【1】第三者評価機関名 | (特非)ニッポン・アクティブライフ・クラブ ナルク福祉調査センター |
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評価調査者研修修了番号 | SK18142 SK18141 |
【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 高田 裕之 | 所在地 | 大阪府 | |
URL | https://el-roi.jp | |||
開設年月日 | 2010年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人イエス団 | |
職員数 | 常勤職員 | 39名 | 非常勤職員 | 12名 |
有資格職員 | 保育士 | 24名 | 社会福祉士 | 2名 |
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臨床心理士 | 1名 | 看護師 | 3名 | |
栄養士 | 2名 | 社会福祉主事 | 5名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 5ユニット | (イ)設備等 | 浴室 |
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(ウ) | ほふく室 | (エ) | プレイルーム | |
【3】理念・基本方針 | <理念> 賀川豊彦が実践したSettler(地域に生きる人々と共に歩むもの)の精神を引き継ぐ。 自立と相互扶助を目指した開拓的・実験的事業の精神を引き継ぐ。 地域を超え、国境を越えて共に生きる平和な世界の実現に努めた精神をを引き継ぐ。 <基本方針> 人間の生命と個人の尊厳を最も重要な課題と位置づけて運営する。 利用する子ども、保護者、働く職員一人ひとりの主体性を重んじた運営をする。 関係法令を遵守し、透明性と説明責任を果たす運営をする。 ・仲川様 ホームページの理念は 下の様になっています。 ガーデンエルの理念 「社会、地域、家庭とつながり、生き生きと主体的に生きる人を育てる」 ガーデンエルの基本方針 ・法人創始者、賀川豊彦の貧しい人々を助けたキリスト教精神を引き継ぐ。 ・社会、組織、人とのつながりを大切にする。 ・子どものこころの傷を手当てし、自尊感情を育む。 ・成長する子どもの力を信頼し、それぞれの個性を尊重して養育にあたる。 ・養育の連続性を大切にする。 ガーデンエルが大切にしていること(子ども達も含めたエルのスローガン) ・安心安全な環境で暮らす。 ・基本的生活習慣を身につける。 ・様々な生活体験を通して生活スキルを身につける。 ・大人と子ども、大人同士、子ども同士、すべての信頼関係を大切にする。 ・暴言暴力を使わず、優しい言葉や行いを心がける。 ・互いの違いを認め合い、尊重し合う。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・平成29年に国が示した「新しい社会的養育ビジョン」に則って「できる限り良好な家庭環境」において、高機能化された養育や親子関係再構築に向けた保護者等への支援を行うとともに、里親や特別養子縁組を含む在宅家庭への支援等を行うことなど、施設の高機能化及び多機能化・機能転換、小規模かつ地域分散化を図ることにより、更に専門性を高めることを目指している。 ・このため併設施設、ガーデンロイ(児童養護施設)、ハンナ(ファミリーホーム)と一体的な運営を行っている。?定員30名を小さなホームに分割した小規模グループケア制である。5つのホームとし、職員も各ホームに分かれ、それぞれが家庭的な一単位として、生活が展開している。 ・小ホームのもと、子どもには個別担当職員を配置している。個別の時間を可能な限り多く取り、ガーデンエルとしての全体行事、運動会等は行っていない。 ・施設生活より家庭生活を志向するため個別担当者が、その子に合わせた誕生日の祝いを実施している。 ・家庭的雰囲気を環境面からも常に構築していく事。建築にあたっては、暖かみのある完全木造住宅とし、各ホームは独立して生活できる構造となっている。 ・職員は子どもの名前を呼び捨てにしないで「○○ちゃん」などと呼んでいる。また、職員もお互いを「さん」付けで呼んでいる。 ・「家庭でなら、どうするか」を合言葉に、ガーデンエルでの生活全てを考えている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2019年08月07日(契約日)~ 2020年03月25日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成28年度 | |||
【6】総評 | ・ガーデンエルは大正から昭和にかけて活躍した社会運動家・賀川豊彦氏の創設したイエス団が運営する乳児院である。職員は賀川豊彦氏の精神を引き継ぎ、父母の社会的状況等により入所した3歳未満の乳児を愛情深く養育している。 <特に評価が高い点> ・社会的養育に関する理解が高まり、実習生や学生アルバイトから「ガーデンエルで働きたい」と希望する人たちが増えている。職員は熱心に子どもたちの養育に当たっているため、子どもたちの表情は明るく、誰にも挨拶するなど礼儀正しく育てられている。 ・ガーデンエルとしての全体行事、運動会等は行なわず、「家庭でなら、どうするか」を考え、施設の決められたスケジュールを優先することなく、その日の朝天気がいいか、寒くはないか、子どもの体調は良いかなどから一日の支援を開始している。親が子供を見つめる視線を第一とし、誕生日には子どもと職員1対1で買い物や散歩をし、子どもが「私だけのための担当職員」と安心した関係となっている。 <改善が求められる点> ・子どもの入所理由から保護者との関係性をの築くのに困難はあるが、親子関係再構築に向けて一層の努力が求められる。 ・子どもは、話す能力よりも意味を理解する能力のほうが発達が早い。又喉の筋肉の発達や運動機能が整えば、言葉は自然と生まれることを重視し、職員はその場に応じた言葉の投げかけを豊富に、繰り返して話かけられることを望む。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回で三回目の第三者受審となりました。前々回、前回の受審でご指摘いただいたこと、助言いただいたことに真摯に取り組んできました。 今回の受審では、まだまだ不十分であると考えていた取り組みが、実は整理しきれていないだけで、外から分かり辛くなっていることに気づくことができました。マネジメントシステムは分かるように、マニュアルの整備を少しずつ進めていきます。また、子どもたちへの関りについても、自分たちの日々の養育を振り返る良い機会とすることが出来ました。 今後、ご指摘を頂いた点について職員全体で共有して、より良いガーデンエルとなるため、これまでのことを整理して確認しながら、更に発展させていきたいと思います。 |