社会的養護施設第三者評価結果 検索

エスぺランス桑名

【1】第三者評価機関名 (株)中部評価センター
評価調査者研修修了番号 SK16016
19地福第1545-15号



【2】種別 児童養護施設 定員 30名
施設長氏名 大野 朋美 所在地 三重県
URL
開設年月日 2007年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 アパティア福祉会
職員数 常勤職員 20名 非常勤職員 1名
専門職員 児童指導員 11名 里親支援専門相談員 1名
家庭支援専門相談員 1名 心理士 1名
保育士 3名 看護師 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 個室(2人部屋含む):14室 幼児部屋:3室 保育室 (イ)設備等 食堂・医務室・地域交流スペース・学習室・親子生活訓練室
(ウ) 心理療法室 (エ)
【3】理念・基本方針 ★理念
 すべての人を尊重し、共感をもって寄り添い、支えます。

★基本方針
1.専門性をもって個々のニーズに対応出来る質の高いサービスの提供に努めます。
2.地域社会に貢献し信頼ある施設作りを目指します。
3.職員の能力を十分に発揮出来る環境の中で常に前進する組織作りに取り組みます。
4.笑顔で喜びを感じられる暖かい場所であり続けるよう努力します。
5.ISO9001:2008に準拠したシステムを構築し、この品質マネジメントシステムが常に有効であるよう、継続的な改善活動を推進します。
6.関連するあらゆる法規制やその他の要求事項を遵守し、ご利用者のニーズを把握するとともに、サービスに対する要求事項にこたえます。
7.品質方針の実現のため、組織全体や各部門において品質目標を設定し、この品質方針を組織全体に伝達して理解させ、引き続き適切であり続けるよう必要に応じてレビューします。
【4】施設の特徴的な取組 ・今年度のエスぺランス桑名の品質目標は「目指せ!お料理マイスター」
・エスぺランス桑名の新しい・楽しい・役立つ食育の仕組み作りを目指し活動しています。入所児童の各年代に合わせお料理検定方式で食育を行います。自立後や家庭に復帰した際に子ども達の力になる、他施設と差別化できるようなオリジナルの食育を目指します。
・また、今年度は委員会活動にも力を入れています。リスクマネジメント委員会、人権擁護委員会、感染症対策委員会などを通して職員の意識の向上を図り、子ども達のより良い生活へ繋げていきたいと思います。
・今年度より里親支援専門相談員を配置。関係機関との連携を図りながら社会的養護の推進に努めています。
【5】第三者評価の受審状況 2016年10月25日(契約日)~ 2017年04月21日(評価結果確定日)
受審回数 1回      前回の受審時期 平成25年度  
【6】総評 【特に評価が高い点】

◇支援の質の向上に向けた取り組み
 ISO9001で認証を受けた品質管理マニュアルに基づいて、支援の質の向上に向けた取り組みが日常的に行われている。組織的にPDCAサイクルを活用した取り組みが行われており、特に評価(チェック)を行う体制が整備されている。定められた評価基準に基づいて自己評価を行うとともに、定期的に第三者評価やISO認証審査機関の審査を受審している。

◇職員の教育・研修の充実
 法人としての研修体系が確立しており、教育・研修の種類毎に具体的な教育コースが策定されている。特に新人職員研修では、プリセプター制度に基づいた研修プログラムが実施されており、アソシエーターによるプログラムの進行管理が行われている。その他にも、資質向上研修、ISOの基本研修、QC研修、資格取得研修、OJT教育、児童福祉法やコモンセンスペアレンティング等の専門的な研修が体系化され、実施されている。

◇子どもの発達に応じた学びと遊びの場の提供
 子どもの発達に応じた学び、遊びの場を提供している。玩具や遊具が適切、且つ十分に用意されており、特に屋上の砂場が魅力的なものであった。学びや遊びの支援として、絵本の読み聞かせボランティアや学習集会所(中学生が無料で勉強を教えてもらえる施設)等の地域の社会資源を有効活用している。


【改善を要する点】

◆子どもからの意見や相談への対応
 ユニットミーティングが行われ、子どもからの意見傾聴、改善が行われている。業務日誌に出された要望について記載されているが、月毎の聞き取りだけでは、子どもが日々思いつく要望に関しての改善に至ることは少ない。業務日誌を活用し、内容区分に「児童要望」等を入れて、どのような要望がいつ誰から出たのか、それらはいつどのような形で改善されたのかを記録しておくシステムを構築できると更なる質の向上に繋がると思われる。

◆性に関する教育
 児童相談所と連携して心と体の健康教育を行っているが、内部的なカリキュラムは作成していない。カリキュラムには具体的に、「いいタッチわるいタッチ」、「ヤダ」の練習、「プライベートゾーン」の周知、「腕一本」の教育等、性被害から身を守る基本的な術を伝えておく必要がある。それがないと、施設内で性被害があった時に後手後手に回ってしまう恐れがある。「生教育」として、誕生日を祝う意味や、命の大切さ等を教えることも良いと思われる。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 先日はありがとうございました。
改善を要する点について、計画的に具体的に取り組み、質の向上に努めて行きたいと思います。
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