社会的養護施設第三者評価結果 検索

秋田婦人ホーム

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 佐々木ケイ子 所在地 秋田県
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【3】実施調査日 2013年04月19日~2013年09月01日
【4】総評 ・大正11年、日本キリスト教婦人矯風会秋田支部長が自宅に不遇な婦人を保護したことに始まり、今でも、法人設立の意志を尊重し、聖句「全て重荷を負うて苦労している者はわたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。(マタイによる福音書11章28節)」のキリスト教精神に基づき個人の人格を尊重し、母と子の権利擁護と生活の拠点として子どもを育み、健やかに育つよう安定した生活の営みを、施設は支えています。
・子育て支援短期利用事業(トワイライトステイ)と緊急一時保護事業(専用の緊急一時保護室を2部屋設置)を実施し、市内はもちろん、東北六県の関係機関と連携を深めており、地域との関係も定期的な交流や施設長が班長をするなど地域に根付いています。
・事業計画書の全体目標として、【寄り添う心】~安心と癒しの場として~、のごとく、母と子の24時間切れ目のない職員による7通りの勤務時間から利用者への「寄り添い」を続けています。
・夜間管理体制では防犯カメラ設置(24時間対応)、不審者対策マニュアルを整備し(夜間はパニックボタンを身に付け携帯)、22時以降は一人勤務(宿直)ですが、緊急時は職員を呼び出し対応、また、早朝、夜間は各1名増員されています。
・退所された母と子には、毎年6月には「退所者の集い」8月には「退所児の集い(小中高生の部・大学生と成人の部)」が開催され、継続されています。
・以上から、施設の特徴として、理念・基本方針・目標の考え方が現場レベルで良く活かされて利用者と職員が関わっていること、又、20世帯(総計53名)のうち19人がパートタイマーなど就労していることでしょう。職員・利用者とも大変にがんばっております。
・一方、今後の課題としては、職員の教育・研修で得た知識・技術(CSPトレーナー終了が2人、基幹的職員研修終了者3人)を組織の中でどのように活動に結びつけていくのか、非常勤の心理担当職員(臨床心理士)の活躍にとどまらず全職員が、いわゆる一人一人の職員の専門性が発揮されるシステムが問われてくるのではないでしょうか。今後大いに期待をしています。 
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 
 まず始めに第三者評価の受審について述べる前に、昨年度より行われた自己評価について記したいと思います。自己評価の結果、課題の多さに戸惑い、どのように解決していけば良いのか、職員間で話し合いを重ねました。その中ですぐに取り組める項目、今後検討をしていく項目とに分けることにより、今年度の自己評価に若干反映することができました。
 この度、第三者評価を受審するにあたり、自己評価を行い、基本情報調査票や事前提供資料を提出しましたが、その時点から評価は始まっているとの認識で臨みました。
 2日間の評価調査を受ける中で、高く評価していただいた点もあれば今後の課題としてご指摘を受けた個所もあり、早速職員間で話し合い課題解決に向けて取り組みたいと思います。  
 また、自己評価については、評価後の課題をどうするのかという問題もありますが、今後自己評価を定期的に行うにあたって整備しておかなければいけない点があることを職員より提案されましたので次年度に向けて早速取り掛かりたいと思います。ただ、C評価の何点かについては取り組み等が難しいところもありますので、改善するまでには少し時間がかかるかもしれません。
 中でも母子生活支援施設にとって大事である「権利侵害への対応」の①、②がC評価であったあったことは大変残念なことであり、重く受け止めたいと思います。
 今回の受審で評価委員の皆様にはご労苦をおかけいたしました。
 今後もより良い施設運営を目指すためにも施設の基本理念を心にきざみつつ、利用者にとって最善の形を求めて、私たちに与えられた課題解決に向かって歩んでいきたいと思います。
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