社会的養護施設第三者評価結果 検索

美光園

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
【2】種別 児童養護施設 定員 70名
施設長氏名 後藤 辰也 所在地 青森県
URL http://shichibi.com
【3】実施調査日 2013年07月08日~2013年11月20日
【4】総評 ・「美光園」の前身は、昭和年代に地域の子ども達に「三度の食事を提供する」事から始まっており、「少年の家美光園(昭和25年設立・20名定員)」として浄土宗のお坊さんが開設しております。現在もその精神が大切にされ、集会室の正面に広びろとした飾り段に初代理事長(浄土宗僧侶)とそれに関係する人たちが額に納まり観音像とともに並べられています。
・その精神に相応しく、現在の園(定員69名・大舎制)の特徴は、「事故防止と安全対策」が万全とともに、 「職員にプロ意識をもってもらう」べく、教育・研修に力点を置き、職員間の「情報の共有化が重要になる」ことから、Webを利用した「グループウエア」を導入し、「職員間の情報を場所にかかわらず常に共有しよう」という取り組みが始められています(25年度より)。
・職員と子どもの関わりは、CSPやセカンドステップ等の手法を重視し、小規模ケア体制を目指し、職員も7名増員し、将来の小規模化になった際の職員の専門性に備えております。現在の体制では、グループ制をとっており、4人のグループリーダー、2人のスーパーバイザーのもとで職員達は子どもとの生活の関わり・営みに懸命に取り組んでいます。
・事業計画書に中長期計画項目がありますが、小規模グループ構想の記述があり、単年度の事業計画に具体化されておりませんが、説明によると、今後の具体化方向へ期待出来るもののと思われますので、今後に期待することになります。
・今回の第三者評価受審時の「子どものアンケート(44人)」について、参考程度とされていますが、子ども達が応えるアンケートの設問項目、「この施設は暮らしやすく安心して生活できますか?」「大人の人たちから、あなたは大切にされていると感じますか?」では、それぞれ48%、45%と子ども達の感じ方は半数を下回っています。この感覚をどのように職員の方々は感ずるのか、全職員参加のもとで、慎重に検討する必要があるでしょう。
・現在の、養育・支援と支援を受ける子ども達の側の感じ方の相違の原因の追求と、この原因を大事に分析し、バランスのとれた「職員と子どもとの関わり」に対する改善に結びつける取り組み・姿勢も大事になってくるような気がします。今後に期待しています。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 今回の結果を受けて、今後指摘のあったところを改善していくように努めていきたいと思います。また、評価基準の解釈もよくわからないままのものであったため、不備等もあったのですが、それ等についても改善をしていきたいと思います。
 また、アンケートについてですが、結果を職員会議で全職員で検討しました。自由記述等にあった児童からの指摘の一部に関しては意識を改めていかなければならないところもあり、改めて確認を行いました。
 しかし、割合の分析解釈等に関しては必ずしも評価のとおりではないのかと思えるところもありました。即ち、「*はい*いいえ*どちらともいえない」の三択では「いい時もあればそうでない時もある。100パーセントでない限りは『どちらともいえない』を選択する可能性が高い」その観点からすると、「どちらともいえない」は必ずしもネガティブな方だとは言えないわけで、ポジティブなとらえ方をすると「はい」と「どちらともいえない」が一緒になることも有り得るのではないでしょうか。また、アンケート実施日近辺の児童の状況によって大きう左右される要素もあります。たとえば前日に喧嘩したとか、指導をされたとかなどで前々日の心境とは180度違ったりすることも有り得ます。
 とは言え、評価コメントを否定するものではなく真摯に受け止め子ども達の最善の利益のために、より一層の資質向上に努めたいと思います。
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