社会的養護施設第三者評価結果 検索

のぞみ

【1】第三者評価機関名 (有)保健情報サービス
評価調査者研修修了番号 SK15120
鳥取県 福ー205



【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 福田 眞弓 所在地 鳥取県
URL http://aikoukai.sakura.ne.jp/nozomi/index.html
開設年月日 1951年08月05日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 愛光会
職員数 常勤職員 13名 非常勤職員 10名
専門職員 母子支援員 5名 少年指導員兼事務員 4名
個別対応職員 1名 保育士 1名
調理員等 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 2Kタイプ14室、3Kタイプ6室 (イ)設備等 管理棟(事務室、宿直室、浴室)1棟
(ウ) 保育室棟1棟 集会室棟1棟 (エ) 倉庫棟1棟 グランド1ヶ所
【3】理念・基本方針 理念
私たちは、キリスト教の精神に基づく愛と奉仕の心を大切にして、次のことに重点を置きながら利用者の総合的な支援を行うと共に、地域に根ざした施設づくりに努めます。1.利用者の人権と意向を尊重し、一人ひとりを大切に支援すること。
2.利用者が、心身ともに健やかに育っていくこと。
3.利用者が、自立した日常生活・社会生活を営むことができるように利用者の能力を踏まえた支援を行なうこと。

基本方針
私たちはキリスト教精神に基づき以下のことを大切にしながら支援を行ないます。
1. 安心安全に生活する場を提供します。
2. ひとりひとりをあるがままに受け止め、一緒に課題に向き合います。
3. 自立に繋がることを目指した支援を行ないます。
4. 利用者、地域、関係機関との繋がりを大切にします。
5. 子育て支援機能を充実し、地域に貢献します。
【4】施設の特徴的な取組 ・DV被害者等困難事例の受け入れと支援。
・乳幼児の保育、学童保育、日常生活(家事・家計管理等)の支援。
・福祉、医療、教育、司法との連携による専門的支援の充実。
・地域と連携しての学習支援と子どもの居場所づくり
【5】第三者評価の受審状況 2016年12月01日(契約日)~ 2017年03月27日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成25年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
・施設の理念・基本方針について、職員が一人ひとりが理解し利用者支援を行なっている。長年の実績を踏まえ、利用者は守られている安心感の中でのびのびと生活し、職員は事務分掌やチーム支援への積極的な取組が実施されている。業務が十分に行えるよう人材確保への努力が見られ、基準より多くの職員を配置し、職員個人の負担の軽減を図られている。

・母子生活支援について、支援の課題の共有を図り支援方針を職員会(チーム別、全体)で話し合い決定されている。職員の精神的負担の軽減を図る為、日常的に職員間で状況の把握に努め支援の在り方を相談していく環境が整っている。早めの休養、互いの理解協力体制が配慮されている。

・地域福祉ニーズ把握・関係機関との連携等について、DV被害や児童虐待の連鎖を防止し、子どもの貧困連鎖防止の取組みを継続されている。当事者との相談や息抜き支援、関係者とのケース検討、一時保護の実施、ケース検討会場提供など様々な形でセーフティネットの機能を積極的に果たされている。

・利用者アンケートについて、75%以上が施設の考え方や内容がわかりやすく説明され、プライバシーが守られ安心で安全な環境で生活されている。職員は明るく、目標や悩み、意見等相談しやすく、信頼関係を築く努力が感じられる。

◇改善を求められる点
・施設側は機能を果たすべく受け入れ体制を積極的にとっているが、利用世帯数の減少、措置費収入の急激な落ち込み等の課題を抱えている。関係機関がニーズを積極的に把握し、施設側に相談することに大きく期待したい。

・教育・研修について、支援の内容や目標を踏まえて、基本方針や計画の中に専門資格の明示が望ましい。また、目的を明確にした体系化された研修計画や研修内容やカリキュラムの評価見直しに今後期待したい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 基本理念・基本方針を基軸として、施設運営に取り組んできました。私たちの営みを細かく丁寧に分析し評価いただき感謝しています。特に利用者支援や職員体制、地域支援の分野に高い評価をいただいた事は、大きな励みとなります。今後さらに研鑽を重ね支援の向上を図る努力をして参ります。
 一方、課題も明らかになりました。一つは、利用世帯の減少です。施設機能の充実強化には取り組んでいますが、必要とされる方に届いていません。今後、広報活動のあり方を工夫しPRに力を注ぐ計画です。又、これまで培ってきた支援の実績を次世代に繋げるための人材確保や育成も大きな課題です。有資格者職員の採用や職員一人一人に着目した人材育成プログラムの策定を中長期計画に取り入れました。施設の改築も大きな課題ですが、評価事業の結果が後押しとなり、具体的な取組に向け大きく前進しています。
 評価をバネにして課題に取り組んで参ります。
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