社会的養護施設第三者評価結果 検索

聖母託児園

【1】第三者評価機関名 (特非)ニッポン・アクティブライフ・クラブ ナルク福祉調査センター
評価調査者研修修了番号 SK2021186
SK2021190
1501C025


【2】種別 乳児院 定員 50名
施設長氏名 藤川 繁美 所在地 大阪府
URL http://seikazoku.com
開設年月日 1947年12月12日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 聖家族の家
職員数 常勤職員 49名 非常勤職員 10名
有資格職員 保育士   35名 看護師 6名
社会福祉士 2名 社会福祉主事 5名
栄養士 1名 心理士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 寝室2  (イ)設備等 トイレ6  浴室2  食堂3 遊戯室5  沐浴室1
(ウ) ほふく室4  0歳~1歳室2  1歳~2歳・3歳室3 (エ) 事務室1 相談室2 医務室1 親子訓練室1 会議室   
【3】理念・基本方針 「子どもと保護者と職員を大切に、地域との共生・協働を目指して」
・キリスト教精神に基づく愛の心による家庭的養育を実践します。
・職員は互いに大切にしあい、温かで活気のある職場を創ります。
・地域とのつながりを大切にし、必要とされる存在になります。
【4】施設の特徴的な取組 施設創設以来、カトリックの精神と「乳児院」と「児童養護施設」が一本道を挟み併設して所存する特徴を活かし、一体統合運営・一貫した児童養育に取り組んでいる。長年に亘り社会的に養護が必要な児童の養育・支援に全力を注ぎ、早くから法人独自でファミリーソーシャルワーカーや心理職の配置、週末里親制度や分園型グループホーム等、先駆的な実践活動を展開してきた。聖母託児園は乳幼児一人ひとりを大切に尊重し、より個別的な配慮のもとに全職員が深い愛情を持って養育に努め、保護者への相談支援にも積極的に取り組んでいる。生活グループは本体に4つのグループと分園型小規模グループケア1か所を運営。養育では担当制を採用し、一人の養育者ができるだけ長く担当する子どもの養育を行えるように配慮している。職員育成についてはプリセプター方式を導入し、先輩職員と新任職員が共に歩み、乳幼児の健やかな成長を目指して励んでいる。本体施設建て替え工事(ユニット化)を間近に控え準備を進めている。
【5】第三者評価の受審状況 2022年10月24日(契約日)~ 2023年03月30日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和元年度
【6】総評 ・子どもたちが楽しいな、心地よいな、安心できるな、という雰囲気づくりに邁進している日常の姿勢が伝わってくる。
・子どもたち一人ひとりと愛着関係を作ろうと、スローガンを掲げるだけでなく、ていねいに実践している。とにかく明るい雰囲気である。
・トップダウンではなく、話し合いでボトムアップしてゆこうという事が、自然と出来ているように感じられる。
・子ども主体で運営されており、職員への呼びかけも、〇〇先生ではなく、〇〇ちゃんと、子どもが親しく呼びかけやすいように呼ばせている。
・建て替え計画が延びていたが、令和5年度内に着工予定である。新しい体制を見据えた職員研修を考えている。建て替え後の養育現場に大いなる期待をしている。
・職員参画での「養育マニュアル」等の書類が整えられ、多くの研修を実施している。各々詳細な検証方法を準備しPDCAサイクルが回っている。日常の養育に定めた養育方法が生かされているか、漏れの無いようなチェック体制を準備し、質の向上に繋がるものとなっている。
・職員間での話し合いがよくもたれ、子どもの発達や保護者の状況に合わせた支援が、きめ細かく行なわれている。
・職員面談や、保護者アンケート、施設内見学からも職員の連携の良さが見られ、気持ちに余裕を持った温かい雰囲気を感じる。
・個人ファイル「○○君のすくすく」を用意し、月ごとの写真と成長過程の記録コメントを入れている。子どもたちが自分の記録を見て将来アイデンティティの確立に役立つ事であり素晴らしい、一人ひとりを見守る姿勢が表れている。
・要対協(要保護児童対策地域協議会)への認知度も低く連携する所が少ないけれども、地域の要対協と連携してアフターケアを進めている。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回も全職員が自己評価を行い、項目別に小グループで結果を集約し、話し合いを繰り返し、共有することにより職員の意識が高まり、養育の内容や運営全般について理解を深めることができました。今回、「子どもたちが楽しく、心地よく、安心できる明るい雰囲気と丁寧な実践」が評価していただいことは全職員大変有難く思っております。これから建替え工事を控え、「新しい聖母託児園」に向けて準備を進めていきますが、今回、評価していただいこと、ご指摘いただいた内容について職員で共有し、より良い養育の質の向上を引き続き図っていきたいと思います。
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