社会的養護施設第三者評価結果 検索

下野三楽園

【1】第三者評価機関名 (特非)アスク
評価調査者研修修了番号 SK15023
T05028
SK15026


【2】種別 児童養護施設 定員 40名
施設長氏名 髙久 哲 所在地 栃木県
URL
開設年月日 1912年11月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 下野三楽園
職員数 常勤職員 24名 非常勤職員 4名
専門職員 児童指導員 7名 保育士 7名
栄養士 1名 調理師 2名
認定心理士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 22室 (イ)設備等 平成23年に改築した東館・南館では各居室にエネファームを採用し、居住棟全体を床暖房にしている。
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 ◆理念(養育3つの柱)
「慈悲(じひ)」思いやる心
「智慧(ちえ)」正しい心
「勇猛(ゆうみょう)」強い心

◆基本方針
①児童の健やかな発達に必要な家庭的機能が十分発揮されるように努める。
②児童と職員が一体となった施設づくりに努める。
③児童の保護者・関係機関及び地域社会との連帯の中で児童の養護に努める。
【4】施設の特徴的な取組 女子児童が生活している4つのユニットでは、女子職員が「住み込み」という勤務形態をとって養育・支援を行っている。「出来るだけ家庭的な雰囲気の中で子どもを養育したい」という考え方をずっと持ち続けており、住み込み職員の安定的な確保という面での懸念を抱えてはいるが、今後も可能な限り継続していく方針である。
【5】第三者評価の受審状況 2016年05月06日(契約日)~ 2016年10月25日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成25年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点

○子どもとの信頼関係構築の取り組みおよび家庭的な雰囲気の中での養育・支援
 職員は、できるだけ子どもと一緒の時間を持つようにしていて、子ども一人ひとりに目を向け細かい気配りをしている。子どもに行動上の問題があった時も、職員は子どもの成育歴等を踏まえ、心の内面を理解し受容的・支持的な態度で寄り添うよう努めている。
 子どもへの聞き取り・アンケート等を通しても、子どもが職員に厚い信頼を寄せ良好な関係が築かれていることが窺える。特に、女子児童のユニットでは、女子職員が「住み込み勤務」をして、より家庭的な雰囲気の中で養育・支援に当たっており、自分の家のような感覚で子どもが安心感を持って生活している様子が認められる。

○施設長の的確なリーダーシップ発揮と、それを支える職員の努力による養育・支援の質の向上
 初回受審時と比較すると、中・長期計画の策定、研修体制の充実、生活支援マニュアルも含めた各種マニュアルの整備など、養育・支援の質の向上が図られている。明確になった課題については、第三者評価・自己評価委員会により改善策の実施が推進されているが、職員会議においては、施設長がマニュアル作成の指示と役割分担を指示するなど的確な指導力の発揮が実施されている。
 また、施設長は、日常においても養育・支援の質の向上に向けて、率先垂範、見本となる行動をとり、職員はその姿から「一生懸命にやることの大切さ」を感じ取っている。職員アンケートの結果からも、施設長がリーダーシップを十分に発揮しているということが窺える。

○住環境の整備および子ども一人ひとりの自己領域の確保
 全ての建物が広い中庭を取り囲むように建てられており、屋根付きの通路で行き来できるようになっている。芝生が敷かれた中庭や、広い空き地やバスケットコート・野球グランド・菜園等があり、雑木林や田んぼが周りを囲む自然豊かな環境となっている。
 特に南館と東館の4つのユニットは、生活スペースの廊下や部屋が広くて明るく、子ども達の部屋全てに床暖房が完備されるなど、快適な環境のもとで子どもは思い思いの場所で伸び伸びと過ごしている。部屋は中高生を中心に個室化が進められ、子ども達が安心して落ち着いた生活ができる環境となっている。

◇改善を求められる点
○管理・運営、養育・支援の振り返りと課題の文書化および改善に向けての計画的な取り組み体制の構築
 明確になった課題については、第三者評価・自己評価委員会および職員会議において、改善に向けての検討が実施され各種マニュアル等が作成されている。しかし、評価結果にもとづく課題を文書化し、職員の間で共有化を図り、改善計画を策定、改善に向けて計画的に取り組む体制とはなっていない。事業計画については、振り返り作業における評価、反省、改善策検討についての記録したものがないので、前年度の事業報告に振り返りの項目を設けるなどの取り組みが期待される。
 養育・支援の標準的な実施方法については、職員は随時振り返りをして話し合い等をしているが、それが運営上の見直しをする仕組みとしては位置付けられていないので、定期的に検証・見直しを行うことが必要である。

○子どもの満足の向上を目的とする仕組みの構築と取り組みの強化
 職員は、日常の子どもとの関わりの中で、子どもの考えや希望・意向等の把握に努めている。しかしながら、子ども会活動等の子どもが自主的に意見を述べる機会が設けられておらず、定期的な満足度調査等の取り組みも行われていない。今後、子どもからの相談や意見・要望等の対応に関するマニュアルを作成するとともに、様々な方法で子どもの意向等を把握し分析する仕組みを作り、養育・支援の改善の取り組みに活用して子どもの満足の向上を図ることが必要である。

○リスクマネジメントの体制の充実と日常的な取り組みの展開
 リスクマネジメントに関するマニュアルが各分野に渡って作成されており、子どもの日常生活における危機事例や事故等の情報の共有化は図られているが、事例の収集と分析・改善策の策定等がほとんど行われていない。また、各種マニュアルの見直しや職員の勉強会等も十分実施されていないので、今後子どもの安全確保に向けての仕組みを見直し、更なる実効性のある取り組みを展開していくことが期待される。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回で二度目の第三者評価受審となり、前回同様に施設の取り組むべき課題が明確となりました。児童処遇においては日頃努力していることが評価を受けましたが、今回明確となった課題等を職員一体となって改善に向けて取り組む整備をしたいと思います。

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