社会的養護施設第三者評価結果 検索

鈴鹿里山学院

【1】第三者評価機関名 (株)百五総合研究所
評価調査者研修修了番号 SK18136
03-1



【2】種別 児童養護施設 定員 30名
施設長氏名 工藤 雅弘 所在地 三重県
URL http://satoyamagakuinn.or.jp/
開設年月日 2012年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人里山学院
職員数 常勤職員 18名 非常勤職員 5名(アルバイト1名を含む)
有資格職員 保育士 7名 臨床心理士 1名
看護師 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 26室 (イ)設備等 ユニット制(4つ)
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 【理念】
・権利を保障し、心身ともに健全に養育して、社会的な自立を支援する
・地域福祉活動を推進する

【基本方針】
・学院で生活するものすべてが、相互に励まし合い、ひとつの家族として、機能すること。
・子ども達が、充実した生活体験を重ねることにより、心身ともに健全な人間として社会に巣立つことができるよう、その育成に努める。
【4】施設の特徴的な取組 ・家庭的な養育環境の充実と個別処遇の推進
・外部との連携―地域・行政との連携
【5】第三者評価の受審状況 2018年08月29日(契約日)~ 2019年01月22日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評  設立7年目の当施設では今年度から新院長が就任。これを機に、これまでの組織運営体制を見直すことで、組織力の強化と職員が働きやすい職場づくりを目標に精力的に取り組んでいます。また、施設の新規事業として「児童家庭支援センター」及び「一時保護施設」を来年度のスタートに向けて現在施設を建設中で、地域ニーズに基づく公益的な事業にも積極的に取り組んでいます。

◇特に評価が高い点
・新規事業計画を含め、法人として人材確保を計画的に行っています。また、産後に職場復帰がしやすいような勤務体系の導入により、女性が働きやすい職場環境の整備に取り組むことで職員の定着率向上にも役立てています。
・労働環境の改善の1つとして、地域の大学との連携により学生アルバイトを土・日に受け入れる試みを今年度スタートし、施設への理解を先ずは大学から深めてもらうことで新たな人材確保ルートの開拓にも取り組んでいます。
・養育・支援の記録は適切にされており、施設長は自ら担当職員が記入した記録内容についての書き方指導を行っています。その機会を通して、施設長は職員と情報交換したりコミュニケーションを図る良い機会として活用しています。
・中学生は通塾しているほか、市の新たな事業として大手進学塾の講師が直接施設まで学習指導に来ています。また、地域の高校生がボランティアで週1回学習指導に来てもらうなど、学習に関しては市や地域の協力を得ながら積極的に取り組んでいます。
・現在、事業計画を含め、組織運営に全職員が参画できるような仕組みづくりに取り組んでいます。来年度の事業計画策定では、2月に今年度の事業計画を評価する研究会の開催を予定し、グループワークにより職員が意見交換することで、来年度の事業計画を職員自身で作り上げることに取り組んでいます。

◇改善が求められる点
・人事考課の仕組みや、職員のキャリアパスに関する明確な仕組みがありません。今後は、法人全体として総合的な人事管理ができる仕組みの導入について検討していただくことを期待します。
・施設としてはボランティアを積極的に受け入れており、現在は、「絵画」と「学習」ボランティアを受け入れています。しかし、ボランティア受入れマニュアルが未整備のため、オリエンテーションでの注意説明などを含め、文書化した説明資料による周知を望みます。
・ユニット毎に茶話会を設けたり意見箱を設置するなど、今年度から子どもが意見を言いやすい仕組みを取り入れるなどの環境整備に取り組んでいます。
・養育・支援の標準的な実施方法の指導については、リーダー会議やユニット会議、ケース会議、職員会議の4つの会議を通して振り返りを行っていますが、明確な文書化はされていません。職員の出入りがあることを考えると、標準的な実施方法を文書化し、職員への周知や指導に活用することを望みます。
・家族と施設との窓口は、これまで主に担当の職員が中心に行っていましたが、今後は家庭支援専門相談員を中心に、施設全体で親子関係の再構築に向けた支援ができるように取り組まれることを望みます。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 施設運営について客観的に評価をしていただく機会をいただき感謝しています。この結果を来年度に向けての改善活動に活かしていきたいと考えています。特に若い職場の「積極性」を評価していただいたことは、これからの励みになります。ありがとうございます。
第三者評価結果はこちら