社会的養護施設第三者評価結果 検索

児童心理療育施設 みらい

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
【2】種別 児童心理治療施設 定員 30名
施設長氏名 宇田 和正 所在地 和歌山県
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【3】実施調査日 2013年05月13日~2014年02月19日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
1.緑豊かな高台にあり自然環境に恵まれ且つ、季節を感じることができる。心を癒すと共に、心豊かな人間性を養う多面的な支援ができる施設である。
2.県内唯一の「情緒障がい児短期治療施設」として平成21年4月開設して5年目を迎え、全ての生命の尊厳を基軸に、子ども一人ひとりの思いに寄り添い、人と人との関わりを大切に社会性を養い「生きる力」を育み、入所措置児童の状況に合わせた治療、支援等に積極的に取り組んでいる。
3.施設長のリーダーシップのもとで、生活、学校、心理治療等の部門が一体となって、入所する子どもたちの抱えている諸課題に正面から、真摯に取り組んでいる。
4.敷地内に小、中学校の分校があり、個別的な学習が必要な子どもへの配慮された教育が受けられている。また、総合環境療法として複雑な問題を抱えている子どもたちの心理的回復(心の成長)への取り組みには、職員が創意工夫し一丸となって積極的に取り組んでいる。
5.年間を通しての活動計画により、地域との多様な場面で体験の機会を創り、子どもたちの学びと成長の場を設けると共に、地域住民との交流を図っている。これらの場づくり、関係づくりは、施設が長期に亘って関係者等との信頼関係を築き上げてきた結果によるものであり高く評価できる。

◇改善が求められる点
1.心理的困難や、苦しみを抱える日常生活が多岐にわたり生きづらさを感じている等で心理治療を必要とする子どもや、家族を援助、治療する施設であることから、対象者の在り方については、施設だけでは解決できない問題も多い。今後、中長期計画の策定にあたり、県内唯一の施設であり、施設に求められる支援等が多様化し、県下全域が対象地域であることから、現状では人的、財政負担等厳しいが、創意、工夫で更なる質の向上に向けた取り組みを期待したい。
2.社会的養護の将来像や目標を明確にし、これに対し内容、組織体制、設備の整備、職員体制など、現状分析を行い、課題や問題点を明らかにし、目標達成のために具体的な中長期計画の策定が望まれる。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 高い評価を受けたことについては大変嬉しく思います。開設から5年が経ち評価を受けたことにより改善すべき点と良い点が明確に示されているので、今後の施設の発展の為にもこれまで備えられたシステムを一度見直す作業も必要と感じる。また法人全体の中・長期のビジョンに対して明確にしていく必要が有ると思われる。
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