【1】第三者評価機関名 | (特非)NPOかんなびの丘 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021193 SK2021192 |
【2】種別 | 母子生活支援施設 | 定員 | 30世帯(一時保護:2世帯) | |
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施設長氏名 | 野崎 裕子 | 所在地 | 大阪府 | |
URL | ||||
開設年月日 | 1956年06月29日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 大念仏寺社会事業団 | |
職員数 | 常勤職員 | 15名 | 非常勤職員 | 4名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 5名 | 保育士 | 2名 |
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教員免許(小) | 5名 | 調理師 | 2名 | |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 4F/5F/6F 37室(2DK:23室 2LDK:1室 1DK:5室 3DK:1室 one-room:7室) | (イ)設備等 | |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 【理念】・母と子の権利擁護の推進 ・地域との連携 ・運営・資質の向上 【基本方針】 ・母と子の権利と尊厳を擁護し、安心・安全な環境の中で、母と子に寄り添い、自立への歩みを支えることを目指します。 ・地域との交流を図り、顔と顔の見える関係づくりを行う中で、ネットワークを形成し、母と子・ひとり親家庭と共に歩み、住みよい地域社会づくりを進めることを目指します。 ・求められる支援スキルの多様化に伴い、自己評価の重要性を認識し、専門職としての資質を高めるとともに、職員間の連携を図り、サービスの質の向上を目指します。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ●同一敷地内に、地域学童保育・自立援助ホーム・乳児院(病後児保育含む)・産前産後母子支援事業・乳児保育所(地域子育て支援事業含む)・幼児保育所・夜間保育所が併設され、施設(職種)間の役割機能分担と連携により効率的で専門性の高い利用者支援を行っている。 ●令和5年4月から、平野区を拠点とする15か所の子ども食堂の「食材センター」を開設し、地域の困窮者支援につなげている。関連機関との連携も広げながらアフターケアも含め、地域のひとり親家庭への支援も深められている。 ●ヤングケアラー支援事業で、アフターケアを中心に地域の子どもの学習機会を確保し、将来への夢と希望につながる学習支援を行っている。その際おやつや食事の提供も行い、生活支援の一端も担っている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2023年09月18日(契約日)~ 2024年03月29日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和2年度 | |||
【6】総評 | 【特に評価が高い点】 ●地域との交流 保育所、学童保育(放課後児童健全育成事業)を通じて、地域の児童や保護者との交流が図られています。地域行事(区こども文化カーニバル等)への参加や、施設行事(餅つき・施餓鬼)に地域住民への案内をしています。また入所児童が地域の友だちと遊べるよう、休日に園庭開放を行っています。 ●ボランティアの受け入れ 学習指導をはじめ地域からボランティアを多数受け入れています。特に宿題や個々の不得意科目などの指導に継続的にあたる学生ボランティアは、一人ひとりの特性も把握して良好な関係を築き、子どもたちの人間としての育ちにとっても、たいへん良い影響を与えています。 ●地域の福祉向上への取組み 小中学校や保育所との情報交換、区の連絡会など関係諸機関・団体との交流・連携を大切にしています。地域のさまざまなカルチャーセンター等の活動(14教室)に、施設のスペースを提供したり、ヤングケアラー支援として、退所児童や学童クラブ卒業生への学習支援・食材提供なども行っています。また、心理担当職員が子育て相談や講演などに出向いています。 ●母子の主体性への配慮 定期的に開かれる常会、自治会、子ども会などの場は、施設や職員に対する苦情や要望を出すだけではなく、生活全般での課題や自らの自主的・主体的な活動についての話し合いが行われ、権利意識の醸成や自律性・責任感などが身につくよう適切に支援がなされています。 ●「“生”教育ワーク」等の取組み 「“生”教育ワーク」によって、自尊感情、自己肯定感を養い高める支援を行うとともに、心理担当者によるカウンセリングを実施するなどして生活の安定を図りながら、将来に眼差しを向けることができるようサポートしています。また、母子の状況に応じて、施設外の専門家や支援団体(自助グループ)などの情報提供を行っています。 ●充実したアフターケア 退所前の面談では、アフターケアについて説明し、関連する社会資源等についての情報を伝え、退所後のケアは希望に沿い、電話・メール・手紙・訪問などの方法で行っています。児童は、学童保育や勉強会(小学生)・学習会(中高生)に参加することができます。また退所世帯対象の食事会を催したり、寄贈の食品等を提供しています。さらに、退所母子それぞれの必要や状況に応じて、同行・代行支援や金銭管理なども行われています。 【改善が求められる点】 ●施設独自の事業計画の策定 事業計画は、法人としての計画に挙げられたものにとどまっています。今後、施設独自での事業計画の策定が求められます。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回で4度目の受審となりますが、各項目で自分達の認識とは異なる視点からのご指摘があり、新たな気付きを得る事が出来ました。実際の取り組みを可視化、理解しやすいマニュアル化する事で、職員自身の理解もより深めていき、利用者一人ひとりに必要な支援を届けられるよう、改善に向けて試行錯誤を重ねながら協議を続けていきたいと思います。ありがとうございました。 |