社会的養護施設第三者評価結果 検索

百道寮

【1】第三者評価機関名 (公社)福岡県社会福祉士会
評価調査者研修修了番号 SK18169
15-018



【2】種別 母子生活支援施設 定員 40名
施設長氏名 大神 嘉 所在地 福岡県
URL http://www.fukubo.or.jp/momochitop.html
開設年月日 1948年03月31日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 福岡県母子福祉協会
職員数 常勤職員 16名 非常勤職員 2名
有資格職員 保育士 7名 精神保健福祉士 1名
社会福祉士 2名 教員 2名
臨床心理士 3名 調理師 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 母子室45 (イ)設備等 事務室・施設長室・宿直室
(ウ) 会議室・面会室・保育室・静養室 (エ)
【3】理念・基本方針 安心して生活できる場
 1.世帯への家庭生活の支援
 2.児童の健全育成
 3.地域との交流・社会復帰の支援
 4.関係機関と連携し適切な支援の提供
 5.職員の技術の向上、研鑽に努める
 6.危機対応
【4】施設の特徴的な取組 〇退所前のケアプラン(退所計画書)を作成し、退所後を視野に入れた支援の実施。
〇入所世帯への個別企画(笑顔プロジェクト等)の実施。
〇学童への朝食提供と毎月親子食堂の実施。
〇退所後の生活を見据えた支援を展開(家計管理等の講習会を専門家のファイナンシャルプランナーを招いて実施)。
〇若年母子に対する子どもとの愛着形成確立のための支援(ベビーマッサージ等)
〇学童時の就労体験(ももちカフェ)の実施。
【5】第三者評価の受審状況 2019年07月08日(契約日)~ 2020年04月16日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
1、支援の質の向上に向けた取り組みが組織的、計画的に行われています。
 ○施設長は職員とよくコミュニケーションを取り、お互いの信頼関係を築くことで、施設の方向性や支援の質について職員に周知しています。
 ○質の向上に向けた取り組みが、施設長のリーダーシップのもと行われています。
 ○第三者評価結果をもとに項目ごとの課題を抽出して改善に取り組まれています。

2、母親や子どもの意向を確認し、主体性を尊重した支援が行われています。
 〇日常の支援では、母親担当(母子支援員)、子ども担当(少年指導員)の複数性を取り、家族の課題を明確にし、サービス提供責任者、心理士と協力してチームアプローチの強化を図っています。
 ○母親と子どもとの良好な関係性を保つためにペアレントトレーニング(子どもとの関係性をうまく築くための保護者向けのプログラム)を積極的に取り組んでいます。
 ○自立支援計画の策定は、母親と子どもへの面接が定期的に行われ、サービス提供責任者が配置され自立支援会議や担当者会議などで適切なアセスメントを行い、心理士の意見も反映しています。計画の実施は母親と子どもの定期的な面接を行い、モニタリングを実施し見直しを行っています。
 ○施設の行事やプログラムについては、母親向けから幼児向けまでの、世帯ごとのニーズに即した計画が立てられています。母親が安心して参加しやすいように、児童の預かり保育を実施しています。

3、母親の自立支援に向けた取り組みが行われています。
 ○退所後の生活設計のため母親参画のもと退所前計画を策定し、母親の不安解消のため退所先の社会資源や相談窓口を知らせ、関係機関、学校、保育所などとの連絡調整や同行訪問、引越しに関する支援をしています。ファィナンシャルプランナーを講師に呼んで退所後の生活設計に関する勉強会実施などの支援をおこなっています。
 ○母親の就労支援のために、就労に必要な資格(准看護師、介護の資格、医療事務など)取得への支援と就労支援機関とのネットワーク構築に積極的に取り組んでいます。

◇改善を求められる点
1、中・長期計画と単年度の計画について
中・長期計画に資金等が具体的に明示されていません。成果等が確認できる仕組みを作られることが望まれます。

2、日常のリスク管理について
 ヒヤリハット報告の数が少なく、具体的な事故が起きてからの報告になっています。事故を未然に防ぐという意味からもヒヤリハット報告の収集方法を検討されることを期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回は3度目の受審でした。これまでの評価・御助言を参考に施設運営に取り組んでおりますが、不足している点・改善の工夫を再確認することができました。利用者アンケートを真摯に受け止め、安心して生活できる場を提供して参りたいと思います。
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