社会的養護施設第三者評価結果 検索

天理教三重互助園

【1】第三者評価機関名 (株)百五総合研究所
評価調査者研修修了番号 SK2021166
03-1



【2】種別 児童養護施設 定員 30名
施設長氏名 山路 英子 所在地 三重県
URL https://miegojyoen.com/
開設年月日 1947年12月10日 経営法人・設置主体 社会福祉法人天理
職員数 常勤職員 22名 非常勤職員 12名
有資格職員 保育士 10名 児童指導員 10名
施設設備の概要 (ア)居室数 本体16室、地域小規模9室 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 <理念>
「人の子も 我子もおなしこころもて おふしたててよ このみちの人」
<天理教三重互助園基本方針>
天理教教祖の親心を通して、本教信仰の陽気ぐらしの精神を体得せしめ、将来、明朗闊達にして社会に貢献する人間に養育することを目標に、真心をもって規律ある日常生活を営む。 「人の子を預かって育ててやる程の大きなたすけはない。」 「世話さしてもらうという真実の心さえ持っていたら、与えは神の自由で、どんなにでも神が働く。案じることは要らんで。」
<小規模児童養護施設基本方針>
「安心、安全、安らぎ」
心の基地から未来をひらく。ひとりひとりの未来へ紡ぐ。ひとりひとりの未来へ繋ぐ。
<基本信条>
(朝起き)
●早寝・早起きのできる、元気でけじめのある子になりましょう。
◆職員は、日課を正し、安定した暮らしを提供しましょう。
(正直)
●素直な心で、自分のすべきことができる子になりましょう。
◆職員は、自分の言動に責任を持ちましょう。
(働き)
●まわりの人と仲良くたすけ合える子になりましょう。
◆職員は、チームで協力し、たすけ合う姿を子どもに見せましょう。
【4】施設の特徴的な取組 ・毎日の子どもとの関わりの中で、丁寧な支援を心掛けています。
・それと並行して権利擁護や性教育、CPA(コミュニカティブペアレントアプローチ)、セカンドステップを用いて、より専門的なケアを心掛けています。
・地域小規模を二つだし、地域の中でより個別的に、小規模な養育を行っています。
【5】第三者評価の受審状況 2022年09月20日(契約日)~ 2023年02月01日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和元年度
【6】総評 【特に評価の高い点】
・事業計画は中・長期計画に基づき、理念や基本方針の他、「事業計画重点項目」として、各事業毎の目的や実施方針が具体的に記載されており、施設全体での取り組みが理解しやすい内容となっています。
・年度始めに、権利擁護係により職員に対して「倫理綱領」を説明し「権利ノート」の内容についても勉強会を実施しています。また、全養協の「人権擁護チェックリスト」を年4回実施し、チェック結果から不十分な点について施設内研修を実施するなど、職員へ徹底した周知と意識づけが行われています。
・NPOなどと連携して職場見学や職場体験の機会を設け、子どもの社会経験拡大に努めています。また、高校生の殆どがアルバイトをしていますが、生活に必要なお金を残すための収支バランス、金銭感覚を身に付けれるように資金管理は基本的に子どもに任せ、自立に向けた指導を行っています。
【改善が求められる点】
・年度始めに、施設長が職員と面談する際に、これから取り組みたい目標を共有し、期中の面接時に進捗状況を確認しているとのことです。今後は、明確な目標設定をする仕組みを設けることで、施設長と職員がコミュニケーションを図りながら人材育成に繋がるような取り組みを期待します。
・子どものプライバシー保護に対する取り組みについて事業計画に明記していますが、マニュアル等への反映も必要です。また、子どもや保護者に対しての周知に関しては、まだまだ取り組みの余地があると施設も考えており、その取り組みを期待します。
・標準的な実施方法をマニュアル化していますが、施設としては職員全体が標準的な実施方法を理解し、判断基準となるように研修などを実施して周知・徹底したいと考えており、その取り組みを期待します。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 第三者評価を受審し、客観的な視点による結果報告をいただきました。当施設の課題となっている部分が明確となり、今後の施設運営に際して、多くの指針をいただきました。今回評価頂いたことについては、よりステップアップしていき、また改善点についても、一つ一つ丁寧に取り組んでまいります。
これからも「子どもの最善の利益」を軸として、安全、安心で安らぎを感じられる施設運営に、職員一同たすけ合って取り組んでまいります。
今回の第三者評価についてたくさんの気付きを与えて下さり、感謝しております。
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