社会的養護施設第三者評価結果 検索

聖母託児園

【1】第三者評価機関名 (社福)大阪市社会福祉協議会
【2】種別 乳児院 定員 50名
施設長氏名 大熊 隆 所在地 大阪府
URL http://www8.ocn.ne.jp/~holyfamy/
【3】実施調査日 2013年12月04日~2014年03月26日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
○小人数を単位とした養育のグループ担当制をとり、落ち着いた雰囲気の中で個別的・継続的な愛着関係を築くことなど家庭的環境において養育を行う「家庭的養護」を意欲的に進めています。また、早くからグループホーム(分園)事業を実施しており、小規模化への先進的な取り組みは高く評価できます。
○子どもを尊重した養育、支援の実施について、事業計画に養育目標として「共に生きる、思いあう、支えあう、伝えあう」を掲げ、標準的実施方法に子どもの尊重等の配慮を反映し、職員への理解を深めています。
○子どもの尊重、実施時の留意点など、養育、支援全般にわたる標準的実施方法を「保育マニュアル」として策定しており、研修、勉強会等で職員に周知し、日常的保育の実践に活用しています。
○職員は子どもの心の育ちに、細かい配慮を行い、一人ひとりの気持ちに寄り添うよう努力されており、それぞれの専門性を高めて向上していこうという意欲が感じられます。また、緊急時には、看護師がいつでも対応できる体制を整えています。
○一人ひとりの成長の記録や健康に関する記録などは細かく記入されており、必要な項目が取り出せるようにデータ化されています。
○保護者との面会、一時帰宅など保護者の気持ちへの配慮もしながら、親子関係の再構築への支援を丁寧に実施されています。
○職員が地域の一員として青少年指導員、福祉委員等地域の諸団体の役員等として活動しており、子どもたちが敬老会へ慰問やお祭りに参加したり、施設主催のオープンガーデンやクリスマス会などに地域の人々を招くなど活発に交流を行っています。
また、近隣町会との合同避難訓練、防災訓練に職員と子どもが参加するなど、地域と施設との相互交流の促進、良好な関係づくりに努めており、成果が認められます。

◇改善が求められる点
○マニュアルについては、法改正時や定期的な見直しを行うとともに、職員間で共有することが望まれます。
○一人ひとりの記録が細かく取られ、職員の話し合いが密に行われていますが、今後、記録をもとに養育支援計画も書面に残されることが望まれます。
○他フロアや小規模グループ職員等との交流や意見交換の場を増やすことで、より幅の広い支援へとつなげていくことを期待します。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 このたび大阪市社会福祉協議会による第三者評価を受審しました。
 私たちは日頃から子ども一人一人の養育・保育の内容を高めることを目指してきました。
 今回の受審した経験は、調査表で養育の到達点をどのように設定し目指せば良いのかを言語化して示されており、これまでの体験を踏まえながらの自己点検・評価ができたと考えています。「保育ができている」と思ってはいなかったかと自問自答し、まだまだ先に道があることを保育者それぞれの立場で、この仕事についたときの心意気だけでない保育者としてのプロ意識を再確認したと考えています。
 調査を受けた職員から全職員に受審内容の伝達・報告を行いました。グループトレーニングの場として先任職員も後任職員も互いに意見の交換を行い、より質の高い養育・保育に取り組んで行くことを改めて決意しました。なお、設問について乳児院として回答が難しい点も伺え、今後学習してまいります。
 今後、子どもの命を守る拠点であることを自覚し、改善と更なる向上を目指す努力をいたします。
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