【1】第三者評価機関名 | (特非)秋田県福祉施設士会 | ||
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【2】種別 | 母子生活支援施設 | 定員 | 10世帯 |
施設長氏名 | 佐藤 忠良 | 所在地 | 秋田県 |
URL | http://www.city.noshiro.akita.jp | ||
【3】実施調査日 | 2014年04月25日~2014年09月23日 | ||
【4】総評 | 《施設の特徴》 昭和31年、能代市街地大火で、2千余戸が消失し、低所得者の母子家庭の居住不安の解消と福利を図るために設置され、昭和34年に「能代市母子寮」として創立・事業開始(20世帯)された。以来、増改築をくり返したものの老築化のため、平成25年12月市営住宅街に新設(3階建て木造建築、10世帯)され、完全な個室世帯(トイレ・浴室完備)として個室世帯化されています。特に緊急一時保護等の広いスペースがすばらしい。 《特に評価が高い点》 ・母子支援員には、25年間(26年目)勤務されているベテラン職員がおり、母子生活の日常的安全と安定に寄与しています。 ・それぞれの世帯に対し、施設長はじめ職員相互の共有のもとで、それぞれ利用者との納得のいく話し合いによる目標を定めており、見直しにも努めております。 ・「家庭的・個別的雰囲気」が特徴といえるでしょう。 《改善が求められる点》 ・「自己評価票」で要求される各種マニュアル等(プライバシー保護・職員による標準的実施マニュアル等)の策定や理念基本方針への「母子の権利擁護」に関する視点(姿勢)、職員の専門性(虐待対応)を身につけるための研修参加計画等、また職員の教育研修に対する基本姿勢への策定など、今後の課題として期待したいものです。 ・このほかにも「中・長期計画による事業計画の策定」も該当外(公営施設のため)となっていますので、若い世代(職員)の教育を育成する視点からも文章による記載されたマニュアルとして、職員養成による時間をかけた人材育成実施計画書の作成を期待します。 |
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【5】第三者評価結果に 対する施設のコメント |
・総評にありますとおり、高い評価を頂いた項目もありますが、まだ検討や工夫・改善の必要がある項目の多数あることを教えていただきました。特にC評価の項目は、各項目とも改善に取り組めるものはないかをよく検討して、頑張ってみたいと思います。 ・母子の権利を尊重する観点から施設内で研修会を行い、利用者への関わりの規範や言動のあり方を共有すること、プライバシー保護のマニュアル等を作成していきたいと思います。 ・中・長期的ビジョンについては、当施設が公営であるという立場から、今後どのような施設運営になるのか市福祉事務所とも連携しながら、やれるところから取り組んでいきたいと思います。これから育成しなければならない職員のことを考え、研修の機会を増やしていく工夫をしたいと思います。地域や関係機関との連携、退所者のアフターケア、夜間対応等、まだまだ不足している課題が多いのですが、徐々に検討していきたいと思います。 ・今回の評価、意図するところの指摘を職員で確認しつつ、第三者評価受審結果を経営に活かしていけるようにしてまいりたいと思います。いろいろ細かいチェックや、改善指摘を頂いたことに感謝申しあげます。 |