社会的養護施設第三者評価結果 検索

尼崎市尼崎学園

【1】第三者評価機関名 (社福)大阪府社会福祉協議会
【2】種別 児童養護施設 定員 45名
施設長氏名 小田 和史 所在地 兵庫県
URL http://www.amashaji.jp/
【3】実施調査日 2013年12月10日~2014年05月27日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
<主体的に余暇活動を過ごすことができるよう支援している>
部活動、少年団活動への参加が推奨され、地域行事である町民運動会、文化祭、祭り等に参加したり、近隣老人施設との交流もあります。費用面で可能な限り、ピアノ、合気道、ブラスバンド等の習い事ができます。図書館を利用する機会を設け、子ども達が選んでDVDをレンタルもしています。子ども達の年齢の違いを考慮して、テレビが複数個所に設置されています。また、高年齢児は青春18切符を利用しての小旅行が企画され、ややもすると制限の多い施設生活から解放されて、社会的視野を広げる好機となっており、楽しい思い出づくりの企画となっています.

<県児童養護連絡協議会との協定締結>
県内の児童養護施設の養育・支援の水準を一定以上に保つために、兵庫県児童養護施設協議会が各構成施設との間で、共通の「支援規準」や「職員心得」の遵守について協定を締結し、取り組まれている点は評価できます。今後は社会的養護関係施設を取り巻く環境の変化、法改正などに対応した内容の見直し、改定が期待されます。

<詳細な会議記録>
全体の職員会議はもとより、日常の連絡会、所属ミーティング、ケース会議や研修会に至るまで詳細に記録が残され、一つのファイルに集約されていて、情報の共有化が図られています。

<自己分析書の提出とそれによる面談>
毎年、自己申告の書類提出が義務づけられています。これを通して年一回必ず施設長との面談が行われます。給与にはリンクせずに、業務や養育支援スキル等の評価がなされています。

<新園舎における全小規模ユニット支援体制>
平成26年1月の新園舎建築に伴う支援環境面(児童の生活、職員の労働など)の変化、また改善後の経過日数が浅く、多少の戸惑いは見られました。しかし、子どもたちの情緒面や職員の士気に想定を超える好影響を及ぼしている様子が、職員・児童との面談からも汲み取れました。今ある高い向上意欲の持続が期待されます。

◇改善が求められる点+
<子どものプライバシー保護に関する規定・マニュアル等の整備、職員周知>
子ども達のプライバシー保護に関する規定・マニュアル等の整備が十分ではありません。新園舎で大きく変化したユニット制の居住環境にも配慮した規程・マニュアルの改訂が求められ、同時に、そのことを職員に周知するための取り組みも必要です。

<被措置児童等虐待の届出・通告制度についての対応マニュアルの整備>
標記対応マニュアルを整備し、特に被措置児童虐待の届出・通告があった場合に、その届出者・通告者が不利益を受けることのない仕組みが求められます。また、届出・通告制度について子どもたちに理解可能な資料を配布し説明するとともに、適切な場所に常時掲示することが求められます。又、予防のための取り組みについても検討されることを期待します。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
評価を受けた内容について、高い評価を受けた点については、甘えることなくもっと良くなるように取り組み、また改善を求められた点においては、真摯に受け止めて、より一層の努力をして改善に努めてまいりたいと職員一同、早速改善に着手しております。
大舎制から小規模ユニット制への変更に伴い、数か月しか経っておらず、より一層の努力が今後も求められていくと思うところでございます。
また、兵庫県及び関係機関、兵庫県児童養護連絡協議会と連携し、施設運営の質の向上に努めて参りたいと思います。
今後は、以前よりもまして、「児童の最善の利益」と「ここの施設きて良かった」と思ってもらえるように、職員が一致団結してサービスの向上に取り組んで行く所存でございます。
第三者評価結果はこちら