社会的養護施設第三者評価結果 検索

室見寮

【1】第三者評価機関名 (公社)福岡県社会福祉士会
評価調査者研修修了番号 SK18170
15-013



【2】種別 母子生活支援施設 定員 50世帯
施設長氏名 取違 辰郎 所在地 福岡県
URL http://www.fukubo.or.jp
開設年月日 1951年07月24日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 福岡県母子福祉協会
職員数 常勤職員 21名 非常勤職員 3名
有資格職員 社会福祉士 4名 精神保健福祉士 1名
保育士 11名 調理師 2名
臨床心理士 1名 19名
施設設備の概要 (ア)居室数 居室 50室 (イ)設備等 保育室 ほふく室 集会室
(ウ) 木浴室 学習室 調理室 (エ)
【3】理念・基本方針 【基本理念】
安心して生活できる場と子育て支援

【基本方針】
1.私たちは利用者の意向を尊重し個人の権利と尊厳を守り、心身ともに健やかに育成されるよう
  福祉サービスを提供します。
2.わたしたちは利用者のプライバシーを守り個人情報の保護に努めます。
3.わたしたちは子どもたちの健やかな成長と発達を支援します。
4.わたしたちは地域や社会との連携を深め地域に開かれた施設づくりを目指します。
5.わたしたちは常日頃から自己研さんに努め資質の向上を目指します。
【4】施設の特徴的な取組 母親と子どもが安心して施設を利用できるように、母子それぞれの生活課題やニーズを把握するため、入所初期より職員との面談を行い支援を行っている。
学童期には、一人ひとりに自分の想いを聞き取り、支援に反映させている。また、学童期アンケートをもとに事業計画を作成している。
子育てに不安を抱える母親に対しては、不安や悩み等の発見に努め、その軽減に向けた相談や助言を行っている。
【5】第三者評価の受審状況 2018年08月01日(契約日)~ 2019年01月21日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成27年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
○施設整備と利用者への生活支援体制について
前回の評価調査以後、居室の改装が行われ、環境が快適になり、利用者が過ごしやすくなっています。利用者に対して入居後、様々な生活用品の貸し出しがあり、新たに購入する経費を負担せずに生活を始めることができます。
○前回の第三者評価を踏まえ改善された点
学習ボランティア受入れに取組「ボランテイア受入れマニュアル」が作成され、活用されています。
実習生対応のために「実習マニュアル」の策定が行われています。
「学童児標準的支援マニュアル」を作成し、職員全員がより良い支援ができることを目指しています。
○職員の育成について
福祉人材の育成に対して、施設長はじめ管理部門で新たな人事制度を採り入れ、職員の評価方法の改善に取り組むなど、働き甲斐のある職場づくりに努めています。
○地域との交流、貢献について
地域交流の基本姿勢が示されています。地域行事への参加や公園清掃などを通じて、地域との関係性を深めている外、施設の学習室を利用者以外の子どもが共に学べる場所として活用されています。
○新たな取組について
 「緊急一時保護事業」を平成29年4月から開始されて、家庭内トラブルなどで一時的に住む場所を失った母子等に対し、生活の場を提供し安心して過ごせる体制があり、評価されます。
〇母親と子どもの権利擁護、最善の利益に向けた養育・支援について
 母親の主体性を高めるための取組や、子ども向けの権利擁護研修を成長段階に応じて提供されているなど、母子に対する日常的支援の質の向上を図っていることが評価されます。
 
◇改善を求められる点
○虐待防止体制について
職員による利用者への不適切なかかわりを防ぐため規則や職員の制裁規定はありますが、発生しやすい状況や場面を想定した事例研修について改善の余地があります。暴力や暴言、心理的虐待防止やセクシャルハラスメントの場面を想定した研修、ヒヤリハットの抽出などに取り組まれることを期待します。
○子ども支援について
学習室を活用して、放課後の子どもの学習支援や遊び、交流などができる体制がありますが、学習室の活性化と学習室に来ず、関わりの少ない子どもへの取組を期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 第三者評価については、時間はかかりますが施設の運営管理や人材育成、利用者本位の支援など多面的にチェックしていただき感謝しています。
特に自己評価と第三者評価との相違点は大変参考になりますし、総評における評価の高い点、改善を求められる点を中心に施設内で学習会を開催し、今後の施設運営に活かしてまいりたいと思います。
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