【1】第三者評価機関名 | (社福)大阪府社会福祉協議会 | ||
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【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 30名 |
施設長氏名 | 中野 陽介 | 所在地 | 大阪府 |
URL | http://el-roi.jp/el_annai.html | ||
【3】実施調査日 | 2013年08月28日~2014年03月20日 | ||
【4】総評 | ◇特に評価が高い点 1 施設運営全般 平成22年4月に社会福祉法人イエス団によって設立された大阪府下で一番新しい乳児院です。イエス団の基本理念に準拠した施設運営の基本が定められています。施設は木造平屋建ての徹底した小舎制であり、支援の面では子どもの個別担当制を基本にしています。 2 養育・支援 30名の定員を5つの小舎に分けて運営しています。ハード面では、木造の平屋建てで、各ホームに玄関、居室、厨房、トイレ、風呂を設置し独立性を確保すると共に、ソフト面では、各ホームでの生活を重視して、施設全体行事を行わず、必要な行事はホーム単位で行っています。 3 愛着関係の形成 長期に入所する子どもに対しては、愛着形成の観点から、職員が個別に担当する体制を採っています。乳児院から系列の児童養護施設に措置変更される場合には、担当者が所属異動をする場合があることは画期的な取組といえます。 4 マニュアル把握年間計画の取組 施設で活用している諸規程や諸マニュアルについての点検、見直しを年間計画を立てて実施しています。この取組は高く評価できます。 5 ナビシステムの取組 パソコンを活用してのナビシステムを運用しています。職員の職階によるアクセスの制限は設定されていますが、職員が必要なときに必要な情報に迅速にアクセスできるようにして、情報の共有化を図っています。また、子どもにかかる記録を入力しアセスメントに活用しています。今後は、サイトマップの作成などシステム運用上の改善の余地はありますが、取組として高く評価できます。 ◇改善が求められる点 1 地域との連携の確立 地域と施設との連携を確立するために、地域自治会への加入、地域活動への参加協力が求められます。 2 施設機能の地域への還元 施設が蓄積している子育てについてのノウハウ等を地域へ還元する手だて(必ずしも施設開放を意味しません。)の確立が求められます。 3 職員の計画的育成の取組 職員の育成に観点を当てた研修計画の策定、人事考課制度の導入が求められます。 4 親子関係の再構築を目指した支援の拡充 面会の際や、外出・外泊の出発時や帰園時に、保護者の意見を聞く時間が設けられていることは評価できます。関わりが可能な保護者に対しては、児童相談所との連携の下、家庭支援専門相談員を中心に保護者への情報提供や意向把握など親子関係の再構築を支援する取り組みを拡充させていくことが期待されます。 |
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【5】第三者評価結果に 対する施設のコメント |
初めての第三者評価、二回コースで受審させていただいた事が、良い結果となりました。 前年は自己評価にガーデン エル全体で取組んでいました。 その流れで今年度受審にも全員であたりました。 中でも、一回目の評価を受けてから、二回目の受審に向けての取組みに、各職員がより熱意を込めてあたり、ガーデン エルの活性化につながったように思います。 特に、当施設は、この4月に設立5年目を迎えたばかりです。 そのため、4年間で積み上げてきたものが、いかなる評価を受けるか。それによって、ガーデン エル開設初期の方向性を検討し、これからの進路を修正するよい機会となりました。 これからも、小さな生命が健やかに育まれるよう、関係機関と連携して歩んで参ります。関係機関から、そして何より子どもから信頼されるガーデン エルであるために、絶えず改善に取り組んで参ります。 |