【1】第三者評価機関名 | (一社)社会福祉事業外部監査機構 | ||
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【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 52名(本園40名+地域小規模6名×2) |
施設長氏名 | 藤野 興一 | 所在地 | 鳥取県 |
URL | http://www.tottorikodomogakuen.or.jp/ | ||
【3】実施調査日 | 2014年04月01日~2015年02月06日 | ||
【4】総評 | ◆特に評価が高い点 社会福祉法人鳥取こども学園は、明治39年に、慈善事業の時代に、尾崎信太郎をはじめとするクリスチャンにより鳥取孤児院として創設された施設である。 理念は、キリスト教の「愛(どんな人でも大切にするということ)」の精神である。昭和23年1月、児童福祉法第41条の養護施設となり、現在の児童養護施設に至っている。 地域性と家庭的環境性の両方を兼ね備えた総合的な施設であり、このような環境から、施設運営が始まっている。 平成24年度「児童養護施設運営指針」が示され、その取組については、従来の「管理運営規程」との整合性を見直し、「鳥取こども学園概要」や「事業計画」等々で、明らかにしている。 当面の取組としては、①「社会的養護の課題と将来像」の実現を図り、6人以下の小規模ケアホームや、積極的に里親支援を行っている。②施設も里親も地域児童福祉の拠点として、児童家庭支援センターの強化・拡充を図る。③地域との関わりの強化、④基幹職員をスーパーバイザーとして、職員一体となって将来像に向かっている。 施設長等との面談では、子ども一人ひとりを大切にすることを法人の基本理念と定め、子どもから学び、共に育ち合うこと、常に子どもの視点に立ち、社会のニーズ(昔から地域の施設として役割をはたして来ているが)に応じた取組を行うこと、また子どもの社会的自立、共生の社会づくりの視点からも、施設資源を地域に開放し、地域の行事等にも積極的に職員とともに参加するなど、子ども中心にという職員の熱意が伝わってきた。 『将来像については、子どもたちの最善の利益の実現をめざして、①「養育のいとなみ」を豊かにするために②居住環境の改善にむけて ③地域の子育て支援の拠点として、増え続ける児童虐待等、社会の支援を必要とする子どもと家族がいるので、私たち児童養護施設は「社会的養護」の立場から、子どもの未来を守ります。』と、このように素晴らしい課題に、施設長はじめ職員が一体となり取り組んでいる姿勢が、評価全項目に反映されている。 ◆改善が求められる点 ・最後の「8」施設の運営の(8)評価と改善の取組の項目と、「4」の権利擁護の (1)―⑤の項目について、改善と言うより今後の課題及び取組として、ご一考を願いたい。尚、この項目については、貴施設のみの課題ではなく、児童養護施設の全体的な問題とも言えよう。 ・必要書類・マニュアル等は、法人一括管理ではなく、各施設毎に常備される事が望ましいと思われる。 |
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【5】第三者評価結果に 対する施設のコメント |
児童養護施設では施設運営指針が策定され、第三者評価の義務づけ、小規模化や地域への分散化による家庭的養護の推進、本体施設の高機能化が掲げられている。また、社会的養護の地域拠点として専門的な地域支援(自立支援、アフターケア、子育て家庭への支援、里親支援)の機能を強化し、ソーシャルワークとケアワークを適切に組み合わせ、家庭を総合的に支援していくことが求められている。当施設では、長年にわたる地域との繋がりの中で、その時代のニーズに叶う施設をそこに暮らす子どもと職員の営みの積み重ねにより培ってきた。今回ご示唆頂いた評価の内容を検討し、今後も研鑽に努めたい。 |