【1】第三者評価機関名 | (一社)いばらき社会福祉サポート |
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評価調査者研修修了番号 | SK18029 S18092 SK2022004 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 山本 聖治 | 所在地 | 茨城県 | |
URL | http://childrenshome.jp/ | |||
開設年月日 | 1949年03月18日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 慈川会 | |
職員数 | 常勤職員 | 19名 | 非常勤職員 | 12名 |
有資格職員 | 心理療法士 | 2名 | 保育士 | 6名 |
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児童指導員 | 9名 | 管理栄養士 | 1名 | |
調理師 | 3名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 42室 | (イ)設備等 | 管理棟1棟(事務室・親子生活訓練室・相談面会室・指導員室・施設長室・応接室等)児童寮棟5棟 地域交流スペース1棟 |
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(ウ) | 各寮(玄関・リビング・キッチン・室内倉庫・洗面所・風呂・脱衣所・静養室・保育士室 | (エ) | グラウンド | |
【3】理念・基本方針 | 【理念】創設者鈴木通夫の「すべては子どもを助けたいという思いから始まった」思いを胸に職員は 「安心」:暴力のない、個々人が落ち着いて生活できる環境・関係を提供する 「礼節」:相手を想い、尊重した礼儀作法と節度ある態度が身に着くよう支援する 「寄り添う」:子どもの成長の伴走者として、導き・励まし・喜び・叱り・見守り・支える を養育モットーとし、子どものモデルとなる大きな存在であることを意識して支援にあたる。 【基本方針】1)専門性に基づく深い洞察力を持って、子ども一人ひとりの共感的理解に努める 2)秩序ある生活を通して基本的生活習慣、年齢相応の社会的習慣を身に付ける支援を行う 3)子どもの安定した生活の場となるよう、子どもの関係性を重視し基本的欲求が充足されるよう支援する 4)子どもや保護者に対して、養育・支援の内容が正しく理解されるように工夫して情報を提供する 5)自立支援計画をもとに、共通の認識をもって標準的な養育支援に努める 6)様々な生活体験を通し、社会性・生活技術を習得できるよう支援する。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ○全寮を小舎制として、家庭に近い環境を作り、個別的な関わりを持ち、子どもたちの意見を取り入れた生活ができるよう配慮している。誕生日にはケーキを購入し、バースデーカードを贈る。またその月での職員との外食を通し、「生まれてきたこと」をお祝いする。 ○子どもと大人の関係構築のため職員は「CARE」の技法を取り入れ支援にあたっている。 ○CAP(子どもが様々な暴力から自分の心と体を守る暴力防止のための予防教育プログラム)を職員・子どもがそれぞれに受講し、子どもの権利侵害防止、暴力防止に努めている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2023年06月01日(契約日)~ 2023年10月30日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和2年度 | |||
【6】総評 | □特に評価の高い点 施設長は、理念などが長いので覚えるのが大変であることを理解し、理念や規則などが掲載されてい事業計画書を常に手元に置くように職員に声をかけており、職員はその声掛けでそれらを常に自分の手元に置いて仕事に臨んでいます。また、近所の企業や地域の人々からの差し入れが多くあり、地域に根付いている施設となっています。施設内のホールは申し込めば外部の人も使用できるようになっており、地域住民が新年会などの会合で使用したりしています。コロナ禍の際に地域の方のお顔が見られなくなったことを「淋しかった」と話していた職員もおり、地域との関係性が高いことがわかります。 食事の面でも、きちんと子どもの意見を取り込み、年齢や性別で料理の味を分けていたり、フルーツもただカットするだけではなく飾り切りなどで目でも楽しめるようにされており、細かい配慮をしています。 □改善を求められる点 昨年離職が多く、現在人材不足であることが一番苦しいところかと思います。人材不足ではありますが、施設長は誰でも雇用しようと思っている訳ではなく、きちんと施設の理念に共感してくれる人材を求めており、今後も人材獲得に向けて進んでいってほしいと思います。また、獲得できることがゴールではなく、入職した職員が根付いていけるように、現在働いている職員全員が同じ方向を見て働けるような環境をこれからも作り続けてほしいです。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | まずは今回の受審にあたり、様々な角度から丁寧に評価していただきありがとうございました。前回受審後、当施設ではまず「Cをなくそう」という共通目標の下、改善を進めてまいりました。担当者を決め、改善部署の振り分け、改善策の周知・実施、自己評価での改善確認というサイクルで、あっという間の3年でした。そのような中で、改善に関わった職員がその項目で良い評価を頂きとても喜んでいたこと、大変うれしく思います。また、全体を通してみてもCがほぼなくなったことは「施設として」の子どもたちへの支援力向上につながっていると自信になりました。今後も更なる支援力向上を目指して改善に取り組んでまいりたいと思います。 改善を求められる点にあげられております職員不足の点に関しましては、職員の労働環境の問題のみならず、入所児童へ多大なるストレス・不満を与えてしまっていると考えております。そばにいる大人が心身共に健康であることは支援の基本となるものであり、職員が長く続けられる環境、育成を模索していこうと考えております。 第三者評価に関しましてはまた新たな3年がスタートいたしますが、次回の評価に向け職員一丸となり、子どもたちの幸せにつながる改善ができればと考えております。ありがとうございました。 |