社会的養護施設第三者評価結果 検索

母子生活支援施設

【1】第三者評価機関名 (公社)鹿児島県社会福祉士会
評価調査者研修修了番号 S2019067
SK18189



【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 小松 ひとみ 所在地 鹿児島県
URL
開設年月日 1942年05月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人鹿児島県社会福祉事業団
職員数 常勤職員 10名 非常勤職員 7名
有資格職員 保育士 4名 社会福祉士 1名
臨床心理士 2名 公認心理士 1名
教員免許 5名
施設設備の概要 (ア)居室数 20室 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 〈法人基本理念〉
・一人ひとりのおもいを大切にします
 私たちは、利用者や地域のみなさん一人ひとりの、それぞれのおもいを大切にしていきます。
・みなに笑顔を届けます
 私たちは、みなさんすべてに、心からの笑顔が生まれるよう努めていきます。
・地域のくらしを守ります
 私たちは、地域のみなさんの、自分らしく、生きがいのあるくらしを支えていきます。
〈施設の基本指針・支援領域目標〉
・社会的養護を担う母子生活支援施設においては、地域や社会との連携を深め社会にひらかれたものとし、そこで暮らす母親と子どもに「安定した生活の営み」を保障する支援が求められている。
 母親と子どもが共に入所できる施設の特性を生かしつつ、親子関係の調整、再構築等と退所後の生活の安定を図ることを目的とし、母親の緊急保護や広域入所も積極的に受け入れ、施設機能を発揮し社会の期待に応えていかなければならない。
 施設職員は全国母子生活支援施設倫理綱領・事業団倫理綱領と当施設の支援理念を基本とした支援を行い、母子の保護と自立を促進していく。
(1)支援基本指針
①利用者の基本的人権を擁護し個別の様態に応じた適切な支援を行う。
②利用者自らが選択し決定するための情報の提供を積極的に行う。
③利用者の要望・苦情には迅速、適切に対応し満足していただけるサービスの質の向上を図る。
④利用者が安心して生活できる環境の確保に努める。
(2)支援領域目標
①健康管理と安全の確保
②生活支援
③子育て支援
④就労支援
⑤地域交流
【4】施設の特徴的な取組 1心理療法担当職員、個別対応職員、学習指導員などの加算職員を配置して、利用者に手厚い支援を行っている。
2法人が複数の福祉施設を経営しているため、多種多様な施設経験職員を配置できる。
3地域交流室を利用した教養講座や施設行事に、地域に住む退所世帯や入所児童の友達に声をかけ、アフターケアと兼ねた地域交流を実施できるようにしている。
【5】第三者評価の受審状況 2020年06月18日(契約日)~ 2020年11月17日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成30年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
・施設特性を鑑みながら地域交流室を有効活用し、積極的に地域交流に向けての取り組みが出来るように工夫し努力されています。
・施設入り口や施設周りの花壇に季節の花が丁寧に植栽されており、母親と子どもが視覚的にも安心できる生活環境作りへの工夫や配慮がなされ、快適に生活ができる場としての取り組みが積極的に行われています。
・退所後に母親と子どもが安定した生活を送ることができるように、アフターケア計画を作成するとともに、家族全員が在宅している日にアフターケア訪問をしたり、施設の行事へ招待したりして長期間にわたりアフターケアに取り組んでいます。
・入所時や心理的ケアが必要な場面では、外部の臨床心理士と施設の心理担当職員の複数での心理面談や心理療法の実施、自己肯定感を回復するためのEMDRを実施するなど、母親と子どもの心理的ケアに施設全体で取り組んでいます。

◇改善を求められる点
・事業計画は目標別実施計画が示されていますが、職員が計画に基づいて実施できるような具体的計画作成が望まれます。
・計画的に第三者評価を受審されていますが、評価結果についての課題や改善策を職員全体で共有し、改善への取り組みが望まれます。
・職員や母親、子どもの意見や提案が反映され、マニュアルの見直しが行われていますが、改定された時期や内容を記録しておくことが望まれます。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回、3回目の第三者評価を受審し、当施設の施設運営の質について、専門的かつ客観的な立場から評価をいただきました。
 様々な問題を抱えた母子に対する支援のあり方に気づき、当施設において利用者主体の質の高いサービス提供と社会的養護を担う専門機関として、地域に開かれた施設運営を行う上での専門的かつ客観的な施設運営の指標となりました。
 今回の評価結果により明確になった改善点や課題を全職員で共有し、検討を重ねながら改善に努め、今後も施設運営の質の向上を図り、子どもの健全育成、母子の自立の実現に向けて努力をしていきたいと思います。
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