【1】第三者評価機関名 | (株)シーサポート |
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評価調査者研修修了番号 | SK18047 2001910405 |
【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 65名 | |
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施設長氏名 | 野口 ひろみ | 所在地 | 埼玉県 | |
URL | http://www.fujimi-babyhome.or.jp/ | |||
開設年月日 | 1961年12月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人愛全会 | |
職員数 | 常勤職員 | 61名 | 非常勤職員 | 5名 |
有資格職員 | 保育士 | 37名 | 看護師 | 9名 |
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家庭支援専門相談員 | 2名 | 里親支援専門相談員 | 1名 | |
栄養士 | 2名 | 調理師 | 4名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 児童居室(65名):565.2㎡ | (イ)設備等 | 地域交流室:110.26㎡ |
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(ウ) | 親子訓練室:30.13㎡ | (エ) | 調理室・洗濯室他:668.66㎡ | |
【3】理念・基本方針 | (1)理念 一人ひとりの子どものかけがえのない生命を守り、養育するとともに、安心した生活環境の中で心身共に健やかに成長できるよう努める。 (2)基本方針 ①子どもたちの基本的人権を守ること。 ②愛情をもって接して愛着関係を構築し、情緒の安定を図ること。 ③健康管理、事故防止に充分配慮すること。 ④発達段階に応じて、より多くの可能性を引き出すように努めること。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ①保護者が安心してこられるよう職員誰もが笑顔で挨拶や言葉かけをするよう心掛けている。 ②入所前訪問やケースカンファレンス等をして関係機関から信頼される施設になるよう努めている。 ③リスクマネジメントの視点を入れたマニュアル作り。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2019年09月01日(契約日)~ 2020年03月12日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成28年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ①個別支援をチームで達成する環境構築が職員育成につなげられています 自立支援の基盤として毎月指導目標が作成されており、「部屋全体としての関わりの指標」として位置づけていることに本院の支援の本質を見ることができます。「なぜなぜ会議」・「栄養会議」はそれぞれ全体ではなく、個別の子どもの課題や目標について話し合いがなされており、個を全体で支援する支援が存在しています。子ども一人ひとりの支援が小さな単位でなく部屋全体もしくは院全体で把握・見守る体制が構築されており、ベテラン職員から各職員に知識・技術・経験が継承される仕組みが若い職員が育つ環境となって現れています。 ②根拠と考察が存在する確かな支援が実践されています 障がい・疾病等様々な特性を抱える子どもたちに対して様式の変更等アセスメント力の強化・一時保護時の受け入れ体制の整備・数値化された発達チェックによる細かな把握がなされており、指導目標に沿った養育支援に取り組んでいます。子どもたちの特性に応じるため、ケース検討とリスクマネジメントの視点を盛り込んだ支援を養育向上のための両輪と位置づけており、確かな支援の裏には根拠と考察が存在しています。 ③子どもたちの健康と安全を守るための措置が講じられています 医療依存の高い・配慮の必要な子どもの入所が多い中、子どもたちの健康維持・受診等について高い支援力が発揮されています。変更等細やかな措置を必要とする服薬管理・昼夜問わずの緊急時対応・機器の整備と使用方法の指導・ラウンドによる申し送り等々一時も気が抜けない支援への熱意と看護部門職員の貢献にあらためて敬意を表わします。 ◇抽出された目標と課題 年度の事業計画には、3つの重点目標:①権利擁護の推進、②職員資質の向上、③事故防止を取り上げており、委員会等での検討を通して取り組んでいます。本評価を通じて下記の課題と目標が抽出されており、これまで同様、検討と検証を通して可否の判断をしていくことが望まれます。 ●入所児童の特性の変化による部屋編成の改定 ●希望する外部研修への職員アンケート実施 ●情報の共有化とその方法の検討 ●人事考課の活用方法・職員への効果・本院の特性を踏まえた実施 ●退所後の保護者へのアンケート実施 ●子どもたちと触れ合う・遊ぶボランティアの更なる募集・受け入れ ●着替え・ボディタッチ等プライバシーの位置づけの検討 ●リスクマネジメントに関する標準化の継続・動画等の導入 ●ヒヤリハット報告書の簡素化と提出数の増加 ●被災時の近隣住民への協力と入所児童の安全確保 ●子どもたちの食材に触れる機会の増加 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 当乳児院では、受審制度が始まってから「第三者評価委員会」を立ち上げ、自己評価を行ったり、マニュアルの整備を行ったりしています。 今回も受審に当たっては、メンバーを中心にグループ化しての自己評価を行いました。課題の達成が不十分な事やマニュアルの見直しも十分でないこともあり、低い評価の項目も多くありました。しかし、受審に参加して振り返りができたことや達成できている項目も多くあり、受審の結果では高い評価をいただき、職員の自信につながったように思います。又、受審により新たな課題も見つかりました。これからも処遇向上のため、力を合わせて頑張りたいと思います。 |