【1】第三者評価機関名 | セリオコーポレーション(有) |
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評価調査者研修修了番号 | SK15100 SK16016 |
【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 内藤 順敬 | 所在地 | 静岡県 | |
URL | http://www.fuyoukai.org | |||
開設年月日 | 1952年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 芙蓉会 | |
職員数 | 常勤職員 | 25名 | 非常勤職員 | 11名 |
専門職員 | 看護師 | 5名 | 家庭支援専門相談員 | 1名 |
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保育士 | 19名 | 個別対応職員 | 1名 | |
栄養士 | 2名 | 嘱託医 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 乳児室(3)ほふく室(1)小規模養育室(1)遊戯室(2)母子生活室(1) | (イ)設備等 | 沐浴室・おむつ交換室・食堂・調理室・診察室・観察室・調乳室・ナースプール |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 1)キリスト教隣人愛に基づく子ども至上主義…いかなる時も子ども最優先の対応を心がける。 2)隣人愛に基づく職員と子ども、職員相互の支え合いで信頼関係の構築をめざす。 3)子どもたちの権利を守り、子どもにとって良いこと、必要なことは何でもやってみる。 4)基本的生活習慣や自立の躾は、生活の中から生まれることを基本として養育する。 5)園外保育や様々な経験や通じて社会性が助長されるような養育環境を提供する。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 24時間365日の体制で、家庭での生活が困難な子どもたちの受け入れを行っている。 「子どもたちの心を守り育てる」をテーマに、措置変更時の心理的な負担軽減のための受け入れ先との移行準備や、発達に課題があり、措置変更先が見つからない子ども達への養育支援に力を入れており、乳児院から幼稚園に通わせている。また、家庭的な生活を目指し、職員と一緒に食事をしたり、夕食後の入浴などの取り組みを行っている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2016年06月27日(契約日)~ 2017年03月30日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成25年度 | |
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ◇福祉サービスの質の向上を図るための取組みの充実 第三者評価基準を基に職員全員で自己評価を行い、自己評価委員会を定期的に開催して、自己評価の結果を分析・検討しており、その中から課題を抽出して計画・目標を策定(P)、計画を実施(D)、実施後の評価(C)、計画・目標の見直し(A)を行うPDCAサイクルに基づいた取り組みを組織的・計画的に行っている。 ◇感染症の予防と対応策の充実 感染症の予防策として数年前より電解水生成システムを導入し、食器や衣類等の消毒を通年で実施しています。定期的に感染症委員会を開催して、感染症の予防と発生時の対応についての職員研修を行っており、マニュアルに基づいて徹底した取り組みが行われている。 ◇養育・支援の実施方法の標準化 標準的な実施方法を「養育マニュアル」として文書化しており、研修やOJT指導を通して職員への周知徹底を図っています。新任職員等が標準的な実施方法にもとづいて養育・支援を行っていることを検証するため、チェックリスト等を用いて確認しながら標準化を図っている。 ◇夜間の安全確保の体制の充実 夜間の安全確保のため、チェック表を活用して15分おきに子どもに触れて安否確認をしており、1歳未満の子どもはネオガードを使用し24時間体制で安否確認をしている。 ◇新しい手法による職員研修 子どもの愛着関連行動評価の中の「気になる行動」に対応した有効な関わりを学ぶため、小児精神科医による「ビデオカンファレンス」とういう形での研修を行っている。 ◇改善を求められる点 ◆家庭的養護の推進 家庭的養護の推進と支援の個別化を図るため、小規模グループケア・担当養育制・養育単位の小規模化・玩具の個別化等に取り組んでいるが、家庭的な養育環境や養育の形態を検討して家庭的養護の推進を図り、小規模グループケアの実施に向けて、全国の乳児院のリーディングモデルとなることが望まれる。 ◆マニュアルの見直し マニュアルの見直しについて、実態と異なるマニュアルについては変更して書き換えをする等、総合的にマニュアルの見直しを図ることが望まれる。 ◆権利擁護に係わる取組み 会議や研修を通して権利擁護に係わる注意喚起をしているが、「被措置児童等虐待対応」に関連する、被措置児童等虐待の届出・通告制度の内容を職員が充分理解して、日常的に体罰等を意識した取り組みの充実を図ることが望まれる。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | このたびの第三者評価の結果を真摯に受け止め、認可以来65年余の当園の歴史に基づく、養育技術の再検証を行い、後世に伝承すべきものを精査しながら、乳幼児の安心・安全を守る最後の砦としての乳児院の役割を果たすべく、今後の支援環境の整備等に努めていきたいと思います。 |