが相談したり意見を述べたい時に相談方法や相談相手を選択できる環境を整備し、母親と子どもに伝えるための取組を行っている。 b
苦情解決の仕組みを確立し、母親と子ども等に周知する取組を行うとともに、苦情解決の仕組みを機能させている。 b
母親と子ども等からの意見や苦情等に対して対応マニュアルを整備し、迅速に対応している。 c
(5) 権利侵害への対応
いかなる場合においても、職員等による暴力や脅かし、人格的辱め、心理的虐待、セクシャルハラスメントなどの不適切なかかわりが起こらないよう権利侵害を防止している。 c
いかなる場合においても、母親や子どもが、暴力や脅かし、人格を辱めるような不適切な行為を行わないよう徹底している。 b
子どもに対する暴力や脅かし、人格を辱めるような不適切なかかわりの防止と早期発見に取り組んでいる。 b
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 小規模で家庭的な施設の特徴を活かし、複雑な対応等については職員全体で話し合い、あえて担当者を設置せず、常にどの職員でも統一した対応ができるように配慮されている所は大いに評価されます。
 権利侵害については、母親・子ども・親子間の不適切な行為のサインを見逃さないように常に顔が見える関わりがなされています。
 施設のパンフレットは作成されていますが、支援を必要としている若い母親が手にとって見る気にさせたり、インターネッによる情報提供など工夫が必要と思わます。
 入所時の説明等については、子ども用、母親用に案内書を使い、資料だけでは分かりにくい内容については、利用方法を実際見ながら説明するなどの工夫がなされています。ただ、案内書は説明内容の列挙となっているため、一目で分かりやすく絵や説明の表示の仕方を工夫すると、さらに施設内での生活開始時期から有効に活用できるようになると思われます。
 苦情等の対応については、責任者や第三者委員の設置がされており、また、職員の方々は利用者と日常生活の中で密接に接し、意見を汲み取る環境づくりを心掛けられておられます。しかし、規定やマニュアル化がなされておらず、迅速に対応できる状態までには至っていないようですので、早急に整備が期待されます。
 職員の方々からのご意見として、今後、母親や子どもからの意見が表明しやすいように、文書を作成や掲示物を掲示するなどの工夫、苦情ポストの設置やアンケートを実施していきたいとの前向きな意見を聴くことができましたので今後の取り組みに期待します。
 権利侵害への対応については、職員等の個人レベルでの意識の高さもあり、これまで、不適切な関わりが無かったため、対応方法のマニュアル化や、規定に基づく厳正な処分に対する仕組みが構築されていなかったようです。しかし今後は、母親と子どもが安心して過ごせる環境作りのために、施設全体の方針や支援体制を構築し、共有しながら確実な支援につがるようにされることを期待します。
4 事故防止と安全対策
第三者
評価結果
事故、感染症の発生時など緊急時の母親と子どもの安全確保のために、組織として体制を整備し、機能させている。 b
災害時に対する母親と子どもの安全確保のための取組を行っている。 b
母親と子どもの安全を脅かす事例を組織として収集し、要因分析と対応策の検討を行い、母親と子どもの安全確保のためにリスクを把握し対策を実施している。 b
十分な夜間管理の体制を整備している。 c
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 限られた職員数の中で、事故防止対策と安全確保のために施設長のリーダーシップの下に体制を整え、利用者の皆さんとよく連絡をとりあっているところは高く評価されます。
 今後は地元警察署の生活安全課などに挨拶まわりをされるとのことで、他機関との連携が図られることを今後は期待します。
 事故防止と安全対策の体制整備とマニュアル整備ができていないため、他施設からのリスク対応の事例収集、あらゆるリスクマネジメント研修への職員参加など、法人本部へ確認して実施したいということですので、想定されるリスクの種別に対応したマニュアル作成と体制構築にむけての取り組みを今後は期待します。
5 関係機関連携・地域支援
(1) 関係機関との連携  第三者
評価結果
施設の役割や機能を達成するために必要となる社会資源を明確にし、児童相談所など関係機関・団体の機能や連絡方法を体系的に明示し、その情報を職員間で共有している。 b
児童相談所等の関係機関等との連携を適切に行い、定期的な連携の機会を確保し、具体的な取組や事例検討を行っている。 c
(2) 地域社会への参加、交流の促進 
母親と子どもと地域との交流を大切にし、交流を広げるための地域への働きかけを行っている。 c
施設が有する機能を地域に開放・提供する取組を積極的に行っている。 c
ボランティア受入れに対する基本姿勢を明確にし、受入れについての体制を整備している。 c
(3) 地域支援 
地域の具体的な福祉ニーズを把握するための取組を積極的に行っている。 c
地域の福祉ニーズに基づき、施設の機能を活かして地域の子育てを支援する事業や活動を行っている。 c
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 関係機関との連携については、施設としての役割など、職員数が少ないという利点を活かし、職員会議で情報の共有をされていることは高く評価されます。
 また、地元の体育大会などの参加を母親に対して呼びかけされており、地域との交流の大切さを伝える努力をされているところはおおい評価されます。
 関係機関との連絡会がないため、連絡会の必要性を要請をしていくと施設長のお話にあったように、地域ニーズ把握など積極的な取り組みを期待します。
 また、個人情報を考慮され、施設機能の地域への開放等は行っていないとのことでしたが、今後は個人情報を考慮しながら継続的に取り組まれることを期待します。
 ボランティア受け入れは実施されていますが、受け入れのマニュアルが整備されていないため、早急に取り組まれることを望みます。
6 職員の資質向上
第三者
評価結果
組織として職員の教育・研修に関する基本姿勢が明示されている。 c
職員一人一人について、基本姿勢に沿った教育・研修計画が策定され計画に基づいて具体的な取組が行われている。 c
定期的に個別の教育・研修計画の評価・見直しを行い、次の研修計画に反映させている。 c
スーパービジョンの体制をつくり、施設全体の支援の質を管理し、職員の援助技術の向上を図っている。 c
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 職員一人ひとりについて、基本姿勢に沿った教育・研修計画が策定されており、計画に基づいて具体的な取り組みが行われています。さらに、職員の自己研鑚に必要な研修に参加されているところは評価されますが、教育・研修に関する中・長期計画がないため今後は、法人本部からの協力を仰ぎながら実施に向けて取り組まれることを期待します。
 また、専門資格の必要性については、今後職員で話し合って、それぞれの研修の必要性を押さえて年間計画を作成されるようですので今後に期待します。
 いつでも職員同士が相談できる体制を整えているところは、強みであり今後もスーパービジョン体制が維持されていくことを望みます。
7 施設運営
(1) 運営理念、基本方針の確立と周知  第三者
評価結果
法人や施設の運営理念を明文化し、法人と施設の使命や役割が反映されている。 c
法人や施設の運営理念に基づき、適切な内容の基本方針が明文化されている。 c
運営理念や基本方針を職員に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行っている。 c
運営理念や基本方針を母親と子ども等に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行っている。 c
(2) 中・長期的なビジョンと計画の策定  
施設の運営理念や基本方針の実現に向けた施設の中・長期計画が策定されている。 c
各年度の事業計画は、中・長期計画の内容を反映して策定されている。 c
事業計画を、職員等の参画のもとで策定されるとともに、実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われている。 c
事業計画を職員に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行っている。 c
事業計画を母親と子ども等に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行っている。 c
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 法人本部には運営理念が明文化されていますが、施設としての運営理念の明文化がなされていませんので、他施設の考え方や見学を通して運営理念の明文化に今後は取り組まれることに期待します。母親会においても理念をわかりやすく伝えたいとのことでしたので、運営理念を作成される時はそのような配慮を望みます。
(3) 施設長の責任とリーダーシップ   第三者
評価結果
施設長は、自らの役割と責任を職員に対して明らかにし、専門性に裏打ちされた信念と組織内での信頼をもとにリーダーシップを発揮している。 b
施設長自ら、遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行い、組織全体をリードしている。 c
施設長は、支援の質の向上に意欲を持ち、組織としての取組に十分な指導力を発揮している。 a
施設長は、経営や業務の効率化と改善に向けた取組に十分な指導力を発揮している。 c
(4) 経営状況の把握  
施設運営をとりまく環境を的確に把握するための取組を行っている。 c
運営状況を分析して課題を発見するとともに、改善に向けた取組を行っている。 c
外部監査(外部の専門家による監査)を実施し、その結果に基づいた運営改善が実施されている。 c
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 施設長は職員一人ひとりの意見を良く聞き、その中にある利用者の要望に沿った支援をされているところは高く評価されます。
 施設の広報誌がないため、個人情報保護等にも十分配慮しながら広報誌作成に取り組み、母親会にも配布したいとのことですので、今後の取り組みを期待します。
 また、経営状況の把握については法人本部のスケールメリットを活かし、外部による監査を実施していただき、経営改善の工夫を今後は期待します。
(5) 人事管理の体制整備    第三者
評価結果
施設が目標とする支援の質を確保するため、必要な人材や人員体制に関する具体的なプランが確立しており、それに基づいた人事管理が実施されている。 c
客観的な基準に基づき、定期的な人事考課が行われている。 c
職員の就業状況や意向を定期的に把握し、必要があれば改善に取り組む仕組みが構築されている。 c
職員処遇の充実を図るため、福利厚生や健康を維持するための取組を積極的に行っている。 b
(6) 実習生の受入れ 
実習生の受入れと育成について、基本的な姿勢を明確にした体制を整備し、効果的なプログラムを用意する等積極的な取組をしている。 b
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 人事管理については法人本部でのチェック体制は整備されておりますが、今後は施設においても人材育成や人事考課などの取り組みに期待します。
 実習生の受け入れについては、法人本部のプログラムはありますが、施設のプログラムがないとのことでしたので、今後は関係機関及び学校とも連携し、実習生が実習内容全般を計画的に学べるようなプログラム作成に期待します。
(7) 標準的な実施方法の確立   第三者
評価結果
支援について標準的な実施方法を文書化し、職員が共通の認識を持って支援を行っている。 c
標準的な実施方法について、定期的に検証し、必要な見直しを組織的に実施できるよう仕組みを定め、検証・見直しを行っている。 c
(8) 評価と改善の取組  
施設運営や支援の内容について、自己評価、第三者評価等、定期的に評価を行う体制を整備し、機能させている。 b
評価の結果を分析し、施設として取り組むべき課題を明確にし、改善策や改善実施計画を立て実施している。 b
(特に評価が高い点、改善が求められる点)
 少ない職員数の利点を活かし、支援に関しての共通認識を持っておられますが、マニュアルが整備されてないようですので、職員一人ひとりが納得したマニュアルを作成することを望みます。
 評価については、今回の第三者評価を受審してみて気づいたことも含めて、これらを活かして今後取り組みたいとのことですので、自己評価の方法や目的など時間をかけた評価の取り組みを組織的にやられることを今後期待します。
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