【1】第三者評価機関名 | (社福)和歌山県社会福祉協議会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK15211 SK15213 |
【2】種別 | 児童心理治療施設 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 奥田 隆行 | 所在地 | 和歌山県 | |
URL | http://torafusu.jp/ | |||
開設年月日 | 2009年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 虎伏学園 | |
職員数 | 常勤職員 | 21名 | 非常勤職員 | 3名 |
専門職員 | 児童指導員 | 4名 | 保育士 | 5名 |
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臨床心理士 | 3名 | 看護師 | 1名 | |
調理師等の福祉サービス提供者 | 4名 | 個別対応職員・家庭支援相談員 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 16室 | (イ)設備等 | 複合施設(児童養護施設・和歌山児童家庭支援センター・児童心理療育施設) |
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(ウ) | 親子訓練室 | (エ) | 施設内に分校(学校教育)を併設 | |
【3】理念・基本方針 | ◆法人 わたしたちはすべての生命の尊厳を基軸に子どもひとり一人の思いに寄り添い人と人との関わりを大切に社会性を養い「生きる力」を育みます。 ◆施設 情緒障害児短期治療施設における治療・支援は、心を癒やす体験を積み上げながら健全な社会生活を営むことができるようになることを目指し、福祉・医療・心理治療・教育が協力・連携した「総合環境療法」の中で情緒的不適応を起こした子どもやその家族への援助を行い、職員が一致、協力して一人ひとりの治療目標を達成出来るよう支援する。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・県内唯一の「情緒障害児短期治療施設」として、全ての命の尊厳を基軸に、子ども一人ひとりの思いに寄り添い、人と人との関わりを大切に社会性を養い「生きる力」を育むために、治療、支援等を行っています。 ・教育プログラムとして「セカンドステップ」を取り入れ効果を上げています。 ・敷地内に小・中学校の分校があり、個別的な学習が必要な子どもたちへの配慮された教育が受けられています。また、総合環境療法の実現に向け、全職員が創意工夫し積極的に治療・支援に取り組んでいます。 ・施設内に生活訓練が可能な部屋があり、保護者との宿泊訓練や、退所に向けた自立訓練等が行えるようになっています。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2016年07月13日(契約日)~ 2017年01月16日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成25年度 | |
【6】総評 | 【特に評価が高い点】 (1)敷地内に小中学校の分校があり、生活面と学習面を横断する教育が行われています。また、教育プログラムとして「セカンドステップ」を取り入れており、施設内での生活だけではなく退所後の生活までを見据えた支援を行っています。 (2)施設長は現場や行事に積極的に参加しながら、子どもや職員の声を直接聴き、現状把握と課題抽出を行い施設の改善に真摯に取り組んでいます。 (3)敷地内に同法人経営の児童養護施設、児童家庭支援センターがあり、本施設だけで完結するのでは無く、他の事業所とも連携することで、子どもだけでなくその家庭や保護者も含めて総合的な支援を行っています。 【改善が求められる点】 (1)虐待防止について、常に職員間で虐待についての定義、虐待をしない方策、起こってしまった場合の対応について、マニュアルの充実と研修や会議等による日頃からの確認や見直しが望まれます。 (2)多職種間での連携を行うことで子どもの情報共有を密にし、またその共有内容を記録に残していくことで、子どもへの治療・支援のさらなる充実が望まれます。 (3)社会的養護の将来像や目標を明確にし、組織体制や設備、職員体制など、現状分析と課題抽出を行い、目標達成のための具体的な中長期計画や事業計画の作成が望まれます。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 昨今の被虐待児童の増加や発達に課題を抱えた児童の増加など、本施設はいよいよ治療施設(児童心理治療施設)としてその真価をしっかりと積み上げていかなければならない時期にあります。今回の受審結果につきましては、ご指摘頂いたことを真摯に受け止め、今後の魅力ある施設づくりに活かして参ります。特にC評価について職員間の情報共有と今後の対策を進めます。 また虐待防止マニュアルの充実と見直し、他職種間の連携協働の促進、長期計画のための課題抽出などに注力したいと考えます。今後ともご指導頂きたくお願い申し上げます。(施設長 奥田隆行) |