社会的養護施設第三者評価結果 検索

仙台天使園

【1】第三者評価機関名 (社福)宮城県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK15013
S15086



【2】種別 児童養護施設 定員 80名
施設長氏名 土倉 相 所在地 宮城県
URL http://www.tensien.com/
開設年月日 1933年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人ロザリオの聖母会
職員数 常勤職員 35名 非常勤職員 12名
専門職員 児童指導員 17名 保育士 12名
栄養士 1名 調理員 4名
看護師 1名 心理担当職員 2名
施設設備の概要 (ア)居室数 6ユニット(1人部屋18か所、2人部屋10か所、3人部屋4か所) (イ)設備等 親子訓練室
(ウ) 地域交流ホール (エ) 地域小規模児童養護施設「さくら」
【3】理念・基本方針 <基本理念>
1 児童の最善の利益を追求する
2 子ども自身の意見表明権を尊重する
3 児童の人権と命の尊厳の尊重
4 職員から「愛されている」ことを子ども自身、実感出来る養護を形成する

<養護基本方針>
 キリスト教的世界観、人間観を土台として、次のような子どもを育てる
・祈り、感謝することのできる子ども
・明るく美しい心を持った子ども
・自主的に責任を持って行動できる子ども
・困難にくじけず、正しく生きる強い子ども
【4】施設の特徴的な取組  施設には、4年前から寄付金を子どもの自立資金として給付する独自の「自立支援金」制度があり、退所後の子ども達の生活支援に充てています。
【5】第三者評価の受審状況 2017年07月01日(契約日)~ 2018年01月29日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 【評価が高い点】
◇子ども達の地域交流を大切にしています
 施設では、サッカー・バレーなどのスポーツ少年団への加入や夏祭りへの参加など、子どもと地域との交流を広げるための取り組みを積極的に行っています。また,施設内のクラブ活動に地域の子どもを受け入れるなど、地域との関わりを大切にしています。

◇地域小規模児童養護施設において適切な養育支援が行われています
 地域小規模児童養護施設「さくら」では、子どもの日課は食事の時間を除き、子どもの意志を尊重した柔軟なものとなっています。また、町内会や地域住民との交流の場を多く設け、子ども達が社会的ルールを習得するよい機会となっています。
 職員が毎食一人当たりの食材の量を詳細に記録しており、子どもの発育に必要な栄養摂取量を勘案しながら、配慮のこもった食事を提供しています。

◇適切な心理的ケアが行われています
 施設では心理療法室を整備し、心理担当職員2名を配置して心理的ケアが必要な子どもへ個別的にプレイセラピーや面接などを実施しています。心理担当職員は,担当職員と子どもの日々の生活場面での情報を共有しながら、自立支援計画の支援の内容等を確認し、ケース会議に出席しています。また、児童相談所の心理担当職員との情報交換会を実施しており、連携しながら支援を行っています。
 心理担当職員は、「ココロコラム」という資料を作成して、職員の子どもに対する心理的理解が深まるよう職員会議の際に配布しています。

【改善が求められる点】
◇被措置児童等虐待の届出・通告制度のマニュアル整備を期待します
 施設では、被措置児童等虐待の届出・通告制度については研修会に参加する等、被措置児童等虐待対応ガイドラインについて職員に周知しています。しかし、その制度についての対応マニュアルは整備されていません。今後、早急に整備することを期待します。

◇スーパービジョン体制の確立が望まれます
 施設では、スーパーバイザーを専任化しておらず、主任などが相談・助言を行っています。しかし、自己評価において「スーパービジョン体制が確立していない」「不十分である」との回答が多いことからも今後、スーパービジョン体制を確立して機能させていくことを期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  今回の第三者評価において、諸書類や園内の様子などを精査し、的確な指摘をいただいたことに感謝いたします。評価が低かった項目については、すでに課題として意識していたものもあり、次年度に対処・改善を行いたいと思います。新年度は、新しい地域小規模施設の開設をいたします。高い評価をいただいた現地域小規模施設の経験を生かして、運営を行いたいと考えています。
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