社会的養護施設第三者評価結果 検索

和泉乳児院

【1】第三者評価機関名 (特非)ふくてっく
評価調査者研修修了番号 SK18234
SK18235
1201C029
0501B093

【2】種別 乳児院 定員 40名
施設長氏名 栗延 雅彦 所在地 大阪府
URL http://www.nyuyouji.or.jp
開設年月日 1952年08月26日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 和泉乳児院
職員数 常勤職員 56名 非常勤職員 4名
有資格職員 看護師 6名 保育士 42名
管理栄養士 1名 調理師 4名
臨床心理士 1名 医師 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 乳児ユニット(13名×2)、\n小規模ケアユニット(4名×2、6名×1) (イ)設備等 バス、トイレ、キッチン、洗濯室
(ウ) 乳児厨房 (エ)
【3】理念・基本方針 1. 子ども中心の養育方針のもと、子どもの最善の利益の追求とその権利を擁護する援助を行います。
2. すべての子どもは社会全体で育むという社会的養護の理念のもと、子どもの自立と家族の再統合を支援します。
3. 法人創立時の思いのもと、地域社会への奉仕と社会貢献に努めます。
【4】施設の特徴的な取組 1. 子どもたちが安全で安心できる生活環境を提供する。
2. 子どもの健やかな身体と豊かな心を育む食育を推進する。
3. 子どもと職員の愛着関係・信頼関係に基づいた支援を行う。
4. 乳児院・幼児院(両施設)の親密な連携のもと、連続性、継続性、一貫性のある養育を行う。
5. 親と子どもの絆をつなぐ家族との交流や再統合を支援する。
6. 地域社会に根ざした施設運営を図り、社会に貢献する。
【5】第三者評価の受審状況 2020年03月03日(契約日)~ 2020年12月21日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評 【評価の高い点】
・地域との交流、地域貢献、地域の福祉ニーズへの具体的な対応と施設のもつ機能を活かした取組みがあります。
・施設長の社会福祉事業全体の動向に関しての情報収集とこれに基づく中・長期計画の策定は高く評価できます。
・第三者評価結果に基づき、課題を整理しプロジェクトチームを組織し、改善に取り組んでいます。
・各種マニュアルが整えられています。
・一貫した養育担当制によって職員との愛着関係を深めています。
・異年齢児によるのユニットを構成して、子どもに多様な他者との関わる機会を提供し、主体的な成長を促しています。
・ユニット調理に取り組んで、幼児期からの食育に取組んでいます。
・併設する児童養護施設(和泉幼児院)と連携して、継続的な養育支援を実現しています。

【改善が求められる点】
・現状評価と改善課題の把握はあるのですが、見直しの取組が不十分です。
・経営の改善や業務の実効性を高めるために、職員間に共通の意識を構築し、
 施設長以下一丸となって取り組む体制づくりが求められます。
・人事管理制度に透明かつ適正な考課制度を機能させて、
 職員の貢献度を皆が納得のいくように評価することを期待します。
・働きやすい職場づくりは、施設長以下職員みんなが互いの職責を理解して、共に創り上げて行く意識が欠かせません。
・多様なマニュアルが整然と整えられていますが、これらの見直しは必要に応じてではなく、
 定期的に実施することが必要です。
・朝食と昼食の間隔が短くなっていて、職員はおやつや子どもの運動量の加減で調整しています。
 栄養管理上も、子どもの満足度も支障はありませんが、生活のリズムを持たせるために改善が求められます。
・居室の換気量が不足気味で、また場所によりむらがありますので、快適性や保健衛生上の課題があります。
・保護者等に対する心理的支援やソーシャルワーク、親子関係の再構築の取組の充実が求められます。
・里親支援について、組織としての取組の強化と人員確保が求められます。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 当院では第3回目の受審となりました。
評価機関がこれまでの大阪府社協から“ふくてっく”に代わり、乳児院の種別は初めてとお聞きしていたので、どのように変化するのか少し不安もありました。しかし本番では、職員達への聞き取りも丁寧で、ヒアリングした多くの職員達も気持ちよく話が出来、またその内容を汲んでくれたと言っています。また乳児院の事前勉強もよくされており、全般的に気持よく丁寧に受けることが出来ました。
尚、今般の評価結果で更に改善すべき項目が明確となりましたので、これから職員皆で共有化し、当院の質の向上を引続き図っていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

和泉乳児院 施設長 栗延雅彦
第三者評価結果はこちら