社会的養護施設第三者評価結果 検索

下野三楽園

【1】第三者評価機関名 (特非)アスク
評価調査者研修修了番号 T05028
SK18036
SK18033


【2】種別 児童養護施設 定員 40名
施設長氏名 藤原 崇夫 所在地 栃木県
URL http://www.shimotsuke-sanrakuen.net/
開設年月日 1912年11月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 下野三楽園
職員数 常勤職員 27名 非常勤職員 3名
有資格職員 保育士 11名 社会福祉士 2名
精神保健福祉士 1名 栄養士 1名
調理師 3名
施設設備の概要 (ア)居室数 西館(2ユニット:幼児男女・小学生以上女子)8室 南館(2ユニット:幼児男女・小学生以上女子)8室  東館(2ユニット:小学生以上男子)10室  合計26室 (イ)設備等 〇平成23年に改築した東館・南館では、居住棟全体を床暖房にしている。 〇令和元年6月に、防犯や安全確認のため、施設敷地内(管理棟・児童居住棟周辺)に9台の防犯カメラを設置し運用している。
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 【養育の3つの柱】
「慈悲(じひ)」思いやる心  「智慧(ちえ)」正しい心
「勇猛(ゆうみょう)」強い心

【基本方針】
① 児童の健やかな発達に必要な家庭的機能が十分発揮されるように努める。
② 児童と職員が一体となった施設づくりに努める。
③ 児童の保護者・関係機関及び地域社会との連携感の中で児童の養護に努める。
上記の3つを基本方針とし「慈悲」「智慧」「勇猛」の養育3つの柱のもと、児童の
健やかな心身の発達と自立に向けた支援に努める。
【4】施設の特徴的な取組 西館・南館で幼児男女と小学生以上女子が生活している4つのユニットでは、女子職員が「住み込み」という勤務形態をとっている。職員は、家庭的な雰囲気の中で、自分の家のような感覚で子どもたちが安心感を持って生活できるよう、養育支援に取り組んでいる。
【5】第三者評価の受審状況 2019年07月22日(契約日)~ 2019年12月17日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
1 おいしく楽しめる食事の工夫
栄養士は、定期的に小学生以上を対象に、嗜好や食事の大切さについてのアンケートや、残食調査などを行い献立作成に反映させている。調理員は、様々な工夫をして毎日おいしい食事を提供するよう努めている。また、ユニットごとの誕生会や外食・誕生外食・調理実習・居室(ユニット)炊飯など、子どもの希望を取り入れながら様々な体験ができるよう取り組んでいる。副食はユニットごとに厨房に取りに行き配膳していて、食事の場面では、子どもが学校での出来事など和やかにお喋りをして楽しそうに食事をする様子が見受けられた。食卓は清潔に保たれ、食事量や食事時間などは個々の状況に合わせ臨機応変に対応している。敷地内の畑では、職員と子どもが様々な野菜を栽培していて、収穫した野菜を食材として利用している。また、ユニットでの調理の機会が多いことから、「衛生管理・設備維持管理マニュアル」を作成して、食材等の衛生管理の徹底を図り食中毒等の事故防止に努めている。

2 充実した学習環境の整備と学習支援
中・高生は個室で静かに落ち着いて勉強できるような環境が整えられている。小・中学校の教師が施設に来て、ユニットの担当者と面談するなど、個々の子どもの学力を常に把握することが出来ている。また、担当職員とボランティアの指導のもと、小・中学生を対象に公文式学習を週4日実施するなど、学力に応じた学習支援を行っている。小学1年生から各自に机を用意しており、必要に応じて職員が掛け算九九カードなどを使って勉強の手助けをするなど、学力の向上に取り組んでいる。希望する中学生は地域の学習塾に通わせていて、職員は子どもが苦手とする教科の指導を行うなど高校進学の実現に努めている。

3 施設長の的確なリーダーシップ発揮による業務の実効性の向上
 今年度の大きな業務改善として、4月から実施された「チームリーダー制」が挙げられる。これは施設長の的確なリーダーシップ発揮によるものである。南館、西館、東館それぞれにチームリーダーが配置されたことにより、各館の職員は誰に報告・相談すればよいかが明確になり、ゆとりが生まれ、子どもとの関わりもよくなったとの声が聞かれる。チームリーダーを束ねる主任にとっても、指示・命令系統が明確となり、業務の煩雑さから解放され、業務の実効性が上がったと好評である。また、第三者評価における、全員実施の自己評価のまとめにも「チームリーダー制」が効果を発揮している。職員アンケートの結果からも、施設長がリーダーシップを十分に発揮しているということが窺える。

◇改善を求められる点
1 子どもの満足の向上を目的とする仕組みの整備と取組
子どもが現在の施設生活に満足しているかどうかについては、職員が毎日の生活の中で子どもとの関わりを通して把握し、より満足した生活が送れるよう努めている。しかし、子どもの満足の向上を目的とした、施設全体や子どもへの個別の取組が実施されていない。子どもの満足を把握するための手段・方法はできるだけ多いことが重要なので、今後早急に仕組みを整備した上で具体的な取組を実施して、子どもの満足の向上を図ることが必要である。

2 標準的な実施方法について見直しをする仕組みの確立
養育・支援の標準的実施方法である「生活支援マニュアル」については、日々養育・支援をしていく中で、随時各ユニットや職員全体で内容の修正や追加等の見直しを行っている。しかし、マニュアルの見直しの時期や方法等の仕組みについては定められていない。今後、仕組みを作った上で見直しを定期的に実施して内容の充実を図り、子どもの尊重や権利擁護等に配慮した養育・支援の実現に取り組むことが必要である。

3 事業計画の振り返りや自己評価・第三者評価結果から明確になった課題を、
  文書化し活用する仕組みづくり
 課題を文書化することは、目に見える形にすることであり、これにより改善策や改善計画への展開が強固なものとなる。事業計画は、職員会議において前年度の振り返りを行い、職員の意見の集約・反映のもとで作成されているが、討議された意見・課題が議事録として残されていないので、その後の活用度に弱い点が見受けられる。前年度の振り返りでの重要課題については、事業報告に記載し、次年度の事業計画に反映するような仕組みづくりが望まれる。また、自己評価・第三者評価の結果の分析及びそれにもとづく課題の文書化については、施設長が取組を開始したところであり、職員の間で課題の共有化を図り、改善計画を策定、改善に向けて組織的に取り組む体制とはなっていない。養育・支援の向上に向けて、評価結果を十分に活用するためにも早急に体制の整備が求められる。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 第三者評価受審も今回で三回目となりました。児童処遇においては、日頃から職員が努力している点に着目されて高い評価をいただきましたが、一方で、まだ改善の余地のある課題も多いとのご指摘をいただきました。
今後は、今回明らかになった課題等を職員が一丸となって改善に向けて取り組み、子どもたちの最善の利益のために、より良い施設運営を心掛けていきたいと考えています。
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