社会的養護施設第三者評価結果 検索

土崎ポートハイム

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
【2】種別 母子生活支援施設 定員 10世帯
施設長氏名 工藤 光彦 所在地 秋田県
URL
【3】実施調査日 2014年06月30日~2014年12月07日
【4】総評 《施設の特徴》
昭和27年7月、土崎母子寮(11世帯)として開設、平成10年4月「秋田市母子生活支援施設」として現在の名称に至る。JR駅が近く保育所が隣接し、小・中学校・図書館・児童館や公園、公共施設・医療機関・商店街にも近く静かな住宅街の中にあります。
《特に評価が高い点》
・施設運営の「理念・基本方針」、利用者への「援助方針(職員の姿勢・態度 の5つの目指す方向)」が事業計画書に明文化されており、職員間で共有されております。「理念・方針」は玄関口に掲示するなど周知しています。
・母の会活動が自主的に会則にそって行われ(総会は6ヶ月1回・臨時の会は随時)管理・記録も独自で行われています。
・災害時の母子の安全確保、非常時対応として発電機、対流式ストーブ、サーチライト等を備え、対応体制を整えています。
《改善が考えられる点》
・世帯中心の支援については理解できますが、母子生活支援施設の役割という視点から、母と子の人間関係、精神面等の状況を把握し情報の共有や共通認識の支援のため「日常生活等を通したニーズ把握と課題の発見」等への取組みが必要でしょう。
・子ども自身が自主的に活動したり、意見を述べやすい(複数の相談方法や相談相手を選択できる)雰囲気への取り組み等、工夫された「職員との関わり」を望みます。
・権利侵害への対応で不適切な関わりの禁止を日常的に会議等で取り上げ、不適切な関わりが発生した場合に対応するためのマニュアル等の整備を望みます。
・記録等の「書式見直し」についてですが、引き継ぎ、申し送りなど、日誌関係は各部門毎に整備され記録されていますが、利用者に関する個別の記録、アセスメント、自立支援計画、個別支援計画等、この中に記入すべき必要な項目を定め、解りやすい(見やすい)書式の見直しを求めたいものです。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
第三者評価の結果と自己評価を比較すると、全86件中、半数の43の項目は同じであるが、残りの項目については評価が異なっている。
 その内訳は、B→Cと評価が下がったもの1件、C→BまたはB→Aと評価が上がったもの38件、C→Aと上がったもの4件となっている。
 評価が上がったことは、施設職員にとって自信につながり、更なる向上心を得るものと確信している。
 唯一評価が下がった項目は、「入所時の説明等」であり、子どもに対する説明が不足しているとの指摘であり、子どもにも分かりやすい資料等の作成を検討していきたい。
 C評価の割合が一番大きい項目は「5関係機関連携・地域支援」である。入所者が地域社会との関わりを望まない傾向にあること、施設としても地域との交流に消極的であったことによる。
 今回の評価結果を踏まえて、地域との関わりについて、検討していきたい。
第三者評価結果はこちら