【1】第三者評価機関名 | (特非)NPOかんなびの丘 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021195 SK2021193 |
【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 25名 | |
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施設長氏名 | 杉田 善久 | 所在地 | 大阪府 | |
URL | http://www.dsw.or.jp/kanren/nyujiin.html | |||
開設年月日 | 1971年12月01日 | 経営法人・設置主体 | 大阪市 | |
職員数 | 常勤職員 | 38名 | 非常勤職員 | 2名 |
有資格職員 | 看護師 | 4名 | 保育士 | 19名 |
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臨床心理士 | 2名 | 調理師 | 4名 | |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 6室 | (イ)設備等 | 小規模グループホーム 屋上園庭 |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 【保育理念】一人一人の命を尊重し、25名の小規模施設の特性を生かし、家庭的な情愛のもとに健全育成することを根本理念としている。 【基本方針】生涯にわたる人間形成の基礎を培うきわめて重要な時期を過ごすことになるため、小規模施設の特性を生かし、できるだけ家庭に近い環境作りに努める。 子どもたちの人間としての権利(育ちの保障・権利侵害防止)を尊重して、個々の成長に応じ、心身ともに健やかにその発達を促すよう支援する。(職員との愛着関係や信頼関係を培う) 専門的技能を生かし、保護者と子どもの絆を深め、家族との再統合を支援する。 地域との交流を図り、地域のニーズに対応できる関係作りを行う中でネットワークを形成し、より良い乳児福祉の拠点として地域づくりに貢献する。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | (1)地域に開かれた子育て支援の場として、育児相談やショートステイ、病後児保育(病気回復期)を実施しています。 (2)小規模グループケア(チューリップ保育)として地域に一軒家を借り、養育者と安定した関係を築き子どものペースに合わせ、より細やかな応答性の高い養育を実施しています。 (3)子ども一人一人のつながりのある育ちを保障するとともに、自分らしさを実感し自己肯定感をもって生い立ちの整理ができるよう担当者が「育ち日記」を作成し、年に一回保護者に渡しています。児童養護施設へ措置変更した場合は、のちの子どもの成長に役立つように15歳を迎える子どもに対し、担当職員より応援メッセージを残しています。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2023年09月06日(契約日)~ 2024年03月27日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和2年度 | |||
【6】総評 | 【特に評価が高い点】 ●質の向上のための人材育成 全国社会福祉協議会の「乳児院の研修体系」を基本としたポイント制の研修を行っており、職員ごとの目標の達成と振り返りノートにより受講の効果、定着を図っています。 ●地域との交流 地域住民の参加が可能な施餓鬼法要、建物内の一部スペースを地域に開放し喫茶や、カルチャーセンターを行っており、地域住民との交流や、地域の福祉ニーズの把握を行っています。 ●地域の児童福祉の一大拠点化と福祉向上への取り組み 同一建物内に母子生活支援施設、自立援助ホーム、放課後児童育成、保育所、乳児保育所、夜間保育所があり、各施設でともに連携を取りながら、近隣の児童相談所・病院・警察・法律事務所・学校・保健福祉センターとも連携する地域における児童福祉の一大拠点となっています。 ●先進的な福祉ニーズへの取り組み 地域拠点としてえた福祉のニーズとして「予期せぬ妊娠や望まない妊娠等により一人で不安を抱えている妊産婦に対し、安心して出産子育てが出来る」よう大阪市の産前産後母子支援事業を行っています。事業の専門スタッフや乳児院や母子生活支援施設での多様な資源機能を最大限に活かす取り組みを行っています。 ●子どもへのきめ細かい養育支援への取り組み 子どもの権利擁護を守るため入職した新人職員からの新たな視点での意見を取り入れており、虐待防止マニュアルを改定しています。また、コモンセンスペアレンティング研修を受講、日々チェックシートを活用し自らの支援を振り返り、意識的に子どもを尊重した支援が出来るよう取り組んでいます。 【改善が求められるところ】 ●個人情報の管理の徹底 子どもの写真などの個人情報の取り扱いについて、ルールは決められていますが、気のゆるみから情報漏洩につながる可能性があることを前提に、どんな個人情報があるか、その取り扱いについて課題はないか、その改善方法を検討し対応策の共有を図ることを求めます。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 平成29年度に初めて第三者評価を受けてから、今回で4回目の受講となります。過去3回は管理職が中心となり取りまとめを行っていましたが、今年度は一般職である、基幹的職員が中心となり、必要な資料集めから、職員間での討議内容の取りまとめ等、全て責任をもって執り行い受審する事にしました。 資料やマニュアルを見直し、振り返りをする中でより深く乳児院の内容を理解する事が出来たようです。またそのような職員を今後も増やすことで、子ども達が安心・安全に過ごせる事に繋がっていくと思います。 また今回改善内容として、個人情報の取り扱いについて指摘がありました。今年度中に職員間で協議し改善に向けて取り組みたいと思います。今回の気づきを日々の養育に生かし、より一層努力してまいります。ありがとうございました。 |