社会的養護施設第三者評価結果 検索

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【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 松岡 悦子 所在地 秋田県
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【3】実施調査日 2014年05月28日~2014年09月23日
【4】総評 《施設の特徴》
昭和53年、花輪・尾去沢の両母子寮を統合し、尾去沢母子寮跡地に「鹿角市母子寮」として現在地に新築(2階建て鉄筋)されて事業開始(20世帯、寮長・寮母・指導員・嘱託医、各1名)現在に至っています。市の中心部に近い便利な地域にも拘わらず、地域柄かこじんまりとした住宅地の中にあって利用者が安心した生活ができるように位置されています。

《特に評価が高い点》
・各個別世帯の支援方法として、施設独自の聞き取り表「わたしのプラン(母親記入、年1回)」があり、これに沿って「悩み、想い等」を把握し、職員との面談に役立てており、日常生活・就労・子育て等々、寄り添った支援がなされています。
・母子による地域との交流が深められています。母親2名が自治会の代表となり、交代で施設が位置する(蟹沢地区)自治会に参加・交流しています。子どもも少子化傾向からか地域から大事にされ、廃品回収・グランドゴルフ・運動会等に参加して地域の老人・子ども達と一緒な体験をし、交流しています。施設利用者が地域の一員として連帯感を深めています。

《改善が考えられる点》
・今回の「第三者評価受審」で「自己評価票」記入について理解を深められたと思われますが、自己評価票の評価項目が「何を要求しているか」を職員同士で把握し、学習し合いながら、1年に1回の自己評価結果の記入を望みます。具体的には、事故対応の文章化(マニュアル)やプライバシー保護、標準的実施方法の策定(職員と利用者の関わりに関する配慮事項・留意点)等々、施設運営に関する取りそろえなければならない「施設独自の文章化」や、職員が利用者(子どもも含む)・地域と拘わるべき事項の文章化などです。
・また、施設を継続していくためには若い職員の教育研修が大事です。「サービスの質の向上」視点から、職員の専門性を身につけるためには、人材育成の長い年月(継続性)が必要になります。今後の取り組みを期待しています。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 今年度初めて第三者評価を受審するに当たり、まず職員全員で自己評価に取り組みました。昨年度も同様の話合いをしていますが、気持ちを新たに項目一つ一つについて振り返り確認しながら真剣に検討する中で、本当にこのやり方でよかったか?足りないものは無かったか?…等々自信がもてずC評価が多くなり、同時に多くの課題があることをあらためて認識しました。
 二日間の訪問調査に於いては、現状を高く評価していただいた点もあり、職員にとって大きな励みになりました。また課題として指摘を受けた個所については改善に向けて共通理解のもと早速取り組みを始めたいと思います。但し経営や人事管理等、施設内で対処することが難しい項目もあります。
 今回第三者評価受審の一連の流れを通して多くのことに気付かされ、教えていただき職員一同大変勉強になりました。
 今後も基本理念を大切に、利用者に寄り添いながらより良い支援を目指していきたいと思います。
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