社会的養護施設第三者評価結果 検索

さくらの森乳児院

【1】第三者評価機関名 (特非)福祉経営ネットワーク
評価調査者研修修了番号 SK15057
S24370



【2】種別 乳児院 定員 20名
施設長氏名 小薗 ますみ 所在地 茨城県
URL http://www.doujinkai.or.jp
開設年月日 2011年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 同仁会
職員数 常勤職員 31名 非常勤職員 3名
専門職員 社会福祉士 2名 保育士 14名
栄養士 1名 児童指導員 3名
看護師 4名 調理師 3名
施設設備の概要 (ア)居室数 乳児居室 1 室 幼児居室 2 室 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 (1)理念
綱領「合掌深敬(感謝して深く敬う)」を基本理念としており、これを「人権を守る」と定義し①あなたのことを知っています。②あなたに関心があります③あなたを必要としています。と解釈している。

(2)基本方針
1.人権尊重
2.サービスの質の向上
3.地域との連携協力
4.法令及び法人倫理遵守の徹底
5.説明責任の徹底
6.関係業者と適正な契約関係の構築
7.行政との連携・協力の促進
8.人材育成、適切な人事・労務管理の実践
9.公共的・公益的取り組みの推進
10.組織当時の確立
11.財政基盤の安定化
12.経営責任の明確化
【4】施設の特徴的な取組 近隣10市町のショートステイ受け入れ
県内養成校の実習生受け入れ・県内大学介護等体験受け入れ
牛久市「子ども子育て会議」に委員として参加
県内養成大学・短期大学にて「社会的養護」
法人内外研修への積極的な参加
ホームページにて情報公開
【5】第三者評価の受審状況 2017年04月12日(契約日)~ 2017年09月28日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点

○「各職員の経験値の蓄積や学びの機会の充実を図ることで、よりよい養育・支援に向けた課題認識が高まっている」
 平成23年の開設当初から約半数の職員が継続して勤務しており、これまでの経験値の蓄積を基礎に、よりよい養育・支援を目指して取り組んでいる。また、年間を通して内外研修の機会が多く、新たな知識や技術を身につけながら専門性のさらなる向上に努めている。今回の職員自己評価結果では、各職員から改善に向けた提案が多く寄せられる等、施設運営の質の向上や子どもの最善の利益の実現を図るための課題認識が高まっている。

○「担当養育制や小規模グループケアを実施して、担当職員とのふれあいの時間を多く持ち、愛着関係の形成を図っている」
 職員が受け持つ子どもを決めて、入所から退所まで一貫して担当する「担当養育制」やユニットでの「小規模グループケア」を導入した養育を展開している。また、「スキンシップデー」として、担当職員と1対1で公園等に外出する他、外食・買い物・お泊り保育等を実施している。施設では乳幼児期に形成されるアタッチメントの質がその後の子どもの成長に大きく影響するとの考えの下で、遊び・授乳・食事・入浴等だけでなく、お手伝いなど少しの時間でも、担当の子どもと一緒に過ごしてスキンシップを多くとれるよう、職員間で協力しながら愛着関係の形成に取り組んでいる。


◇改善を求められる点

●「報告・連絡・相談の徹底や各種会議の役割の明確化等により、職員全体で一体的な運営ができる基盤作りに努められたい」
 施設運営上の決定事項や決定経緯を職員全体で情報共有するしくみが十分確立されていない結果として、職員全体の一体感が醸成しにくい状況は改善が望まれる。今後は、各種会議録の作成方法や申し送りのしくみを工夫する等、「報告・連絡・相談」の徹底が望まれる。また、グループ会議やリーダー会議、運営会議、職員会議等のうち、議題が重複する状況がみられるため、それぞれの会議の役割を明確にして職員全体で共通理解を図ることにより、効果的に検討できる基盤作りに努められたい。

●「養育マニュアルを基礎としたスーパービジョン体制を確立することが望まれる」
 スーパーバイザーである主任やグループリーダーは、職員が一人で問題を抱え込まないよう相談しやすい環境づくりを目指している。また、今年度は「ケア学習」等の養育実践を土台にして養育マニュアルを全面改訂し、法人内外の研修の幅を広げていくことを計画している。今後は、支援の質をさらに向上するために養育マニュアルを活用した研修の充実を図るとともに、スーパーバイザー自らも外部研修等に参加して専門性を高めつつ、施設独自のスーパービジョン体制を確立することが望まれる。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 第三者評価の受審は、今回で2回目になります。1回目は開設4年目の時で、職員みんなで課題とするところに向かっていたという時期でした。今、7年目になって職員それぞれが施設の運営についても主体的に考え、発言をする力を得てくれています。深く考え悩んだからこそ混乱が生じましたが、このことを貴重な機会ととらえて、職員全体が一体感を持てる職場作りを、具体的に一つ一つ確認し合いながら進めて行く考えでおります。
 子ども一人ひとりに惜しみない愛情を注ぎ、よりよい養育をめざす姿勢は当院の職員の大きな強みで、経験に寄りかからず、常に問題意識を持って学びを深めようとしています。
今後の課題としては、更に話しやすい職場作りをめざして、スーパーバイズやお互いの率直な意見交換などにより、専門性や援助の質の向上を図りながら子どもたちだけでなく職員にとっても居心地のよい職場作りをして参ります。
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