【1】第三者評価機関名 | (社福)宮城県社会福祉協議会 | ||
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【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 80名 |
施設長氏名 | 佐野 督郎 | 所在地 | 宮城県 |
URL | http://www.tensien.com/ | ||
【3】実施調査日 | 2014年05月01日~2014年08月26日 | ||
【4】総評 | ◇特に評価が高い点 <子どもと家族の関係づくりのための支援を行っています> 施設内には、玄関、ダイニングキッチン、浴室、寝室などを備えた親子訓練室が設置され、土日には、親子宿泊を希望する多くの家族が利用しています。職員は一緒に調理するなどして親子の関係づくりをサポートするとともに24時間対応できる体制をとって支援しています。 <クラブ活動に力を入れています> 施設では、子ども一人ひとりが自分の趣味や特技によって自分らしく成長していけるよう、クラブ活動に力を入れています。施設の廊下などの共有部分には、書道クラブや華道クラブの子どもたちの作品が飾られています。 <子どもの意見を聞く仕組みがあります> 施設では、子どもの意向を把握する具体的な仕組みとして施設内に「子どもの人権委員会」を組織し、委員会が毎年、子どもたちに対して人権アンケートを行い、それを基に職員が一人当たり5、6人の子どもを担当し面接を行い、生活の改善につなげています。子どもが自由に意見を表明出来るよう、子どもと職員の関係づくりに取り組んでいます。 <業務の基本として標準的実施方法が文書化されています> 施設では、養育・支援について標準的な実施方法を「職務要領」として文書にまとめており、職員には年度初めに配布し、説明しています。また、見直しを定期的に行い、見直した内容は職員会議に諮られて説明し、周知しています。 ◇改善が求められる点 <子どもの主体性を尊重した支援が望まれます> 施設では、子どもへの必要以上の指示、制止に対する基準や子どものニーズへの対応の仕方に関して、職員の自己肯定感やこれまでの経験年数により、職員間で差異があるとの認識をもっています。「子どもの力を信じて見守る」という姿勢を大切にし、職員間で話し合いを重ね、共通認識を持った上で、子どもの主体性を尊重した支援への取り組みが望まれます。 <子ども一人ひとりのアルバムが整理されることを期待します> さまざまな生い立ちを持つ子どもたちにとって成長の記録であるアルバムは、自己を肯定するツールのひとつとしてとても大切なものです。職員は子どもの気持ちに寄り添いながら、一緒に成長の過程を振り返り、必要なフォローを適切に行いながら、子ども一人ひとりのアルバムを整理されることを期待します。 <マニュアルの整備を期待します> プライバシー保護のために中学生以上は個室と配慮されていますが、職員は、プライバシー保護について、子どもとの日々の生活の中で個々に判断しています。施設として統一した養育・支援を進めていくためにもプライバシー保護のためのマニュアルの整備は欠かせません。早急なマニュアルの整備を期待します。これ以外にも、支援や安全対策に欠かせないマニュアルの整備が不足しています。それぞれの優先順位等検討され、整備される事を期待します。 <職員一人ひとりの研修計画の策定を期待します> 施設における研修計画は、年間に行われる研修参加計画や経年研修計画であり、職員一人ひとりのスキルの水準や知識を把握して、計画されたものではありません。現在、児童養護施設に求められている施設の小規模化と地域分散化による家庭的養護の推進、子どもの最善の利益の保障等に取り組んでいくためにも、一人ひとりの研修計画を策定し、人材育成することを期待します。 |
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【5】第三者評価結果に 対する施設のコメント |
公正な評価をいただきました。施設として力を入れているところや大事に思っているところはキチンと受け止めていただき、また弱いところ、努力不足のところは改善すべき点としてご指摘いただきました。 施設としてはこの評価を率直に受け止め、評価をしていただいた点は更に充実させ、改善を求められた点は組織として今後計画的に改善に取り組んで行きたいと考えます。今後とも子どもたちの幸福追求のため努力して参りますので、ご指導をお願いいたします。 |