社会的養護施設第三者評価結果 検索

仙渓学園

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK18151
1601A017



【2】種別 児童自立支援施設 定員 50名
施設長氏名 桐本 吉祥 所在地 和歌山県
URL http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040203/
開設年月日 1909年03月10日 経営法人・設置主体 和歌山県
職員数 常勤職員 15名 非常勤職員 10名
有資格職員 社会福祉士 8名 臨床心理士 1名
保育士 4名
施設設備の概要 (ア)居室数 男子寮8室・女子寮5室 (イ)設備等 作法室(女子寮に設置し茶道教室を実施)
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 (理念)
すべての業務は「児童の最善の利益のために」を考慮し、児童の幸福の実現のために実施されなければならない。
児童をかけがえのない個人として尊重し、一人ひとりを人として大切にする。

(基本方針)
様々な生活体験、行事等を通して自己及び他人を大切にする心を培う。
いかなる場面においても身体的暴力はもとより、言葉による威嚇、子ども間の暴力を放置など、子どもの人格を辱める不適切な対応を絶対にしてはならない。
児童への指導は、職員側の押しつけにならないよう児童からの信頼と納得の下に行う。
基本的な学力・生きる力を身に付けさせ、児童の特性に応じて自立を支援する。
家庭等との連携を密にし、信頼できる人に支えられているという自覚を持てるように児童の幸せを一緒に考える。
専門職として人間として常に自己研鑽に努め、公私の分別をもってその言動において児童に良き範を示す。
【4】施設の特徴的な取組 1.学園は自然に恵まれた環境にあり、自然と触れ合う中で働くことの大切さ、楽しさ、苦しさ等学ぶために園内で畑作を行っており、土を耕し、種まき、季節ごとの野菜を育てる等作業を通して、指導の大切な柱として活かしている。
2.平成12年より中学校仙渓分校を開校し、併設の特色を活かしながら人格形成と社会不適応の是正に重点を置き、一人ひとりの個性を活かし伸ばすよう適切な指導を行っている。
【5】第三者評価の受審状況 2020年05月22日(契約日)~ 2020年12月21日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評 ◇特に評価が高い点
1.理念、基本方針については、ホームページ等で明文化され職員への周知に加え、子どもや保護者にパワーポイントによりスライド形式の説明を用意し、周知に向けた取組が十分に図られている。又、事業計画についても同様のパワーポイントにより、個人のプライバシーに配慮し、可能な範囲で写真を活用等、子どもや保護者への周知に努めている。
2.園長は将来を見据えた専門職の配置等に積極的に取組み、業務の実効性を高めるために指導力とリーダーシップを発揮している。
3.新たな取組みとして、本学習では平和、人権、環境、性教育など、その時世やニーズに合ったテーマを模索し、児童と一緒に取組んでいる。
4.学園独自の評価シート(成長実感シート)を確立し、児童自立支援計画票と関連付け職員と児童双方から評価を行い認識のズレを見える化し、自立支援計画及び学園内での指導に繋げる取組みができている。
5.分校が併設されており、密接な連携がとられ学習支援や進路支援が適切に行われている。又、生活、作業、学習指導の三本柱として、人間性の育成を図る取組みができている。

◇改善が求められる点
1.施設の小規模化について、現状の施設構造、人員配置等考えると大変困難であることは理解できるも、児童の最善の利益確保のために、将来的に小規模施設が実現できることを大いに期待したい。
2.福祉人材確保の面で、現状では家庭支援専門相談員が兼務の状態であり、機能としては不十分なため、是非、専任の家庭支援専門相談員の確保を期待したい。
3.県立施設、専門機関としての役割から、地域や関係機関に対する地域相談支援機能の拡充に向けての取組みを期待したい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 適切な評価を頂いたことに感謝するとともに、ご指摘頂いた点を真摯に受け止め、改善に向け鋭意努力していきたいと思います。特に若手職員が中心となって取り組んでいるプロジェクトについて高評価いただけたことは、若手職員のみならず、職員全体の士気を高めていただけたと感じております。
また、このような機会を通じて、ともすれば忘れがちな基礎的な部分やリスクマネジメント等についても改めてチェックすることができました。
これからも『全ての業務は、「児童の最善の利益のために」』の学園基本理念の基に職員全体の意識の向上及び学園全体の組織力の向上に取り組んでいきたいと思います。
第三者評価結果はこちら