【1】第三者評価機関名 | (特非)九州評価機構 |
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評価調査者研修修了番号 | S18088 S2019062 18-002 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 49名 + 6名 | |
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施設長氏名 | 平野 スエ子 | 所在地 | 熊本県 | |
URL | https://kumamoto-tenshien.com | |||
開設年月日 | 1889年11月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 聖嬰会 | |
職員数 | 常勤職員 | 40名 | 非常勤職員 | 8名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 4名 | 保育士 | 22名 |
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看護師 | 1名 | 臨床心理士 | 1名 | |
栄養士 | 1名 | 調理師 | 4名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 本園、地域小規模児童養護施設(2ホーム)、一時保護所 | (イ)設備等 | |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 【理念】・・・・・キリストの教えに根ざして 【基本方針】・・・一人ひとりを大切にする |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・キリストの教えに倣い、カトリック精神のもとに「ありのままの一人ひとりを受け入れ、その存在を尊び、愛する心」をすべての援助の原点としている。 ・ボーイズタウンコモンセンスペアレンティングを基盤としたプログラムを用いながら、職員の支援の質の向上に組織として継続的に取り組んでいる。また、外部コンサルテーションとSVを含めて、施設内でのSV・FB体制を構築して子どもたちの支援を支えている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2021年11月25日(契約日)~ 2022年08月29日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | 【特に評価が高い点】 本施設の重要な取組として、「コモンセンス・ペアレンティング(CSP)」プログラムに基づく児童援助、家庭支援の推進があげられます。子どもの「行動」に着目し、社会スキルや予防教育、効果的なほめ方などの教育法を用いて子どもと向き合う方法を学ぶプログラムです。CSPには2歳~5歳が対象の「幼児版」と6歳~16歳が対象の「学齢期版」があります。本施設では、「職員の養育実践と専門性の向上」を目的に、職員がCSPの指導者資格を取得し、正規のCSPプログラムに基づき、養育・支援の質の向上に向けた園内研修等の取組を計画的に実施しています。 職員の日常の関わりについてCSPの技術を適切に用いることができるようにする取組により、職員自身の資質・能力等のスキルアップが進められるとともに、その「見える化」により、自らの課題を見つめ、今後の専門性の習得に向けた更なる向上意欲が生まれています。そのことが、「職員の自己評価」では、「(生い立ちの振り返りについて)それぞれの状況に合わせて行っているが十分ではない。LSWの研修を職員全員が受けるべきと思う。」、「子どもが表出する感情や言動をより一層しっかりと受け止めたい。」、(進路の自己決定について)子ども自身にもっとアドバイスが必要だったのではないかと思うときもある。」といった意見に表れています。多様な専門性を持つ職員で構成される本施設の、全体としての確かな「養育・支援の質の底上げ」がうかがわれます。 【特に改善が求められる点】 「運営の中・長期計画」は策定されていますが、「援助指針」と一体的に作成されているため、「中・長期の収支計画」等の財務計画との関連が見えづらい構成になっています。また、「中・長期計画」についても、「単年度の事業計画」との違いがあまり明確ではありません。国の「新しい社会的養育ビジョン」等、児童福祉施設の経営・運営を取り巻く環境の変化を踏まえつつ、社会福祉法人ではなく、本施設の「中・長期計画」の全体像が明らかになるよう、計画期間、数値目標の明記などにより、PDCAサイクルに基づく実施状況の効果的な評価が可能なような整備が期待されます。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 当施設の取り組みなどを包括的に評価していただいたことに感謝いたします。 現在、質の高い支援が展開できるように、様々な取り組みを具体的に進めている段階にあります。 しかしながら、今回の受審の結果からは、職員と利用者が具体的な取り組みに対して、成果として実感を得ているとは言い難い状況も明確になりました。 ご指摘いただいた課題を運営に反映しながら克服し、職員と利用者の具体的な満足度の向上に取り組まさせていただきます。ご丁寧にありがとうございました。 |