【1】第三者評価機関名 | (一社)京都社会福祉士会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK15173 26-017 第23福祉6 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 77名 | |
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施設長氏名 | 山下 恭生 | 所在地 | 京都府 | |
URL | ||||
開設年月日 | 1890年02月11日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 平安徳義会 | |
職員数 | 常勤職員 | 40名 | 非常勤職員 | 7名 |
専門職員 | 社会福祉士 | 7名 | 保育士 | 15名 |
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臨床心理士 | 2名 | |||
施設設備の概要 | (ア)居室数 | ユニット数:8ユニット | (イ)設備等 | 静養室、医務室、食堂、調理室、会議室、職員室、学習室、面会室、観察室、応接室、プレイセラピー室、実習生室 |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 施設での暮らしの主役は“子ども”である。何人も主役である“子ども”の自立を支援する。 “子ども”自らが愛されていると実感できる処遇を心がける。 児童福祉の先駆的役割を担い、制度に先んじて実践を行う。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 時勢に合わせ、施設では共用パソコンを各部屋に設置し、更に高校生以上は個人用パソコンを無償で提供しています。施設内は無線LANにてWi-Fi環境を整え、インターネットによる学習や情報収集等がいつでも行える環境を子どもに提供しています。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2017年10月10日(契約日)~ 2018年07月02日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | 平成8年に開設した社会福祉法人 平安徳義会 が運営する平安徳義会養護園は、早期から小規模ユニットケアを取り入れ、年齢や発達段階に応じた個別の養育・支援を実践しています。また、乳児院を併設しているため、連携して連続性のある支援を実施することができます。2017年度、乳児院改修に伴い、遊び場として、新規に中庭スペースが(人工芝敷設)共用できるようになり、ハード面の改善が図られました。また、新規に地域交流スペース「さくらホール」を設置し、地域との交流行事や貸し出し等に利用できるよう準備されています。調査では、養育・支援について暮らしの主役は“子ども”であるという理念の下、子どもの主体性を引き出す様々な取組を積極的に実践されていることが確認できました。 ◇特に評価の高い点 ○常勤専任の心理士を2名配置し、心理療法室を設置してセラピーを実施しています。現在約30人の子どもが利用しています。更に併設の乳児院配置の心理士とも連携して支援に当たっています。丁寧な心理的ケアが実践されていると考えます。 ○各部屋の子ども代表が参画する高校生会が組織され、子ども主体で様々な要望や提案が職員に伝えられます。場合によって、職員は要望等を叶えるための条件等を提示し、取り組み状況を踏まえて判断する等、子どもと対等に接しようとする取組は評価されます。 ○労務環境の改善について、新たにプレミアムウィーク(職員が定時退勤を宣言して実行する)という取組を始めました。ワーク・ライフバランスや職務の自己管理において有効と考えます。 ◇改善を求められる点 ○多くの手順が文書化されていない状況でした。文書の作成方法や管理方法を明示の上、組織に必要な文書を作成されることを期待します。養育・支援の標準化、根拠提示の為にも必要であり、体系的な文書整備を期待します。 ○子どもへの支援計画等に関する説明の機会が設けられていない等、子どもへ文書配布等による説明、通知が十分ではない点がありました。評価項目に挙がっているものから順次、取り組まれてはいかがでしょうか。 ○明確な職員研修計画が策定されていません。特に内部研修については、法人、施設単位等研修体系を整理の上、年間計画を策定し、実施記録を残し、個別の報告書提出等の仕組みを整備されることを期待します。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 当園では2回目のサービス評価受審でしたが、前回の受審時にご指摘いただいた箇所で、今回も同じく課題としてご指摘いただいた点がいくつかありました。3年の間に改善できていなかったことが、何よりの反省すべき点ではないかと感じました。同じことを繰り返さないよう決意を新たに、受審後より、保護者向けの説明文書の作成や各種マニュアル作成等に取り組んでいる次第です。 自己評価やサービス評価受審を通して感じることは、我々は子ども達を支援する専門職という立場にありながら、どうしても日々に追われ、業務に対しても〝慣例”や〝ルーティン”という感覚になりがちであるということです。しかし年1度の自己評価を行う中で、我々の実践する業務の目的や、そこにある専門性について再確認することができます。また、サービス評価受審では、ご指摘いただく一方で、我々が何気なく行っていたことを意味のあることとして評価していただくこともあり、向上心が高まることもありました。 反省するところはしっかりと反省した上で改善に動き出しつつ、専門職としての責任と誇りを持ちながら、サービス向上に努めてゆきたいと思っています。 貴重な機会をいただきありがとうございました。 |