社会的養護施設第三者評価結果 検索

兵庫県立清水が丘学園

【1】第三者評価機関名 (特非)NPOかんなびの丘
評価調査者研修修了番号 S24201
SK18143
1301C018


【2】種別 児童心理治療施設 定員 70名(入所50名、通所20名)
施設長氏名 柏原 俊朗 所在地 兵庫県
URL https://hwc.or.jp/shimizugaoka/
開設年月日 1975年05月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 兵庫県社会福祉事業団
職員数 常勤職員 40名 非常勤職員 9名
有資格職員 公認心理師 11名 臨床心理士 13名
社会福祉士 6名 精神保健福祉士 2名
看護師 1名 管理栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 33室(小規模グループケア5室を含む) (イ)設備等 デイルーム6室、静養室5室、多目的室2室
(ウ) 体育館 (エ) 家族療法棟
【3】理念・基本方針 清水が丘学園運営方針
・私たちは、子どもたちの権利を保障します。
・私たちは、子どもたちの成長・発達を支援します。
・私たちは、子どもたちの自立を支援します。
・私たちは、家庭や地域の子育てを支援します。
【4】施設の特徴的な取組 [就労体験] 中学2年生を対象に地域の事業所での就労体験を実施しています。社会経験の不足しがちな施設生活の中で、地域の事業所での仕事や大人との関りとの中で、礼儀や社会常識を知り、進路選択の一助となる上、自分たちを応援し、失敗を助けてくれる大人がいることを体験し、達成感を感じられる貴重な機会となっています。
[小規模棟活動] 最大5名の子どもが生活しています。家庭的な生活空間の中で職員やホームの子どもと共に過ごし、卒業後に必要なスキルが身に付くよう支援しています。月2回のホーム活動では、夕飯のメニューを考え、買い出しから調理、片付けの一連の行為を自分たちで行っています。
[セカンドステップ(暴力防止プログラム)] 小学生を対象に低学年と高学年に分け、セカンドステップを年間を通じて実施しています。感情のコントロール方法を身に付け、適切な対人関係を持てるよう支援しています。
【5】第三者評価の受審状況 2019年08月27日(契約日)~ 2020年03月13日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評 ◆特に評価できる点
・人材確保と育成に力を注いでおり、機能強化推進事業による加算職員を配置し、また、努めて有資格者の配置をするなど体制を充実することで、専門的な治療を強く推し進めることができています。
・ 子どもたちの生活体験、虐待の状況等を丁寧に聞き取り、特に性的課題を有する児童への施設ぐるみでの積極的な取り組みは高く評価できます。
・退所後のアフターケアの体制(外来相談)が確立されていることで、安心して次のステップを迎えることができています。
・地域の事業所での就労体験を計画的に実施することで、自己肯定感を高め、礼儀や社会常識を知る貴重な機会を提供しています。

◆改善が求められる点
・指定管理のもとでの運営であることを配慮しつつも、中長期計画については、当施設の具体的なビジョンについて明確化していくことを求めます。
・子どもの意見集約やその対応のあり方について、子どもと職員の認識に多少ズレがあるようです。権利擁護の取組みの中で、その点についての検証が必要です。
・生活棟の構造が病院を思わせる作りになっていて壁も淡色です。少し温かみを感じさせる工夫が求められます。
・食事に関しては、まず量的に年長児童には不足ではないかと思われます。また、副食の保温についての配慮が求められます。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 第三者評価を受審し、よい評価を頂いた項目については、心理治療・生活指導のあり方を評価いただいたことは学園の強みとなり、職員にとって励みとなります。今後の更なる質の向上を目指し支援していきたいと思います。また改善を求められた点については、真摯に受け止め、もう一度各項目を見直し、早期に改善に取り組むもの、長期的に改善を検討するものといった優先順位を考えながら今後の課題等の改善、質の向上に努めていきたいと思います。
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