社会的養護施設第三者評価結果 検索

ラ・サール・ホーム

【1】第三者評価機関名 (社福)宮城県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK15014
S25127
第94号


【2】種別 児童養護施設 定員 80名
施設長氏名 大塚 涼子 所在地 宮城県
URL
開設年月日 1948年12月26日 経営法人・設置主体 社会福祉法人ラ・サール会
職員数 常勤職員 33名 非常勤職員 16名
専門職員 児童指導員 8名 保育士 19名
栄養士 1名 看護師 1名
心理療法担当職員 1名 調理員 2名
施設設備の概要 (ア)居室数 小学生以上8ユニット、幼児室1ユニット (イ)設備等 地域開放交流室
(ウ) 親子訓練室 (エ) 自立訓練室
【3】理念・基本方針 【理念】児童福祉法第一条
 全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。

【養護方針】
 児童福祉法第一条に規定した児童福祉の理念に沿い、キリスト教的世界観、人間感を土台にして、次のような子供を育てます。
・祈ることのできる子ども
・自分で自分の生活を創り出せる子ども
・共同生活の場で、自分の役割を果たせる子ども
・自然への親しみと関心を持てる子ども
【4】施設の特徴的な取組  施設では体育館やグラウンド、地域開放交流室、自立訓練室など、子ども達が自由に利用できる環境が整備されています。
【5】第三者評価の受審状況 2017年09月01日(契約日)~ 2018年03月08日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 【評価のできる点】
◇家庭的な雰囲気を大切にした支援を行っています
 施設では居室を一軒の家と捉え、居室内での食事や調理を多く取り入れて担当職員と食卓を囲むなど、子どもが和やかで家庭的な雰囲気を感じながら、安心して生活できるように工夫しています。
◇子どもの生活を大事にした取り組みを行っています
 施設では、子どもの意見や意向を尊重し、満足の向上に努めています。施設内の2か所に意見箱を設け、「聞き取りシート」で出された子どもの意見や疑問に答えたり、掲示して返すなどの方法を取っています。その子ども達の意見から外出の時間を延長したり、寄付の自転車を個人所有にするなど、子どもの意見を取り入れながら生活の改善に繋げています。
◇施設長のリーダーシップが発揮されています
 施設長は、長年の経験から子ども達の生活状況を熟知しており、生活環境の改善、マニュアルの作成などを通し、養育・支援の向上にリーダーシップを発揮しています。さらに職員一人ひとりと面談し、「個別研修計画」を作成し、研修会への参加を推奨するなど人材育成にも積極的に取り組む姿勢が見られます。
 
【改善が求められる点】
◇プライバシー保護についてのマニュアル整備を望みます
 施設では、職員は日常生活のなかで「子どもへ届いた親書は触れない」「子どもが留守の時は、勝手に部屋に入らない。入る場合は予め、了解を得る」「他児の話は、子どもの前では話さない」など、子どものプライバシーに配慮した支援を心掛けています。また、職員へは研修の機会を通して周知が図られていますが、今後は、より子どもを尊重した養育・支援を実施していく上において、子ども安心して生活ができるよう、職員によって考え方や取り組みに違いが生じることのないようにプライバシー保護について、マニュアルを整備することを望みます。

【期待する点】
◇地域の福祉向上のための取り組みを期待します
 施設では、町内会活動に参加したり、地域住民に体育館やグラウンドを開放するなどの取り組みを行っていますが、今後は、社会福祉に関する知識や専門性を活かし、地域の福祉ニーズに基づいた公益的な事業・活動に取り組むことを期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  この度は、丁寧な調査・分析・評価・そして、沢山のご助言を頂きまして誠に有難うございました。感謝申し上げます。前回の受審から3年が経過し、この間に、良い所は伸ばしつつ、改善すべき所は職員達の協力の元に整えて参りましたが、まだまだ不足な所がありますので、今後も施設一丸となり、各種規定等の更なる充実を進め、子ども達にとって、安心して、自分を委ねられる大人が側にいる生活の場所作りに努力して参ります。更に、地域の福祉ニーズを把握し、地域における施設の役割について考え、やれることを、積極的に取り組んで参りたいと思っております。今後共どうぞ宜しくお願い致します。
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