社会的養護施設第三者評価結果 検索

秋田わかばハイム

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 豊嶋 司 所在地 秋田県
URL http://akiboren.jp/publics/index/7/
【3】実施調査日 2014年07月11日~2014年12月07日
【4】総評 《施設の特徴》
昭和16年、恩賜財団軍人援護会秋田県支部が軍人遺族を収容する母子寮として開設、以来様々な変遷を経て平成18年、鉄筋5階建てに改築(1~2階は保育所)、3~5階が当施設(全世帯のバス・トイレ・調理設備付き、相談室あり、20世帯)、市の中央部に位置し、生活面や就労面が便利であり、特に防犯カメラ等、不審者対策に優れています。
《評価が高い点》
・職員の教育・研修に力を入れ、法人策定の「中期振興計画(H24~28年)」で「入所者への対応、専門性のスキルアップ」として職種に拘わらず職員の積極的研修を薦めており、若い職員(2~3年)など全国大会への参加可能としています。施設の内部研修では、外部講師を招くなどもしており多種多様な研修が隔月に開催されております。
・利用者関係では、母子からの苦情・意見・要望を区分して受け付け簿を作成(平成25年・43件)し、対応策を母子等にフィードバックしています。個人情報に配慮した上でホームページ上で公表しています。
・夜間管理体制が整備されています。複数体制(宿直2名・遅番(PM10時まで)1名)で、防犯カメラやセンサー式照明、警備保障会社への緊急通報装置も設置されています。夜間複数職員が居るので母子が相談、話し合いもできます。
《改善が考えられる点》
・第三者評価受審の為に「事前資料準備」「各支援マニュアルの作成」など多くの労力と時間を要したことと思われますが、今後に望むことは、職員はもちろんのこと、母子による利用者の意見等を聞きながら、見直しや再確認・研修等行いながら「わかばハイム流・利用者主体の支援」を文章によっても作り上げていって欲しいものです。
・権利侵害への対応では、就業規則等でも記載されていますが、職員のみならず、母親・子ども間の関係も含めた、不適切な関わりへの対応マニュアルの作成を望みたいものです。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 自己評価では「a」評価が3分の1程度だったのに対し、第三者評価では6割近くにも達し、正直なところ驚いています。
高評価の内容が具体的に示されており、職員にとってはうれしくもあり、励みにもなります。
 一方、「c」の5項目については、自己評価でも同じ「c」評価の項目ばかりであり、多分に納得できます。
 一つは、「性教育」の項目であり、今後は、「性」に特化したものではなく、生命の大切さや自己肯定感も含めた「生」についての内容で検討できればと思っています。
 また、「地域支援」及び「運営理念の明文化」については、法人全体の課題として受け止め、その必要性・妥当性も含めて対応策を検討します。
 併せて、各種マニュアル等の見直しについても、全職員間で議論を重ねながら、調査・研究していきたいと思います。
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